Quantcast
Channel: 「皇室問題INDEX」設立準備室
Viewing all 71 articles
Browse latest View live

【検証】民進党がまとめた「皇位継承等に関する論点整理」はどこがどう危ういか?

$
0
0
民進党の皇位検討委員会が12月21日、「皇位継承等に関する論点整理概要版」を発表しました。民進党サイトにその詳細が掲載されています。
・皇位検討委員会、「皇位継承等に関する論点整理概要版」を発表(2016年12月21日)

上記は「ニュース」ですが、論点整理の全容はPDFファイルにまとめられていて、ダウンロードできます。
・皇位検討委員会論点整理[PDF]
https://www.minshin.or.jp/download/32460.pdf

毎日新聞が民進党案のポイントをうまく図示しているので、引用させていただきます。

出所:毎日新聞2016年12月22日東京朝刊>退位論点整理 民進「恒久制度化を」政府方針と対立

この民進党案について、小林よしのり氏は次のように述べています。氏のブログタイトル(クリックすると該当記事に飛びます)と、気になる箇所を抜き書きしたものです。

・民進党の山尾志桜里議員が来てくれた (2016.12.21)
>民進党の「皇位検討委員会」には、高森氏も、わしも呼ばれて発言した。

・木村草太氏の天皇退位への提言は見事(2016.12.21)
>朝日新聞に木村草太氏の「特例法 違憲の疑い残る」という記事が載っている。「一代限りの特例法」では「政権が気にくわない天皇を特例法で無理やり退位させるような事態も招きかねない」と主張していて同感である。男系固執派が将来の皇太子不在を解消するために、次の天皇を「特例法」で退位に追い込み、秋篠宮を即位させ、悠仁さまを皇太子にするという策謀も可能になる。これを男系派は狙っているから「特例法」なのではないか?

・民進党は自信を失っている(2016.12.22)
>朝日新聞の「民進『皇室典範改正を』特例法への対応は未定」を読むと、やはり民進党が完全に自信を失っている様子が分かる。「民進党が退位を遅らせているように見られるのはリスク」だから特例法を認めた方がいいと主張する議員がいるらしい。

・山尾志桜里議員のブログを読め!(2016.12.22)
>民進党の山尾志桜里議員が「皇位継承について善き公論を」というブログを書いている。この人は本気だ。「考えてみてください。今回特例法で対応すれば、時の天皇陛下の地位が、法律成否の手綱を握る時の政権の意向に左右される前例を作ることになります。天皇の地位が時々の政権の影響下におかれてよいとは思えません。」全くの正論だ。「したがって、時々の政権の影響を極力排除するため、皇室典範を改正して、恒久的一般的な要件手続きを定めるべきです。」見事な尊皇心! 山尾議員は言う。「政争の具批判をおそれて、その使命を放棄し、政権与党と異なる見解を出すことを控えるなら、野党は不要ということになります。私は野党議員としての使命を果たしたい。」この山尾議員のブログをぜひ全文、熟読してほしい。公のために覚悟を固めようとする本物の保守の態度が見えて、感動するだろう。

<小林よしのり氏の言及記事>
・民進「皇室典範改正を」 特例法への対応は未定 論点整理決定(2016年12月22日)
http://www.asahi.com/articles/DA3S12717534.html
・山尾志桜里議員ブログ「皇位継承について善き公論を」(2016年12月22日)
https://www.yamaoshiori.jp/blog/2016/12/post-402.html

小林よしのり氏と共に、民進党のヒアリングに応じた高森明勅氏のコメントも紹介しておきます。
・民進党の「論点整理」by 高森
https://www.gosen-dojo.com/index.php?key=jot87oqet-14#_142016/12/22

上記も含め、高森氏の意見は、「ゴー宣道場」の『男系国民男子の皇籍取得が不可能な理由』に連載されています。
https://www.gosen-dojo.com/?page_id=1039

小林よしのり氏、高森明勅氏は、男系男子論者に真っ向から反対し正論を述べているように見えます。では、どこが「違う」のか? 彼らの論建てと、それを踏まえてまとめられた民進党案について、「愛子さまを次代の皇太子に」と願い、「秋篠宮家は信用できない」ことが骨身にしみている一般庶民の目から、検証していきたいと思います。

■参考:自民党召集の「有識者会議」のまとめ

第6回(12月7日)、7回(12月14日)の「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」では、3回にわたり聴取したヒアリングのまとめや、海外の事例が提出されています。そのなかから、退位後の天皇の称号や行動についてまとめたものを挙げます。


出所:海外の主な制度及び事例の概要について[PDF]



出所:有識者ヒアリングで表明された意見について[PDF]

【議論】「秋篠宮を皇太子待遇に」は観測気球か? 民意は 「次期皇太子は愛子さま」だ!

$
0
0
晴れやかなはずの元旦を一気に汚すニュースが飛び込んできた。読売新聞の単独記事ではあったが、天皇の生前退位を実現するための道筋を検討していた政府が、秋篠宮を「皇太子」待遇とする方向で法案を固めたというのだ。以下は、オークリー様のブログより拝借した読売新聞記事の画像です(一部欠損あり)。


▲読売新聞朝刊2017年01月01日

政府が招集した「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」は、皇位継承には踏み込まず、公務や退位に絞って検討する方針で運営されており、秋篠宮家の待遇など議題にもなっていない。紀子妃の婚約時から一貫して秋篠宮家の利益を代弁してきた似非ジャーナリストの岩井氏などごく一部の論者が、イレギュラーを認識しつつこっそりと「皇太子不在となることへの対処(=皇位継承1位となる秋篠宮を皇太弟にすることを皇室典範に盛り込むべきとする主張)」に触れていたにすぎない。なのになぜ、唐突に「秋篠宮を皇太子待遇に」などという方向が打ち出されたのか? 

天皇の退位スクープ直後から、秋篠宮派の論者たち(所氏、岩井氏など)が、皇室典範に「皇太弟」を盛り込むようにとマスメディアを使って喧伝していたこと等から、生前退位の真の意図は「愛子さまの立太子を阻み、秋篠宮家に皇統を移す」ことにあることを、当準備室は指摘してきた。

■検証:「生前退位」歓迎報道に仕組まれた、秋篠宮皇太弟(宮家による皇統のっとり)の陰謀

もし、今回の生前退位騒ぎを手掛かりとして、秋篠宮を皇太弟とすることが現実のものとなれば、「天皇が国民を欺いた」歴史的事件となるだろう。報道規制で隠蔽されてはいるが、不正入学や生命倫理違反など醜聞まみれの秋篠宮家へ皇統が移れば、日本の皇室は崩壊の危機に瀕する。「秋篠宮を皇太子待遇に」は、亡国への第一歩になるのだ。これを回避できるのは、東宮家の一の姫宮であり、歴史的に見て正当な皇位継承者である愛子さましかいらっしゃらない。

明治に制定された皇室典範による「男系男子継承」は日本古来の伝統ではない。双系こそが日本古来の伝統だ。現在では、男女平等の観点もくわわり、8割の国民が性別を超えた直系長子継承を、今の皇室に求めている。民意に反してゴリ押しされようとしている「秋篠宮家による皇室乗っ取り」は、民主主義国の象徴である皇室を守るためにも、民主主義を守るためにも、断じて許してはならない。

以下に関連コメントを2件、転載します(一部省略)。

■秋篠宮を「皇太子」待遇??(anima mea)2017-01-02 00:29:24

元日早々、非常に不愉快なニュースが出ました。
秋篠宮さまを「皇太子」待遇…「退位」特例法案(クリックすると該当記事に飛びます)
有識者会議ではあくまでも今上陛下の公務の削減や生前退位の是非について議論するはずだったのに、いつの間にか秋篠宮一家の待遇まで勝手に決められてしまうことになったのでしょうか。こんなことが許されていいのですか?

記事はあくまでも皇太子“待遇”とだけ書かれており、秋篠宮に皇太子や皇太弟という地位を与えるということには踏み込んでいません。しかし、予算が大幅に増えるというだけであまりにも不愉快ですし、あの一家のことなので地位の名称はなくても、「我々は皇太子一家と同待遇なのだぞ!」ということを盾にますます好き勝手な振る舞いをするのが容易に想像できます。「現皇太子ご一家が負うような義務や制約は一切負わないが予算だけは潤沢にもらえる」という「良い所取り」ということも可能となってしまいます。そして、もし仮に陛下の生前退位のドサクサに紛れて秋篠宮一家の予算を大幅に増やしてしまったら、この待遇を見直す(=予算を減らす)という不利な変更をすることが相当困難なことになってしまうでしょう。一度認めた権利はそう容易には変えられませんし、あの一家が自分らに不利になることにおとなしく従うはずがありません。

「たとえ陛下が生前退位して皇太子の地位が不在になっても支障はない」という点は、このブログでもほかの東宮家応援ブログでも何度も指摘されてきたことです。今上陛下が退位して現皇太子殿下が新天皇陛下になり皇太子が空位になっても、焦って秋篠宮を皇太子と同等の待遇にする緊急の必要性なんてないはずです。ましてや今の日本にそこまでの予算を認める余裕があるとは思えません。一体どうして正月早々いきなり秋篠宮の扱いに関する論点が追加されることになったのか釈然としません。もし、「典範を改正して恒久的に退位制度を認めてほしい」という陛下の我儘は聞けない代わりに、秋篠宮家の待遇を何よりもまず有利に変えるという条件を出されたのだとしたらとんでもないことです。

そして、やはり今上陛下は退位後「上皇」という地位を与えられることになってしまいそうですね。この点もどうしてこういう結論に至ったのかどうしても釈然としないのです。安倍の考えに近い保守派の有識者の中で、上皇という地位を設けて権威が二分されることに懸念を抱いていた人物が何人もいたはずです。

このニュース記事で、陛下の生前退位の真の目的がやはり「秋篠宮家の待遇アップ」であることが明確になりました。道理で秋篠宮が陛下のお気持ちのリークに加担していたはずです。たとえ今すぐ「皇太子・皇太弟」という地位こそ与えられなくても、「実質的な皇太子一家」という扱いで予算を大幅に増やしてもらえば諸々のことが後から色々ついてくるだろう、という企みが透けて見えるのです。

このニュース記事をただの「飛ばし・観測気球記事」と見るべきか、それとも既にそういう方向で決定されたものと見るべきか、まだ判別できない面があります。この読売の記事について新トピックを立て、この記事が意味することについて議論できる場を設けていただきたいです。新年早々、本当に不愉快で、年末の仕事疲れをゆっくり癒したいという気分さえ吹っ飛んでしまいました。

■首相動静(春日五十鈴)2017-01-02 11:53:41

首相は先月、読売新聞幹部とゴルフをしたり、会食をしたりしているので、その際に首相本人から聞いたのでは? それで、読売新聞は自信満々で元旦早々スクープしたと思います。また、地方紙に別件が出ていましたが、そちらは話題になっていないようですね。私は驚きましたが。正月早々、気分を更に悪くされてはいけませんので、内容については記載しません。

両陛下の傘寿を記念して、傘寿展が都内のデパートで開かれた事がありました。訪れてみて、ああそうなのかと合点いたしました。あの時、既にそうだった、目から鱗です。
『本』というお題の歌会始の今上陛下の御製がちょっと違和感があると話題を呼びましたが、皇后陛下の御歌こそ、そこに真意が素直に現れていて、自分で短歌を詠む私ですが、発表当時、大変驚きました。

天皇誕生日や元旦の参内の様子を見ても、敬宮様はかなり痩せていらっしゃいます。心配して夫に言いましたら、「東宮大夫が心配無いと言うのだから、心配無い。余計な事をするな!」と、叱られました。自分の非力が残念です。

旧皇族の子孫の人達は皇太子妃に一族のA子さんを押していたけれども、皇太子殿下は雅子様へいの思いを通されました。A子さんの御父様も月刊誌にて、皇族復帰を断ると断言されています。以前、週刊誌で息子達が 敬宮様の花婿候補として聞かれ、即否定された御父様はこのA子さんの分家筋に当たるので、この系統から花婿は出ません。明治天皇の(女系の)玄孫としてテレビに出ている方は「一族として敬宮様の婿を出す用意がある」と以前は言っていたようですが、年齢的に釣り合う方はこのA子さんの分家筋にしかいない為、最初から無い話でした。

コメントの転載は以上です。INDEXは1月1日の夕刻、旅先でこのニュースを知って愕然とし、その後届いたお二人のコメントを感謝しつつ拝読しました。これが観測気球であるなら、反対意見を多数あげなければなりません。絶対に黙っていてはいけない。もし決定事項ならば、なおさら反対する意見を発していかなければならないでしょう。秋篠宮を今ここで皇太子待遇にしてはなぜいけないのか、なぜ皇位継承は愛子さまでなければいけないのか、ご意見をお寄せください。集まった意見をどのように生かしていくかを含めて、議論していただければと思います。

【退位めぐる有識者会議】 公開された「論点整理」と、「結論ありき」批判について

$
0
0
「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」は1月23日、「今後の検討に向けた論点の整理」を発表した。生前退位は「今上天皇一代限り」か「将来の全ての天皇を対象とするべき」かという問題に対し、有識者会議では「一代限り」を推す意見が多く紹介されている。政府方針も「一代限り」であることから、有識者会議は「初めに結論ありき」だったという批判が起きている。また、女性天皇女系天皇を支持する論者として知られる高森明勅氏と、高森氏の意見をそっくりそのまま取り入れて皇室典範改正案を作成した民進党もまた、有識者会議の論点整理を激しく批判している。これらの批判は妥当だろうか? 公開された「論点整理」の内容とその批判について検証したい。

■有識者会議が公開した「論点整理」の内容

有識者会議が1月23日に公表した「今後の検討に向けた論点の整理」は、官邸の下記URLで全文をダウンロードできます。
・今後の検討に向けた論点の整理(案)[PDF]
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/koumu_keigen/dai9/siryou.pdf

目次は次の通りです。

▲「今後の検討に向けた論点の整理」の目次。
ここでは、「退位による新天皇の即位について」に絞って見ていきたいと思います。以下、indexが気になったところを赤線で示しています。


▲退位を「積極的に進めるべき」とする左欄の意見においても、「象徴や権威の二重性の問題が生じる」心配があることを認め、それは「前天皇」が退位後に「それまでのような公的な活動」をしなければよいのではとしています。退位後の前天皇の活動についてはこれから審議されるということですが、「御意のままに」ではなく、明確に「公的活動は禁止」としなければ、二重権威の危惧は解消されないことを強く認識するべきです。


▲右欄の「課題」に書かれた意見:「象徴としての公務ができない」が退位の理由として認められると、能力主義になってしまい、世襲制と相容れない心配があるとします。また、天皇は「国事行為」のみを行うと憲法に規定されており、「公的行為」は求められているわけではない。よって公的行為ができないから退位するというのは憲法では想定外であると。公的行為ができないから退位するというのは、今上の思い込み(誤認、誤解、ワガママ)ということが静かに指摘されています。

 左側「積極的に進めるべき」に書かれた意見:今上は「公的行為」を自分で続けられないことに悩み、国民もその悩みを理解・共感している。(勝手な思い込みであるとしても)今上の心労を取り除いて国民の共感に応えるには、(理屈には合わないが)退位しかないだろうと。泣く子と〇〇には勝てない、諦めの境地です。その代わり、退位後は、新たな天皇と国民が新たな公的行為を作り上げていけばいい。つまり、増大するに任せ費用も大きく膨らんだ平成の公的行為を、新天皇が引き継ぐ必要はないと言っているわけです。


▲生前退位について「今上天皇一代限り」ではなく、「将来の全ての天皇を対象」とするべきかどうかを検討しています。右欄の「課題」中に、「天皇が80代のとき、皇位継承順位第1位の方が70代など様々な年齢である場面においても不都合でないものとする必要がある」とあります。これは、たとえば徳仁天皇が58歳で即位されて27年経過し85歳のとき、(そのとき皇位継承1位かどうかは不明ながら)秋篠宮は78歳となっていること等を想定したものと思われます。当ブログ的には、新潮にスクープされた皇室の悪企み(徳仁天皇を早々に退位させ、秋篠宮は即位辞退、悠仁親王を即位させる)が頭をよぎるわけですが、有識者会議の方々はどのような「不都合」を想定されたのでしょうか。


▲「将来の全ての天皇を対象とするべき」=皇室典範改正を推進するべしという意見を述べた左欄は、そっくりそのまま、民進党の意見(=高森氏の見解)です。恒久法としても何ら問題は生じない、「皇室会議での議決を要件とすればよい」「天皇の意思に基づくことを要件とすればよい」というわけです。しかし、右欄の「課題」で、きっちり反論がなされています。皇室会議など追認機関でしかないものですし(堕胎恫喝の紀子さん婚約さえそのまま認めた役立たず機関。マスゴミを味方につけて陥れる手口の秋篠宮家の悪だくみを、皇室会議が喝破したり反対したりできるわけがない)、天皇の意思は「不本意ながら表明させられる」可能性があることも、平成の皇室を観察していれば明らかではないでしょうか。


▲左欄に書かれた「象徴天皇の務めが常に途切れることなく、安定的に続いていくことをひとえに念じ」について。「象徴天皇の務め」は、平成皇室が絶対視している「公的行為」で規定されてはならない。「安定的に続いていく」については、これを案じた小泉内閣の皇室典範改正案を、「意図的(男子)懐妊スクープ」により葬り去ったのは平成皇室であることをお忘れだろうか。過去を持ち出して退位が当たり前だったというなら、「男系男子による継承」は明治以降のルールであって、女帝が存在し、双系で繋いできた長い皇室史の原則に戻るべきではないか。8割の世論が退位の典範改正を支持していると主張されるなら、女帝女系天皇も常に8割以上の世論が支持しているのです。歴史や世論のつまみ食いは許されるものではない。

■「論点整理」への批判と識者の意見

 こうしてみると、有識者会議が出した論点整理は、かなりまっとうなものと評価できます。しかし、マスコミは「結論ありき否めず」などと、安倍総理の意図に沿ってまとめられた出来レースと批判しているようです。

・「結論ありき」否めず=天皇退位 (時事通信1/23/21:19)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170123-00000159-jij-pol

 また案の定、「ご学友ら」がしゃしゃり出て「陛下の思いと違う」などと騒ぎ立てています。

・学友ら「一代限り」に疑問=「陛下の思いとも違う」―天皇退位(時事通信1/23/18:51)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170123-00000120-jij-pol

 違っていて当たり前ではないですか。天皇がイレギュラーな希望を国民に直接訴えてそれがそのまま通るなど恐ろしいこと。これについては、原武史氏が意外にまともなことを言っています。時事通信の記事ですが、ちょっと引用します。

・天皇退位識者インタビュー 原武史放送大教授
http://www.jiji.com/jc/v2?id=201612tennoutaiintav_04

>世論調査では国民の圧倒的多数が退位に賛成という結果だが、NHKの第一報があった7月以前に、 天皇はもうお年だし、そろそろ休んでいただいていいという意見が国民の間にあったわけではなく、 天皇の意向が報道や8月の「お言葉」で明らかになった後に退位賛成の世論が形成された。これは1945年8月15日の玉音放送のときと同じで、 天皇はなお権力主体だと言える。憲法上、天皇は政治に関与しないことになっている。 天皇の意向に沿って退位を認め、特例法が定められるとなると、いくら取り繕っても、天皇が法の制定を命じたように見える。結果として平成の 天皇は明治、大正、昭和のどの 天皇もやらなかったことをやったということになってしまう。

>譲位は、江戸以前はしばしば行われていた。3年前の 天皇の葬法の見直しの際も感じたが、現天皇は明治以降に肥大化した 天皇制を、江戸以前に戻そうとしているように見える。しかし他方、8月の「お言葉」では国民の幸せを祈ること、すなわち宮中祭祀(さいし)と、日本各地への旅、すなわち行幸を象徴 天皇の務めの中核に位置付けた。宮中祭祀と行幸はどちらも明治になってほとんど新たにつくられたり、大々的に復活したりしたものだ。にもかかわらず、こうした務めを「常に途切れることなく」続いてゆくことを「ひとえに念じ」ている点に、大いなる矛盾を感じる。

>「お言葉」で天皇は、「皇室がどのような時にも国民と共にあり」と述べた。そこには玉音放送で昭和 天皇が「朕(ちん)ハ茲(ここ)ニ国体ヲ護持シ得テ(中略)常ニ爾(なんじ)臣民(しんみん)ト共ニ在リ」と述べたような「国体」が受け継がれている。「お言葉」を前提として退位の是非を考えるのではなく、「お言葉」そのものを問題にしなければならないのではないか。(引用ここまで)

 この「天皇退位識者インタビュー」では、古川氏も相変わらず鋭いことを言っています。

・天皇退位識者インタビュー 古川隆久日大教授
http://www.jiji.com/jc/v2?id=201612tennoutaiintav_06

>今回の問題で国民主権の原則が揺らぐことがあってはいけない。陛下がそうおっしゃったから、急いでそうしてあげないといけないという話だと、国民が自分たちで考えるというプロセスが抜けてしまう。それは一番良くない。

>今の天皇陛下は、非常に多くの公務に取り組んでいるが、それこそ退位しなければお休みになれないというわけではなく、国事行為の臨時代行という制度もある。それに、将来の天皇も今の陛下と同じようにできるという保証はない。それぞれの天皇が状況に応じて公務の在り方を決め、内閣が最終的な責任を負えばいいと思う。この件で私がヒアリングを受けた11月7日、宮内庁幹部が陛下の公務軽減は難しいという発言をしたが、有識者会議の議論に圧力をかけているとみられても仕方がない。政府の方で動きだした以上、あのような発言は冷静な議論に支障を来すので、控えた方がいいと思った。(引用ここまで)

 実際、「陛下の公務軽減は難しい」というのは、陛下のワガママでしかないはずで、これをマスコミがきちんと取り上げ、正面から論じようとしないのは情けないこと。美術鑑賞や観劇、コンサートなど「私的お出かけ」が公務として扱われ多くの予算が充てられていることも、きちんと取り上げられていない。

 今回の「論点整理」でも、天皇の「負担軽減」について検討するなかで、「国事行為」「公的行為」「その他の行為」それぞれについて説明があり、私的お出かけは「その他の行為」に分類されるものでしょうが、その説明はこんなふうでした。

>「その他の行為」:自然人としての行為のうち、公的行為以外のもの。天皇の意思に基づき行われるもの。宮中祭祀、神社御参拝、御用邸御滞在、大相撲御覧、生物学御研究などが該当する。

 頻繁な私的お出かけの中で例示されているのは「相撲」観覧のみとは。やはり観劇やコンサートを公務として例示することは控えたい(両陛下の隠しておきたい事柄)という認識なのでしょうか。

■高森氏=民進党の見解

 小林よしのり氏とともに女帝女系論で知られる高森氏は、有識者会議の論点整理を口を極めて罵っています。

・呆れ果てる有識者会議の論点整理
https://www.gosen-dojo.com/?page_id=20

 しかし、そう批判する高森氏が提唱している皇室典範改正案こそ実にひどいもので(注1)、氏はもはや女帝女系論者というより秋篠宮クーデターの後押し論者に成り下がったとしか見えません。上記の批判も、自説に対する批判に感情的になっているようにしか見えない。
 高森氏の説をそっくりそのまま採用した民進党の野田氏も怪気炎を上げています。

・「静かな環境の中での議論」を打ち破る民進党の野田佳彦幹事長「方向性は民意から離れている」 有識者会議も批判
http://www.sankei.com/politics/news/170124/plt1701240001-n1.html

 野田氏は、自分たちは「陛下の意向を汲んでいる」と鼻息が荒いようです。

>野田氏は、譲位をめぐる政府の対応を舌鋒鋭く批判するだけでなく、女性宮家の創設と女性・女系天皇の容認にまで、“戦線”の拡大化を狙う。24年の野田内閣で議論したことなどから、皇室への思い入れが人一倍強い。野田内閣で外務事務次官を務めた河相周夫氏が現在、宮内庁で陛下に近い侍従長を務めていることもあって、民進党幹部は「譲位の議論は皇居の意向も十分配慮していると自負できる」と語る。世論の支持が譲位の恒久制度化に多いことも野田氏を勢いづかせているようだ。(引用ここまで)

 高森氏も野田氏も、「女性宮家の創設と女性・女系天皇の容認」を主張するのですが、その中身がなんとも。高森氏は、皇太子の不在は「皇太弟を追加するだけ」ですぐに解決するなどと、さらりと書いている(幻冬舎新書『天皇「生前退位」の真実』p155)。呆れるしかありません。

(注1)次のトピックの以下の関連コメントを参照ください。
【検証】民進党がまとめた「皇位継承等に関する論点整理」はどこがどう危ういか?
http://blog.goo.ne.jp/index2013/e/737aa75e49404da7fc5c8f5199303538#comment-list

・民進党が示す「3つの要件」は抜け道だらけで論外。 (index)2016-12-29 03:11:11
・平成皇室の負の遺産を直視するということ (index)2016-12-29 05:14:25
・ゴー宣一派は本当に女帝女系容認派か (あぶらちゃん)2016-12-29 08:23:22
・「摂政」と二重権威の問題について (index)2016-12-30 04:18:27
・高森明勅氏の「皇室典範改正案」 (index)2016-12-30 05:11:43
・有料記事になっているようですね (あぶらちゃん)2016-12-30 08:29:07
・皇太○は次の天皇になるのが確定したお立場ということ (ペリドット)2016-12-30 09:28:22
・高森氏の本 (MAX)2016-12-30 12:01:15
・高森氏の腰砕け(裏切り) (index)2016-12-31 05:11:10
・健忘症? (ごう)2016-12-31 12:05:12

■これからの論議

有識者会議の今井敬座長と御厨貴座長代理は、論点整理公開後の記者会見で、次のように述べています。

・今井座長、御厨座長代理会見要旨 一代限りの譲位「これからの問題」
http://www.sankei.com/life/news/170123/lif1701230053-n1.html

 --論点整理では譲位の制度化や摂政などにも幅広く言及している。このような構成にした理由は
 御厨氏「政府が(天皇陛下の)一代限りの譲位を検討していることは横目でにらんでいたが、われわれはたたき台に上がったものを、良いものも悪いものも整理した結果、推進する意見、課題として並べた。全体として政府がこうだからという、初めに結論ありきというやり方をとらないことで、全ての論点について議論をしたということだ」

 --一定の方向性が出ているように受け取れるが、完全にフラットな議論をしたという感触か
 御厨氏「非常にフラットに議論をした。導かれて、そっちの方向へというようなことはなく、一つ一つ潰しながら、しかしこれは残すという形で、論点の整理をした。なんとなくの感触で、こちらの方向に行くのかみたいなものがなくては議論はできないから、それを(各メンバー)個人が持ちながら最終的に論点整理になっている。
 ただ、この時点で、こちらの方向だよということは絶対に避けたい。それをやると、論点整理の肝になるところを読んでいただけなくなる恐れがある。相互の関連性が結構あり、繰り返しが多いところもあるが、全体としては読んでいると味があるというか、味が出てくる」

 --最終的な提言に向けて(今後)方向性が打ち出されることになるのか
 御厨氏「これからの課題だ。次回の会合以降、今まで触れられなかった論点について触れる。さらにもし譲位ということになれば、論点は大小結構あるので、方向性というよりは、ここで一応その整理をしてみようと(思う)」

 --陛下の一代限りの譲位とするような意見が多い印象があるが
 今井氏「譲位はもともと非常に問題だ。問題があるというのは、200年間、譲位された天皇はおられないわけだ。みな崩御されて、その後に皇位の継承が行われている。明治憲法でも現行憲法でも、恣意(しい)的退位、強制退位、象徴や権威の二重性、皇統の安定性に問題があるということで(譲位を)やめている。
 しかし、陛下のお気持ちは、お言葉からすると、それがご心労になっている。だから譲位も、陛下のご負担を軽くするということでずいぶん深く検討したが、まだ決めているわけではない。これは国会で議論してもらわないといけない問題だ。報道によって国民がどういうふうに考えるかということも分かってくるので、(一代限りの譲位とするかどうかは)これからの問題になる」

 --有識者会議としてどのように世論を見極めるか
 今井氏「これは僕らが調査するわけにはいかない。論点整理が報道されて、それに国民がどう反応するか、それが数字に出てくる。そういうのを見ながらということになる」

 --将来にわたって天皇の譲位を認めるということについては、積極的に進める意見より課題が圧倒的に多いが
 今井氏「譲位そのものを取り得るということが皇統の継続にとって非常に問題があるということを理解してほしい。その上で、陛下のお言葉があったので、有識者会議では、陛下のご負担、ご心労をどうやって取ってあげたらいいか、ということをやっている。非常に分かりにくくなっていると思うが、特にどっちを尊重するということは今のところない」(引用ここまで)

  御厨氏はかなり信頼できる人物で、これまでの有識者会議の議事録を読んでも、「政府がこうだからという、初めに結論ありきというやり方をとらないことで、全ての論点について議論をした」というのは本当だろうと思います。日本会議の爺・婆さまたちばかりでなく、斬新な意見を言う論者も入っていて言いたいことをのびのび言っていた印象です。

 さて、これから本題に入るようです。これまでの有識者会議ではまったく検討されてこなかった「秋篠宮の皇太子待遇」についてなども、俎上にあがると思われます。以下は、今後の課題について述べる時事通信の記事です。

・退位実現になお課題=呼称、お住まいは? ―秋篠宮家の扱いも焦点(時事通信1/23/18:51)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170123-00000118-jij-pol
 天皇陛下の退位などを検討する政府の有識者会議が23日、論点整理を公表した。陛下一代限りの退位を推奨する政府の思惑通りの内容に、「結論ありきだ」と批判の声も上がるが、明治以降初となる退位に一定の道筋をつける内容となった。今後は、退位後の活動の在り方、呼称や敬称、身分やお住まい、生活費などが検討課題となる。また、新天皇即位後、皇位継承順位1位となる秋篠宮さま、同2位となる長男悠仁さまがいる秋篠宮家の扱いも焦点だ。譲位後の天皇の呼称は、歴史的には太上天皇(上皇)だが、「天皇より上の立場の印象を与える」(古川隆久日大教授)と「前天皇」を推す声もある。

 皇室典範は皇太子を「皇嗣たる皇子」と規定。新天皇即位後、皇太子は空位となり、皇太子ご一家のお世話をする宮内庁東宮職は廃止される。東宮御所で生活している皇太子さまは即位後、ご一家で皇居に移ることになりそうだ。天皇、皇后両陛下は1993年12月、赤坂御所(現在の東宮御所)から皇居・御所に移居した。退位後の両陛下のお住まいも課題で、退位後の天皇の住居は、歴史的には「仙洞御所」と呼ばれている。一方、秋篠宮さまについて政府は予算面で皇太子さまと同等の待遇とする方針だが、典範に規定がない「皇太弟」を呼称とするかどうかは決まっていない。新天皇となる皇太子さまとの公務や宮中祭祀(さいし)の分担も課題となる。典範は「天皇が崩じたときは、大喪の礼を行う」と規定。退位後の天皇の葬儀や陵の在り方も検討が必要だ。(引用ここまで)

 当ブログは、秋篠宮の「皇太子同等の待遇」「皇太弟」を許してはならないと熱く呼び掛けるものです。それは皇室の終わりを意味すると。安倍首相は、衆参両院議長に要請して3月中旬までに国会での意見を集約、5月連休明けに退位のための関連法案を国会に提出し、今国会中に成立という流れで考えているようです。皇太弟絶対反対の意見をどう届けるか、どこに届けるか、至急の議論が必要です。どうぞ、お知恵をお貸しください。

【会議】愛子さま立太子を望む「意見広告」実現のために<課題の整理と役割分担>

$
0
0
天皇陛下の生前退位は、「次代の皇太子はどなたか?」という問題を私たち国民に問いかけてきます。しかし、世論調査では常に8割近くが女性天皇に賛成していることから、国民はすでにこの問いへの答えをはっきりと示しているとも言えます。愛子さまが父君の後を継いで皇太子になられることを、多くの国民が望んでいることは明らかではないでしょうか。しかし、与野党はなぜかこの民意を徹底的に無視し、マスコミもそれに同調しています。なぜ、愛子さま立太子を望む民意は無いもののごとく扱われるのか? 私たちはこの疑問を自他に問いかけながら、「それはおかしい」という声をあげていかねばなりません。声をあげるひとつの方法として、ネットで募金を募り新聞に意見広告を出すことに多くの賛同が集まりました。ここで、実現のための課題を洗い出し、できること・できないことを見分け、役割分担を考えることから始めたいと思います。

■前提となる認識--与野党は愛子さま立太子を阻もうとしている

 自民党:生前退位をめぐる有識者会議では検討課題を退位にのみ絞り、皇位継承は対象外としている。その理由は、皇位継承も検討対象にすれば、必ず女性天皇・女系(双系)継承について国民から要望が上がることが避けられないためと指摘されている。男系男子継承に固執する日本会議(安倍政権の主要メンバー)への配慮であることは明らか。招かれた有識者の中には、ルールに反して皇太弟に言及する人もいました。

 与党内野党の石破氏および民進党:退位にあたっては皇室典範を改正し、皇太弟、女性宮家の必要を認めよと主張する点で自民党とは異なる。ここで注意したいのは、愛子さま立太子を主張しているわけではないことです。皇太弟を典範に盛り込むべしという主張は、秋篠宮家に皇統を移せという主張と等号で結ばれるもの。彼らが女性天皇・女性宮家を認めよというとき、想定しているのは、皇統が移った先の秋篠宮家の内親王なのです。うっかり騙されないように注意しましょう。
 上記内容の根拠等については、次のトピック(とくにコメント欄)を参照していただけると幸いです。

【退位めぐる有識者会議】 公開された「論点整理」と、「結論ありき」批判について

【議論】「秋篠宮を皇太子待遇に」は観測気球か? 民意は 「次期皇太子は愛子さま」だ!

【検証】民進党がまとめた「皇位継承等に関する論点整理」はどこがどう危ういか?

【退位めぐる有識者会議】 「男系男子派」「秋篠宮派」「良識派」それぞれの主張

皇室典範改正を--国民の8割が支持する、愛子さま「女性天皇」への道。

日経世論調査:「天皇の生前退位を認めるべき」77%、「女帝について検討するべき」80% 

検証:「生前退位」歓迎報道に仕組まれた、秋篠宮皇太弟(宮家による皇統のっとり)の陰謀

■「意見広告」実現に向けて

【1】どんな「意見広告」があるか(どんなスタイルを選ぶか)?

新聞の意見広告にもいろいろなスタイルがあるようです。

・社会問題の例--Twitterで寄付を募り、新聞に全面広告を掲載

 前トピでも触れましたが、『日本会議の研究』の著者・菅野完氏がまだ勤め人だったころ、生活保護バッシングへの義憤からTwitterで寄付を募り、「制度を改正するために個人を攻撃する必要はありません」と大文字で訴えたものです。5年も前にSNSを利用した資金調達で、声なき声を全国紙の一面広告で世間にアピールするという快挙を成し遂げていたのですね。インタビュー記事によると、かかったお金は1000万円程度だったようです。当初は読売新聞狙いだったのが料金が折り合わず毎日新聞になったとか。掲載広告の反響は大きく、インターネットを使えない高齢の方たちから電話や封書で感謝の声が届いたそう。


▲生活保護バッシングへの義憤が形になった(毎日新聞2012年7月12日朝刊)
下段に書かれた文章が読めないのが残念。時間が取れ次第、図書館でコピーしてきます。

・SMAPファンの例--格安の地方紙に多数の「個人広告」を掲載

SMAPファンの方の新聞全面を使った意見広告を見かけた方も多いのでは。地方新聞は全国紙に比べて格安のようです。

<参考記事>SMAP25周年で異変 地方紙「個人広告」占拠の仕掛け人(J-CASTニュース)
http://www.j-cast.com/2016/09/09277640.html?p=all

前トピのコメントで教えていただいたこの記事によると、東京新聞の「トクトク」は3行の文章を3回で500円(税別)、1行追加するごとに200円(税別)とのこと。「3行の文章を3回」の具体的意味を説明できる方、いらっしゃいますか? 河北新報の「掲示板・伝言板」は3行ごとに掲示板2400円(夕刊半額)、伝言板1200円(同)。西日本新聞の「メッセージ欄」は1日の朝刊、夕刊併載で5行まで2000円、それ以降は1行400円ということです。下記は、1月31日の東京新聞をスキャンしたもので、香取慎吾さんの誕生日を祝うファンのコメントで見開きページが埋め尽くされています。


▲ファンのコメントで埋め尽くされた東京新聞の22-23面(2017年1月31日朝刊、部分)


▲拡大すると。

このスタイルの長所は格安であること、個人の意見をそのまま掲載できること。ただ、愛子さま立太子の正当性を訴え、世論に働きかけるという趣旨を考えると、このスタイルは少し違うかもしれません。併載という手もありますかね。見開きの片面できっちりしたアピール文を書き、もう片面は個々人の思いを数行で訴えるコマを多数掲載するというような。しかし、見開き2面を使えば、地方紙といえども料金はかさみそう。

・「募集」手段とする例--「生前退位」を活用した自説展開で全面広告

同じ日の東京新聞に、次の意見広告も掲載されていました。


▲「世界平和の会」の意見広告(東京新聞2017年1月31日朝刊9面、部分)

9面全部を使った意見広告で、上半分は天皇の退位について「ご英断を心から称える」という世界平和の会代表個人の意見がとうとうと述べられ、下半分を使って同会の綱領および「会員募集」要領が掲載されています。我田引水と言いますか、こんな使い方もあるんですねえ。

【2】意見広告に必要なものは何か(どう調達するか)?

 資金の出所等に注目すると、世界平和の会の場合は、会の代表が文章を練り、必要なお金も出しているようで、その点、資金を公募して調達しているあとの2つとは異なります。菅野さんの場合は、新規開設した「ゆうちょ口座」番号を公開し、入金を呼び掛けています。連日、通帳の入金状況がわかる画像をTwitterに掲載していたようです。

 SMAPファンの場合も、Twitterを使ったクラウドファンディングということですが、応募した各人が自分の好きな行数でコメントを書き、それに必要な金額を振り込むという形だったのでしょうか。これだけの数のコメントをどういう方法で集め、どういう方法で整理し、どういう方法で集金したのか、恥ずかしながら見当もつきません。事務局機能を担当した個人またはグループがいたのだと思いますが。もしかして、ファンクラブの事務局が代行したのでしょうか?

 どのようなスタイルの意見広告を採用するにしても、共通して必要なものがあります。基本部分として、寄付を募る募集主体の素性を明らかにすること。匿名を守りたい場合は、知恵が要りますね。口座の作り方、連絡先住所や電話番号の用意など。紙面作成のポイント(版下デザイナーは要るか等)、広告代理店との交渉方法、寄付を受けた場合の会計監査の受け方などなど。どのような内容(文章)にするかについても十分な検討が必要ですが、基本部分が固まらないと、どんな良い内容ができても、ぐらついてしまいます。

 ここで役割分担を試みたいのですが、SMAPファンの意見広告について、発端から実現までの流れ、実現のためにどんなノウハウを用いたか、調べてくださる方はいらっしゃいませんか? 菅野さんについては、マニュアルが作成された可能性があるので(Twitterで言及されていた)、私の方で探すなり問い合わるなりしてみようと思います。

【3】決めるべきこと。

作成方法を分担調査しつつ、次を決めていく必要があります。

・目標とする掲載日
・掲載したい新聞
・目標とする金額(新聞により異なる)
・募金の方法
・募金を行う運動主体の概要(名称・住所・電話番号等)

 掲載紙について私の個人的希望ですが、東京新聞(中日新聞)、日経新聞には出したいなと。もちろん、読売・朝日・毎日も、資金があって出せるものなら出したいですが。
 どなたか指摘されていましたが、資金調達が可能になったとしても広告出稿を断ってくる可能性もあり、それによって各社の評価ができる面もありますね。前トピのコメントでも指摘されていましたが、『プリンセス・マサコ』邦訳本を出そうとした講談社が出版停止に追い込まれ、第三書館から改めて発行された時、広告出稿をどの新聞社も断ってきて掲載できなかったという事実があります。戦後初めてのことだそうで、皇室による出版妨害として記憶にとどめるべき事件でした。

 先行事例ではこんなチャートも作成されています。検討しておく必要がありますね。


▲募金スタートからプロジェクト終了までの流れ。(菅野氏作成)

【呼びかけ】皇太子さま奉祝・愛子さま立太子応援キャンペーンにご協力を!

$
0
0
生前退位に伴い「秋篠宮さまを皇太子待遇(あるいは皇太弟)に」という主張が流布されていますが、次代の皇太子は愛子さまになっていただきたいと多くの国民が願っています。この大勢の人たちの声を世に訴えるため、2つのキャンペーンにご協力をお願いします!

【1】皇太子さま御誕生日奉祝メッセージを「東宮ご一家奉祝専門サイト」に書こう!

 当初、皇太子さまのお誕生日を寿ぐ奉祝メッセージを、東京新聞TOKTOKに各自が投稿するよう呼び掛けていましたが、2月13日朝、東京(中日)新聞の掲載拒否が判明しました。理由は「政治的に使われる恐れがあるので」とのこと。皇太子さまのお誕生奉祝がなぜ「政治的になる」のか? 皇統争いが起きているとでも認識していなければありえない話です。

 --もしかして、東京新聞は、このブログのキャンペーン文言を読んでそう判断したのでしょうか? 「皇太弟=秋篠宮家への継承ではなく、直系長子(愛子さま)による継承を国民は願っている、その声を世に訴えるため、2つのキャンペーンにご協力を」と、書いていますので。なるほど、東京新聞さんも、今まさに、政治的な・皇統争いが起きているという認識なのですね。ならば、新聞本紙でそれをちゃんとした記事にしてもらいたいものです。国民がはっきり「皇統争いが起きている」という事態を認識し、どちらがいいか判断できるように。

 しかし、掲載しないというものに固執しても仕方がありません。次の策として、東宮ご一家奉祝のための専門サイト(ブログ)を立ち上げました。ここに、TOKTOKに書くはずだったお祝いメッセージを、何倍にもして(行数制限はありませんので)書いていただければと思います。

■東宮ご一家(皇太子さま、雅子さま、愛子さま)奉祝サイト
http://blog.goo.ne.jp/index2017

素敵なメッセージがたくさんになったら、このサイトのURLを、東宮御所に郵送で届けたいと思います。多くのメッセージが書き込まれれば、「思いを届ける」ということと同時に、皇太子さまをお慕いする国民がたくさんいるのだということを示す、良いアピールになると思います。

【2】愛子さま立太子を支持する意見広告を全国紙に出そう!

 この意見広告を実現するため、2月中に運営事務局を準備し、3月から募金活動を開始予定です。これまでの経緯は下記をご参照ください。

【会議】愛子さま立太子を望む「意見広告」実現のために<課題の整理と役割分担>
http://blog.goo.ne.jp/index2013/e/7764e2f9b0fb66c9e31e9d08e63a559b

 この告知文の拡散をお願いします!

【呼びかけ】愛子さまへのバッシング報道を許さない! 「報道虐待」の証拠固めにご協力を

$
0
0
愛子様への「報道虐待」についてシロキジ様から熱いメッセージをいただき、このトピックを立てました。

■愛子さまへの「報道虐待」再び! 懲りないマスコミに鉄槌を!(シロキジ様より)

皆様こんにちは、シロキジです。一時期収まりかけていた愛子さまへのひどい報道が、ここ最近長期欠席後の愛子さまの体形の変化を「ツッコミどころ」とばかりにまた復活してきてしまいました。『女性セブン』も以前こちらのサイトから抗議を受けたにもかかわらず、のど元過ぎて…なのでしょうか、またぞろ愛子さまたたきに加わったようです。

<女性セブン> 2017年3月9日号(Web版:2017/2/24掲載)
・激やせの愛子さま、進学にも懸念と学習院関係者(見出しをクリックすると該当記事へ飛びます。以下同)

▲『女性セブン』のセンセーショナルな表紙タイトル

「国民的関心」を免罪符に「心配顔」を装った欺瞞と偽善で、盗撮や不心得な医師たちの直接診察したわけでもない「診断」を駆使して、まだ15歳の少女の心と体を興味本位に憶測し、つつきまわしいたぶっています。

私は先週、検証のためしぶしぶ『女性自身』を購入しました。自身の表紙にはなんと「愛子さま(15)”激やせ”衝撃撮」などと書かれていました。「衝撃撮」ですよ。面白がっているとしか思えません。
<女性自身>2017年3月14日号(2月28日発売)
愛子さま「拒食の日々」は雅子さまへの反発だった!「母娘お揃い」だったロングヘアもバッサリ


▲『女性自身』に掲載された盗撮写真と雅子さまへの毒を含ませたタイトル

さらに悪質なのは「週刊女性」Web版で、盗撮した写真を使い、このような見出しと共に掲載しています。
<週刊女性>2017年3月14日号(Web版:2017/2/28掲載)
・“激ヤセ”愛子さま、精神科医と専門医が疑う「拒食症」と「突然死」の可能性
・愛子さまの加速する“激ヤセ”、高校進学後は留年・中退の可能性も


▲「週刊女性」Web版に掲載された盗撮写真と衝撃のタイトル

これは、あまりにもひどい。ひどすぎます。「愛子さまは皇族で将来公人となられるから少々報道されるのは仕方がない」とマスゴミどもは言い訳するかもしれません。しかし税金で食ってる未成年の子供というのはゴマンといます。政治家の子弟なども将来は親の票田をちゃっかり受け継いで政治家として公人になる可能性は高いはずです。しかし、愛子さまのような報道のされ方をしている未成年者は皆無です。そして何より秋篠宮家。現典範では愛子さまよりずっと重要な存在であるはずの皇位継承暫定第三位のお子様の通学状況がいつこんなふうに盗撮、報道されたのでしょうか。

日本でこんな人権侵害を受けているお子様は愛子さまただお一人なのです。

こんな報道をして、はたして愛子さまに何か良い影響があるとでもいうのでしょうか。こんな報道は愛子さまの健やかなご成長を阻むだけのものなのではないでしょうか。仮に本当に今、愛子さまが心身に不調があるとしたら、なおいっそうこの報道はむごすぎるのではないですか? おそらく一生懸命愛子さまのケアをしておられる皇太子殿下や雅子さまをも追い詰めるだけなのではないでしょうか。

皇族にだって人権はあるはずです。

これまで行われてきた愛子さまへのバッシング報道の情報を集め、どれだけひどい人権侵害が行われてきたか、今も行われているか、証拠を固めたい。そして、その非道を国内外に訴えたい。そう、思わずにいられません。

そこで、「皇室問題INDEX」の愛読者である皆様や常連の投稿者様などにお願いです。愛子さまについて書かれた過去の悪質な記事や、ネットで見つけた記事など、データをお持ちでしたら、ここに投稿いただけないでしょうか。シロキジも少しずつ集めてはいますが、「報道虐待」の証拠は多いほうがいいので。あるいは愛子さまバッシングへのご感想や、こういったことが社会にどういう悪影響を与えるかというような考察などでも結構です。お寄せいただければ幸いです。

また、抗議するにはもっと良い機関や方法があるといったご提案でも結構です。前回の小学館への抗議活動とかぶる部分もありますが、再び皆様のご協力をお願いいできたらと思っています。

■愛子さまに対する過去・現在のバッシング(anima mea様より)

シロキジ様が呼びかけているバッシング記事情報の収集ですが、ちょうどタイミングよく、anima mea様からは、次のメッセージが寄せられました。新聞広告企画に関連して、愛子さまへの過去・現在のバッシング内容をまとめてくださったのです。

・敬宮様は雅子様のお腹の中にいた時からネットで「流産祈願」されていた。

・ご無事にお生まれになれば「笑わない」「障害者(自閉症)ではないか」「お辞儀も挨拶もできない」とバッシングされた。

・同時期に悪質な遺影コラや鼻をほじるコラなどもネットで作られた。

・敬宮様が優秀にご成長され自閉症説やお辞儀挨拶ができない説にあまりにも無理があるとバレたとたん、虐めを受けて数日だけ登校不安になっただけなのに「不登校」「特別扱い」とまた叩かれた。

・その虐めを克服して無事に登校を再開できるようになるとまた新たに「遅刻・欠席が多い」「不規則登校」という別のバッシングに晒される(しかもこれは悪質なデマでもあり、敬宮様はきちんと規則正しく登校されていたのが実情)。

・ますます美しく成長され、学業も芸術方面もスポーツも変わらず優秀であり続け、国民からお出ましがますます喜ばれたとたん、(いまだに原因が明確にならない)体調不良で一ヶ月半も学校欠席に追い込まれ痛々しくお痩せになられ、今でも体型や体調について憶測で勝手に記事にされている。

・登校風景の盗撮は今も昔も多い。

こうして時系列に沿ってみてみると、まことに理不尽で、痛ましく、怒りがふつふつとわいてくると同時に、黙ってみているしかなかったことが悔やまれてなりません。

同じ悲しみと怒りを共有できる皆さま、お手持ちのバッシング記事データ(掲載された雑誌名、発行年月日、記事内容など)を、どうぞお寄せください。しっかりと”証拠固め”をし、それをベースに、愛子様への人権侵害について、政府や宮内庁、国内メディア、海外メディア、人権団体等に対し、告発や情報提供などの抗議行動を検討していきたいと思います。抗議・告発の対象となる相手先情報も、お寄せいただければ助かります。

どうぞよろしく、お願いいたします。

【呼びかけ】愛子さまへのバッシング報道を許さない! (2) 抗議の声を送ろう!

$
0
0
先に公開した下記トピックでは、ご誕生前から現在まで続くバッシング記事の情報収集を呼び掛けています。多くの貴重な投稿をお寄せいただき、ありがとうございます。しっかり証拠固めをしていきたいと思います。

【呼びかけ】愛子さまへのバッシング報道を許さない! 「報道虐待」の証拠固めにご協力を

一方、いま現在行われている極めて悪質な「激ヤセ報道」については、できるだけ早く抗議の声をあげるべきとのご意見を頂きました。本トピックはその目的を果たすため、次のことを皆さまに呼びかけます。

・バッシング記事を掲載する雑誌の発行元(連絡先を下に掲載しました)に抗議の声を届けてください。
 はがきや手紙を郵送する、電話で話す、FAXやEメール、Webのメールフォームから抗議文を送るなどの方法があります。

・その報告を、ぜひ、このトピックのコメント欄に書き込んでください。
 送付した抗議文のコピー、電話で話した内容などを、抗議対象(宛先)とともに書いていただければOKです。

・それらの抗議文を取りまとめ、人権擁護局や海外メディア、国境なき記者団、政府機関などに送ることを検討していきます。

どの雑誌がどんな記事を掲載しているかは、先のトピックを参照なさってください。『女性セブン』はさらに3月16日号で次のような悪質記事を掲載しています。


▲『女性セブン』3月16日号

この悪質な記事内容について説明や紹介をしていただける方、よろしくお願いします。

抗議先一覧は次の通りです。必要に応じて追加していきます。

【悪質雑誌の発行元】
■女性自身(抗議方法:電話、郵送)
・発行元:光文社
〒112-8011 東京都文京区音羽1-16-6
>雑誌・書籍の内容について お問合せの際は、雑誌または書籍名、号数、掲載ページをご記入のうえお送りください。ご質問によってはお答えできない場合もございます。「女性自身」電話番号 03-5395-8240

■週刊女性(抗議方法:郵送、メール)
・発行元:主婦と生活社
〒104-8357 東京都中央区京橋3丁目5番7号 tel(03)3563-5120(総務課)
>雑誌、書籍の内容についてのお問い合わせ
お問合せの際は、雑誌または書籍名・号数・掲載ページをご記入の上お送りください。お問合せの内容によってはご返事しかねる場合もございますので、ご了承ください。メールアドレス contact@mb.shufu.co.jp

■女性セブン(抗議方法:郵送、問い合わせフォーム)
発行元:小学館
〒101-8001 東京都千代田区一ツ橋2-3-1
>お問い合わせフォーム
https://ml.webshogakukan.com/solinfo/enquete/sho_question.do

【政府/政党】
■政府
<首相官邸>
・首相官邸に対するご意見・ご感想
http://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html

<宮内庁・首相官邸など複数の省庁に一度に送付可能>
・各府省への政策に関する意見・要望
http://www.e-gov.go.jp/policy/servlet/Propose

■自民党
・公式HP https://www.jimin.jp/
・ご意見・ご要望
https://ssl.jimin.jp/m/contacts?_ga=1.65892974.1112419949.1488557166

■民進党
・公式HP https://www.minshin.or.jp/
あなたのご意見をお寄せください。「ご意見、ご感想」入力用URLをメールでお知らせします。
以下のフォームにあなたのメールアドレスを入力してください。
https://www.minshin.or.jp/form/contact/request

■公明党
・公式HP https://www.komei.or.jp/
・あなたの声を公明党に(ご意見・ご要望)
https://www.komei.or.jp/contact/

■共産党
・公式HP http://www.jcp.or.jp/
・政策や活動などについての意見、質問などは、次のアドレスにお送りください。
 メールアドレス info@jcp.or.jp
 ファクス03-5474-8358/電話03-3403-6111

■自由党
・公式HP http://www.seikatsu1.jp/
・お問い合わせ・ご意見
【党本部】〒102-0083 東京都千代田区麹町4-5-6 麹町森永ビル4F
Tel.03-3234-3330/Fax.03-3234-3332
E-mail info@liberalparty.jp

■社民党
・公式HP http://www5.sdp.or.jp/
・社民党へのご意見・ご要望等は下記入力フォームをご利用ください
http://www5.sdp.or.jp/central/inq/inq.htm

【資料】天皇の退位をめぐり衆参両院の正副議長が提示した「国会見解案」全文

$
0
0
天皇の退位をめぐり、衆参両院の正副議長が3月15日に提示した「国会見解案」全文が、3月16日朝刊に掲載されました。この全文で注目すべきは、「皇嗣」にかかわる部分です。「皇嗣」とは「皇位を継承するよう定められた者。皇太子」という意味ですから、国民はとうぜん、次期天皇の一人娘である愛子さまを指していると考えます。しかし、この見解案はこの国民の思いを裏切り、今上天皇の退位後に皇位継承順が1位となる秋篠宮を「皇嗣」とすることを検討するとしています。皇統にかかわる重大事であるにもかかわらず、わかりにくい記述となってるため、見落とす人も多そうです。

たとえば、「四 特例法の概要」の「(三)退位後の天皇のご身位、敬称、待遇等および皇嗣に係る事項に関する特例規定」に、法整備に係る検討項目として「皇嗣の呼称など」が出てきます。「皇嗣の呼称など」という言葉から、これが秋篠宮を皇太弟と呼べるようにするための法整備などと理解する国民はどれだけいるでしょうか? 皇嗣たるべき愛子さまをどうお呼びするか(皇太子か皇太女か等)を検討するのかな、などと考える人が多いのではないでしょうか。

また、「別紙 天皇の退位に関連して検討を要する主な法律の規定」の9番目に「今上天皇の退位後の文仁親王(秋篠宮)殿下に関連する規定」があり、「①呼称…第8条〔皇太子・皇太孫〕②皇族の身分の離脱制限の要否…第11条〔皇族の身分の離脱〕」と出てきます。「8条」「11条」とは現在の皇室典範条文を指しており、以下の通り。

第8条 皇嗣たる皇子を皇太子という。皇太子のないときは、皇嗣たる皇孫を皇太孫という。

第11条 年齢15年以上の内親王、王及び女王は、その意思に基き、皇室会議の議により、皇族の身分を離れる。
○2 親王(皇太子及び皇太孫を除く。)、内親王、王及び女王は、前項の場合の外、やむを得ない特別の事由があるときは、皇室会議の議により、皇族の身分を離れる。

つまり、秋篠宮を皇室典範に記載がない「皇太弟」とするために、第8条をどう変えるか。また、皇太弟という新しい身分について、第11条にどう盛り込むか、法整備を検討するという話です。11条については、皇太弟は「皇族の身分を離れる」ことができないように規定するつもりなのでしょう。根強い噂がある「秋篠宮は皇后の実子ではない(偽皇族)」ということが今後DNA検査などで判明しても、皇室を追われることがないようにという配慮なのでしょうか。

しかし、本当にわかりにくい記述です。政府は、生前退位について国民に広く論議を喚起する必要があるなどと言いながら、国民にできるだけ分かりにくくして検討を進め、いつの間にか愛子皇太子ではなく、文仁皇太弟になっているように画策しているとしか思われません。東宮家には愛子さまという立派な御子がいらっしゃるのに、皇室典範第一条(下記)により、存在しないことにされてしまうわけで、この典範こそ変えるべきなのです。

第一条  皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する。

男系男子しか皇位を継げないというのは明治以降の浅い歴史でしかなく、女子でも皇位を継承できるように典範を改正するのが筋であり、国民世論もそれを望んでいることは周知の事実。しかし、この国会見解案では、そうした事実を一顧だにせず、秋篠宮を次代の皇嗣=皇太弟にすることを検討課題としているわけです。

この国会見解案により、退位をめぐる法整備が「次々代に秋篠宮家に皇統を移す」方向へ舵を切ろうとしていることが明らかになりました。国民が反対の声をあげないと、今国会中(6月18日まで)に決められてしまうという緊急事態です。反対の声を強くあげていくために、どうするべきか。ご意見をお聞かせください。

天皇陛下の退位を巡り、衆参両院の正副議長が十五日に提示した国会見解案全文は次の通り。
次代の「皇嗣」に関する記述、および秋篠宮に関する記述ついては赤字で示しています(index注)。

退位巡る国会見解案全文(東京新聞2017/03/16)

 「天皇の退位等についての立法府の対応」に関する衆参正副議長による議論の取りまとめ

一 はじめに――立法府の主体的な取り組みの必要性
 「天皇の退位等」に関する問題を議論するに当たって、各政党・各会派は、象徴天皇制を定める日本国憲法を基本として、国民代表機関たる立法府の主体的な取り組みが必要であるとの認識で一致し、我々4者に対し、「立法府の総意」をとりまとめるべく、ご下命をいただいた。

二 今上天皇の「おことば」および退位・皇位継承の安定性に関する共通認識
 その上で、各政党・各会派におかれては、ともに真摯に議論を重ねていただき、その結果として、次の諸点については、共通認識となったところである。

 ①昨年8月8日の今上天皇の「おことば」を重く受け止めていること。
 ②今上天皇が、現行憲法にふさわしい象徴天皇の在り方として、積極的に国民の声に耳を傾け、思いに寄り添うことが必要であると考えて行ってこられた象徴としての行為は、国民の幅広い共感を受けていること。
 このことを踏まえ、かつ、今上天皇がご高齢になられ、これまでのようにご活動を行うことに困難を感じておられる状況において、上記の「おことば」以降、退位を認めることについて広く国民の理解が得られており、立法府としても、今上天皇が退位することができるように立法措置を講ずること。
 ③上記②の象徴天皇の在り方を今後とも堅持していく上で、安定的な皇位継承が必要であり、政府においては、そのための方策について速やかに検討を加えるべきであること。

三 皇室典範の改正の必要性とその概要
 (一)さらに、各政党・各会派においては、以上の共通認識を前提に、今回の天皇の退位およびこれに伴う皇位の継承に係る法整備に当たっては、憲法上の疑義が生ずることがないようにすべきであるとの観点から、皇室典範の改正が必要であるという点で一致したところである。

 (二)その具体的な書き方については、「天皇の退位については皇室典範の本則に規定すべきである」との強い主張もあったが、我々4者としては、そのような主張の趣旨をも十分に踏まえながら、①国民の意思を代表する国会が退位等の問題について明確に責任を持って、その都度、判断するべきこと、②これにより、象徴天皇制が国民の総意に基づくものとして一層国民の理解と共感を得ることにつながること等といった観点から、皇室典範の付則に特例法と皇室典範の関係を示す規定を置いた上で、これに基づく退位の具体的措置等については、皇室典範の特例法であることを示す題名の法律(以下単に「特例法」という)で規定するのがよいと考えた次第である。
 具体的には、皇室典範の付則に、次のような趣旨の規定を置き、この下で特例法を定めるものとすることが考えられるのではないか。
 この法律の特例として天皇の退位について定める天皇の退位等に関する皇室典範特例法は、この法律と一体をなすものである。
 この規定により、①憲法第2条違反との疑義が払拭されること、②退位は例外的措置であること、③将来の天皇の退位の際の先例となり得ることが、明らかになるものと考えられる。

四 特例法の概要
 特例法においては、以下のような趣旨の規定を置くことが適当ではないか。

(一)今上天皇の退位に至る事情等に関する規定に盛り込むべき事項
 ①今上天皇の象徴天皇としてのご活動と国民からの敬愛
 昨年8月8日の「おことば」は、国民の間で広く深い敬愛をもって受け止められていること。また、今上天皇は、在位28年余の間、象徴としての行為を大切にしてこられ、これに対する国民の幅広い共感を受けていること。
 ②今上天皇・皇太子の現況等
 今上天皇が高齢であること。皇太子は、今上天皇が即位された年齢をこえ、長年、国事行為の臨時代行等を務めてこられたこと。
 ③今上天皇の「おことば」とその発表以降の退位に関する国民の理解と共感
 今上天皇の退位については、従来のようにお務めを果たすことに困難を感じておられる状況において、昨年8月8日の「おことば」が発表されて以降、そのお気持ちが広く国民に理解され、共感が形成されていること。立法府においても、その必要性が共通認識となっていること。

(二)今上天皇の退位とこれに伴う皇位継承に関する規定
 ※今上天皇の退位の時期の決定手続きにおける皇室会議の関与のあり方については、国会における法案審議等を踏まえ、各政党・各会派間において協議を行い、付帯決議に盛り込むこと等を含めて結論を得るよう努力するものとする。

(三)退位後の天皇のご身位、敬称、待遇等および皇嗣に係る事項に関する特例規定
 退位後の今上天皇の補佐体制その他の退位に伴う諸事項(宮内庁法、皇室経済法等)の法整備を含む。
 ※「退位した天皇の呼称など」「皇嗣の呼称など」および「その他」に関する項目については、上記の法整備に係る検討項目の中に含まれている。
 以上のような法形式をとることにより、国権の最高機関たる国会が、特例法の制定を通じて、その都度、諸事情を勘案し、退位の是非に関する国民の受け止め方を踏まえて判断することが可能となり、恣意的な退位や強制的な退位を避けることができることとなる一方、これが先例となって、将来の天皇の退位の際の考慮事情としても機能し得るものと考える。

五 安定的な皇位継承を確保するための方策についての検討および国会報告について
 安定的な皇位継承を確保するための女性宮家の創設等については、政府において、今般の「皇室典範の付則の改正」および「特例法」の施行後速やかに検討すべきとの点において各政党・各会派の共通認識に至っていたが、その検討結果の国会報告の時期については、「明示することは困難である」とする主張と「1年をめどとすべきである」とする主張があり、国会における法案審議等を踏まえ、各政党・各会派間において協議を行い、付帯決議に盛り込むこと等を含めて合意を得るよう努力していただきたい。

六 おわりに――政府に対する要請
 各政党・各会派においては、いずれも「退位に係る立法措置は今国会で成立させるべき」との思いを共有している。
 したがって、政府においては、以上に述べた「立法府の総意」を厳粛に受け止め、直ちに法律案の立案に着手し、誠実に立案作業を行うとともに、法律案の骨子を事前に各政党・各会派に説明しつつ、法律案の要綱が出来上がった段階において、当該要綱を「全体会議」に提示していただき、そこで確認を経た後、速やかに国会に提出することを強く求めるものである。

別紙 天皇の退位に関連して検討を要する主な法律の規定
1 皇室典範の関連規定
 一 退位後の天皇を皇族の範囲に含めることの要否…第5条〔皇族の範囲〕、第11条〔皇族の身分の離脱〕
 二 退位後の天皇を皇位継承者・摂政就任者に含めることの要否
 ・第2条〔皇位継承の順位〕、第17条〔摂政就任の資格及び順位〕
 三 退位後の天皇の呼称…第5条〔皇族の範囲〕
 四 退位後の天皇の敬称…第23条〔敬称〕
 五 天皇の退位に係る儀式の要否…第24条〔即位の礼〕
 六 退位後の天皇が崩じたときの礼…第25条〔大喪の礼〕
 七 退位後の天皇が崩じたときの陵墓…第27条〔陵墓〕
 八 退位後の天皇の皇室会議の議員の就任制限の要否…第28条〔皇室会議の議員〕
 九 今上天皇の退位後の文仁親王(秋篠宮)殿下に関連する規定
  ①呼称…第8条〔皇太子・皇太孫〕
  ②皇族の身分の離脱制限の要否…第11条〔皇族の身分の離脱〕

2 皇室典範以外の法律の関連規定
 一 退位後の天皇の皇室費の定め(文仁親王殿下についても同様)…皇室経済法第4条〔内廷費〕、第5条〔宮廷費〕、第6条〔皇族費〕、皇室経済法施行法第7条〔内廷費の定額〕、第8条〔皇族費の定額〕
 二 退位後の天皇の国会の個別的議決不要の財産授受に関する一定価額の定め(文仁親王殿下についても同様)…皇室経済法施行法第2条
 三 退位後の天皇を補佐する宮内庁の組織及び人員等(文仁親王殿下についても同様)…宮内庁法第3条〔部の設置〕、第4条〔侍従職〕、第6条〔東宮職の事務〕、国家公務員法第2条(一般職及び特別職)、特別職の職員の給与に関する法律第1条(目的及び適用範囲)、別表第一、行政機関の職員の定員に関する法律第1条(定員の総数の最高限度)、警察法第29条(皇宮警察本部)、第69条(皇宮護衛官の階級、職務等)
 四 国民の祝日に関する法律第2条に定める天皇誕生日の改正
 五 三種の神器等に係る贈与税の非課税等…相続税法第12条(相続税の非課税財産)、第21条の3(贈与税の非課税財産)、関税定率法第14条第1号(無条件免税)
 六 退位後の天皇に対する刑法の名誉毀損罪・侮辱罪の告訴権者…刑法第232条(親告罪)
 七 退位後の天皇の住居に関する小型無人機等の飛行禁止区域の改正の要否…国会議事堂、内閣総理大臣官邸その他の国の重要な施設等、外国公館等及び原子力事業所の周辺地域の上空における小型無人機等の飛行の禁止に関する法律第2条(定義)
 八 退位後の天皇の検察審査員の就任制限の要否…検察審査会法第6条
 ※元号法に基づく政令による元号の改め

(以上)

【退位めぐる有識者会議】 秋篠宮を「皇太弟」「皇太子」にという意見で一致する茶番

$
0
0
 天皇の退位をめぐる「国会見解案」をまとめるため、いったん中止していた有識者会議が再開され、3月22日に有識者ヒアリング(第2次)が開かれました。この日は愛子さまの中等科卒業の日で、晴れやかな東宮ご一家のお姿と、「秋篠宮を皇太弟に」というヒアリング結果のニュースが重なる、妙な偶然がありました。

 ヒアリングに招かれ、以下の質問への回答を求められた3人の有識者全員が、秋篠宮を「皇太弟」「皇太子」にとする意見で一致したのです。国民世論との乖離に絶句するしかありません。

▲ヒアリングで3人の有識者に回答を求めた質問


▲本郷恵子(東京大学史料編纂所教授)の回答


▲君塚直隆(関東学院大学教授)の回答


▲新田 均(皇學館大学現代日本社会学部長)の回答

「議事次第」には、ヒアリング対象者は「天皇の退位後のお立場等については、第1次ヒアリングの結果も踏まえ、様々な観点からの意見が聴取できるよう皇室史等に精通した者から選定」したとあるが、「様々な観点からの意見」にはまったくなっていない。どの有識者も、なぜ秋篠宮が皇太子(皇嗣たる皇子)とされることに疑問を呈しないのか? 直系の愛子さまがいらっしゃることを無視するのか? また、新天皇の即位と同時に皇太子が存在しなくとも何の不都合もないことを指摘しないのか? 

 --国民の8割が「女性天皇」を望んでいることが完全に無視されており、完全無視しているということが一般大衆に「ピンとこない」形でしか伝えられていない。生前退位については「国民的議論が巻き起こるのが望ましい」と言っておきながら、このありさま。皇室と政府がグルになって国民を「ケムにまく」=「騙す」ことに決めたとしか思えない。「皇室と政府」と言ったが、「天皇と安倍総理」と言ったほうが的確だろう。週刊新潮はときどき深奥を突いた記事を出してくるが、この記事(2017年1月12日号)がコトの真相を伝えている。

>無理難題/陛下を恐れる「安倍官邸」の対策が「秋篠宮さまを皇太子待遇」

 「恒久法」にしてほしいという今上の要求を安倍総理が呑めず、「一代限りの特例法」という形にする代わり、天皇のもう1つの要求である「秋篠宮を皇太弟に」を呑まざるを得なかったということ。その交換条件で天皇と安倍総理が手打ちし(醜悪)、衆参両院の国会見解案も、再開された有識者ヒアリングでも、秋篠宮皇太弟で一致するよう誘導されたわけです。この3人の有識者はそのために選ばれた人たちであったと。

 こんな茶番を黙って見ているわけにはいきません!先にお伝えしていた通り、「女性天皇を支持する国民の会」を立ち上げ、新聞広告を打つための資金募集を始めたいと思います。新聞広告だけで終わるのではなく、粘り強く「女性天皇を支持する」声を上げ続けていくために、その新聞広告で「男女を問わない直系継承=愛子さま立太子こそが皇室が存続する唯一の道であり、それこそを国民は望んでいる」ことを訴えるとともに、「女性天皇を支持する国民の会」の会員をつのります。会員の声と、”ほんとうの有識者”の論考を編集した会報誌をつくり、みんなの意見をとりまとめて「大きな声」にしていく仕掛けを考えていきます。

 以下は、そのための第一歩となる新聞広告のクラウドファンディング実現のためのフローチャートです。

▲新聞広告クラウドファンディングのフローチャート

 菅野完さんが5年前に成功させたクラウドファンディングによる新聞広告のフローチャートを真似て作ったものですが、「電子本の制作」のところがオリジナルです。新聞広告が成功しても、出稿には至らなくても、どちらの場合も、電子本(女性天皇を支持する国民の会の会報誌)は作ることにするのです。最初は小さく始まっても、少しずつ大きくしていけばいいでしょう。
 また、チャートでは目標を「読売新聞15段」にしていますが、「毎日新聞」への変更を検討したいと思っています。料金が倍近く違うのと、生前退位に関する報道は毎日新聞がいちばんマシ(?)にみえるため。

 この企画は2月末に検討を開始し、3月中のスタートを考えていました。しかし、愛子さまのバッシング報道への抗議コメント編集に予想外の時間がかかってしまい。いまようやく仕上がったところで、あとは印刷と送付作業が残っていますが、月末までには送付(18か所予定)を済ませて手を離れる予定です。ということで、3月末から4月初めにかけて、上記運動を開始できると思います。どうか、もう少々お待ちください。そして、開始までの間、この構想に関するご意見をお聞かせいただけたらありがたいです。

【ご報告】愛子さまバッシング記事(勝手に病名診断、盗撮)への抗議書を各所に送りました。

$
0
0
愛子さまバッシングへの抗議に多くのコメントをお寄せいただき、ありがとうございました。
遅ればせながら、3月27日、お寄せいただいた抗議コメントをとりまとめ、関係各所に送付しました。
今週の週刊誌は愛子さま応援記事に変わっているようですが、今週褒めたからと言って、
つい先週、先々週に行った人権侵害の罪が消えるわけではありません。
謝罪も訂正もしていないのだから、また繰り返す可能性は大です。

彼らがいかに酷いことをしてきたかをきっちり記録し、その罪を問うていく必要があると思います。
今回は発行元に抗議するだけでなく、政党や内外メディアへも抗議内容を伝えていきます。
問題の根を掘り起こして白日のもとにさらし、根絶を目指したい。
ずいぶんと深い根で、掘り起こすのは並大抵ではなさそうですが。

■抗議書の送付先一覧
あのひどい記事を掲載した雑誌の版元には「抗議書」、
医師への諫めと指導を要請したい日本医師会と摂食障害協会には「要望書」、
実態を知って睨みをきかせてほしい政党、事情を伝えておきたい内外メディアには「お願い書」
という形で送付状を作成しています。

<抗議書>
・光文社 代表取締役社長
〒112-8011 東京都文京区音羽1-16-6
・主婦と生活社 代表取締役社長
〒104-8357 東京都中央区京橋3丁目5番7号
・小学館 代表取締役社長
〒101-8001 東京都千代田区一ツ橋2-3-1
・朝日新聞出版 代表取締役社長
〒104-8011 東京都中央区築地5-3-2

<要望書>
・日本医師会 会長
〒113-8621東京都文京区本駒込2-28-16
・日本摂食障害協会 理事長
〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町3-33

<お願い書>
・自由民主党 幹事長 
〒100-8910 東京都千代田区永田町1-11-23
・株式会社 ジャパン タイムズ 代表取締役会長
〒108-8071 東京都港区芝浦4-5-4

3月27日に送付したのは上記8か所ですが(実際には宛先に代表者の個人名を入れてます)、
明日以降、数日に分けて、民進党、公明党、日本共産党、自由党、社民党、ニューズウィーク日本版、
BBC(英国放送協会)、宮内庁、国内メディア数か所(新潮社含む)にも送付予定です。

送付状は宛先に合わせて変えていますが、どの宛先にも同じ「抗議コメント集」を同封しています。
ここに投稿いただいたコメントを編集したもので、全26頁。
以下はその目次です。後日、全文ダウンロードできるようにします。

■抗議コメント集:全体目次


■抗議コメント集:第1章の内容


■抗議コメント集:第2章の内容


■抗議コメント集:第3章、4章の内容


うまく画像が処理できず、文字の大きさが不揃いで読みにくいですね、スミマセン。
内容は、寄せられたコメントをグルーピングしてまとめたもので、個々人の実感に基づくものなので、
御用学者のヘラヘラした論考などより、ずっと説得力、迫力があります。

いま政府が勝手に進めようとしている「秋篠宮を皇太弟に」法案についても、
これと同じように、抗議のコメントを集めて、
生前退位(皇太弟の陰謀)に対する抗議コメント集としてまとめられないかと思っています。

今回の国会見解案や、有識者会議のヒアリング内容に驚き呆れて、
皆さまそれぞれ、いろいろなところへ抗議文を送ってくださっていると思いますが、
それを一か所にまとめて、皆で共有して読めるようにしませんか。

そうしてまとめたものを、改めて関係各所へ送るのはもちろん、
電子ブックにして、広く一般の人に読んでもらえるようにもできます。
なぜか無いものとされてしまっている民の声を集めて、
それこそ「緊急出版!」するべき本だと思うのです。

『生前退位、ここがおかしい!』
『秋篠宮が皇太弟? 冗談じゃない!』
『皇太子さまの次は、愛子さまに決まっている』
『ズルばかりしている宮家に皇統が移ったら皇室はおしまい』

そういう声を挙げるべき時だと思います。
もちろん、そうした感情的な反発だけでなく、なぜそう思うのかという冷静な論考も必要です。
ここ準備室に寄せられた文章には、ヘラヘラ御用学者などより、よほど上質な論考がいくつもありました。
歴史的にも、法律的にも、社会学的にも。
生の声と、冷静な論考。それがあれば、本にできます。

出版社が出さないなら、書こうという著者がいないのなら、
私たちの声を、本にしましょう。

明日28日中にでも、専用トピックを立てますので、
どうぞ、ご協力を、お願いします。


【呼びかけ】今国会中に決まる?! 秋篠宮皇太弟(=愛子さま排除)に反対の声をあげよう!

$
0
0
3月15日に提示された「国会見解案」でも、3月22日に行われた有識者ヒアリングでも、今上の生前退位に伴い秋篠宮を「皇太弟」「皇太子」にする方向で一致しています。直系長子である愛子さまが皇位を継承されると信じていた国民には寝耳に水ですが、このまま黙っていると、秋篠宮を皇太弟とする(あるいは皇太子待遇にする、予算を現在の東宮家と同額に増やす)という内容を含む生前退位関連法案が今国会で提出され、そのまま通ってしまう恐れが大きいようです。

秋篠宮家がどれだけ不正を重ねてきたかを知る私たちは、これを黙って見ているわけにはいきません。一庶民の立場でできることには限りがありますが、”できる範囲で”、反対運動を進めていきませんか。まずは反対の声を挙げること、それを集めて大きな声にしていくことを提案します。

■「秋篠宮を皇太弟にすることに反対します」という抗議の声を届けよう!

がたみん様がまとめてくださった送付先リストです。文例は、先に出してくださった方の抗議文を記事末に挙げますので、参考になさってください。

<首相官邸>
〒100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1
内閣官房内閣広報室
ご意見・ご感想 http://www.kantei.go.jp/jp/iken.html

<自由民主党>
https://www.jimin.jp/voice/
自由民主党本部
〒100-8910 東京都千代田区永田町1-11-23[TEL]03-3581-6211
(代)[FAX]03-5511-8855(ふれあいFAX)

・二階 俊博(自由民主党幹事長で、女性天皇賛成の発言あり)
東京事務所
〒100-8982 東京都千代田区永田町2-1-2衆議院第二議員会館223号
TEL:03-3508-7023

・河野太郎(女性天皇賛成の発言あり)
東京事務所
〒100-8982東京都千代田区永田町2-1-2 衆議院第二議員会館 1103号室
Tel:03-3508-7006
メール
https://www.taro.org/%e6%b2%b3%e9%87%8e%e5%a4%aa%e9%83%8e%e3%81%ab%e3%83%a1%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%81%99%e3%82%8b

・自民党女性局長 髙階恵美子
東京事務所
〒100-8962 東京都千代田区永田町2-1-1 参議院議員会館714号室
メッセージボックス
http://www.takagai-emiko.net/info/info.html

<民進党>
〒100-0014 東京都千代田区永田町1-11-1
TEL:03-3595-9988(代表) FAX:03-3595-9961
意見問い合わせ
https://www.minshin.or.jp/form/contact/request

ご意見、ご感想をお寄せください。 
〒100-8051 毎日新聞「オピニオン」係 opinion@mainichi.co.jp
東京本社〒100-8051 東京都千代田区一ツ橋1-1-1

●民進党・津村啓介議員の連絡先
※TV番組(プライムニュース)で女性天皇に賛成する発言。
>岡山事務所
〒703-8271 岡山市中区円山 107
Tel. 086-277-9900 Fax. 086-277-9966
>東京事務所
〒100-8982 千代田区永田町 2-1-2-806
Tel. 03-3508-7088 Fax. 03-3508-3868
youngpower@tsumura.org
https://twitter.com/tsumura_keisuke

<公明党>
意見先
https://www.komei.or.jp/contact/
〒160-0012 東京都新宿区南元町17
代表電話番号03-3353-0111

<衆参院正副議長>
・参議院議長 伊達忠一 sapporo@date-chuichi.jp
東京事務所
〒100-8962 東京都千代田区永田町2-1-1 参議院議員会館612号室
TEL:03-6550-0612 FAX:03-5156-8070

・参議院副議長 郡司彰 akira_gunji@sangiin.go.jp
東京事務所
〒100-8962 東京都千代田区永田町2-1-1参議院議員会館912号室
電話: 03-6550-0912  FAX: 03-6551-0912
または茨城事務所 gunji-akira@herb.ocn.ne.jp

・衆議院議長 大島理森
東京事務所
〒100-8982 千代田区永田町2-1-2衆議院第2議員会館812号室
TEL:03-3508-7502 / FAX 03-3508ー3932

・衆議院副議長 川端達夫 jimusyo@kawa-bata.net
東京事務所
〒100-8982 東京都千代田区永田町2-1-2衆議院第二議員会館1003号室
電話 03-3508-7419 FAX 03-3508-3899

<学者>
・木村草太氏(首都大東京教授)の優れた意見を紹介した毎日新聞記事
http://mainichi.jp/articles/20170318/ddm/004/070/005000c
この記事の最後にご意見募集があります。(上は郵送用住所、下はメールアドレス)
>ご意見、ご感想をお寄せください。 
〒100-8051 毎日新聞「オピニオン」係
opinion@mainichi.co.jp

このほかにもあれば、ご教示ください。

■送った抗議の声をここにも転記し保存しよう!

すでにいろいろなところへ抗議文を送られた方、ここにもどうぞ投稿ください。
これから送るという方も、相手に送付と同時に、あるいは少し間をおいて、こちらへも投稿いただければと思います。
集まったテキストを「抗議コメント集」として編集し、改めて関係各所へ送ります。
また、電子ブックにして、広く一般の人に読んでもらえるようにもします。
このテーマは緊急性があるものですから、国民の声を集めてそれこそ「緊急出版!!」すべきと思うのです。

『生前退位、ここがおかしい!』『秋篠宮が皇太弟? 冗談じゃない!』『皇太子さまの次は、愛子さまに決まっている』『ズルばかりしている宮家に皇統が移ったら皇室は日本はおしまい』--そういう声を挙げるべき時です。なぜそう思うのかという冷静な論考も、今こそライティングするべき時です。ここ準備室に寄せられたテキストには、ニタニタ笑いの御用学者などより、よほど上質な論考がいくつもありました。歴史的にも、法律的にも、社会学的にも。それらを集めて、本にしたいのです。ホットな訴え、クールな論考。どちらも、お待ちしています。

■抗議コメントの文例(参考として)

●ご意見送付! (どうしても言いたい管理人)2017-03-20 14:17:35
ようやく毎日新聞と、衆参両院の議長、副議長にあてて、メールを出しました。参考までに、貼り付けます。書き出しにまず迷ってしまうかもしれないので、もしよろしければ真似してください。またすでに何通も届いているはずですので、前置きなくいきなり本題を、一言、でも十分伝わると思います。
>毎日新聞宛
「3月18日付朝刊に掲載された、木村草太先生の記事を読みました。次代の天皇が即位されると同時に、愛子様の地位が決まっていることが望ましいとのご意見、今までどうしてこういう意見が出されなかったのだろうと不思議です。私を含め多くの人が、皇太子の一人娘である愛子様に継いでほしいと思っていて、世論調査では女性・女系天皇容認がいつも70パーセント以上で圧倒的多数です。それにも関わらず、天皇が生前退位されたのちの、秋篠宮の待遇ばかりが記事にされ、話し合われ、一人娘の愛子様のことは放置されています。新聞でもまったく問題提起がなされないことが不気味なほどです。
今回の記事は素晴らしかったと思いますので、毎日新聞さまには、どうか女性天皇、女系天皇について、広く国民の議論を喚起するような記事をどんどん発信してほしいと思います。よろしくお願いします。」

そして議員さんには同文で。参議院議長・伊達忠一氏は札幌、衆議院副議長・川端氏は滋賀、郡司氏は茨城が選挙区のようです。そこに在住の方からのご意見は強力だと思います。

「生前退位の特例法に関し、国会の立法案を示した国会見解案が突然のように発表され、ただただ驚いています。有識者会議でも議論に上っていなかった、秋篠宮の待遇を当然のように検討課題に入れ込んでいるのはなぜですか。皇太子殿下の次は愛子さまではないのですか。なぜそこを議論せず、いきなり秋篠宮の待遇を変えなくてはならないのか、全く納得いきません。普段はこういうことはしませんが、あまりのことに驚いてメールしました。国民の声をもっと聴いてください。よろしくお願いします。」

●メールしました (ペリドット)2017-03-20 22:23:08
自民党、民進党、毎日新聞、首相官邸、参院議長、参院副議長 衆院副議長宛に送りました。
いちばん長いバージョンを参考までに。(どうしても言いたい様の文例をちょっと変えて)

>天皇の退位をめぐる、衆参両院の正副議長が3月15日に提示した「国会見解案」について
生前退位の特例法に関し、国会の立法案を示した国会見解案が突然のように発表され、ただただ驚いています。
この法案については、恒久法であることを望む天皇に対し、内閣がさまざまに折衝し、特例法という形で落ち着くよう道筋を作られた由、大変ありがたく思っています。本来国政に寄与する権限のない天皇が、国会を動かすような意思表示をすることは間違っているし、考えようによっては憲法違反になりかねない難しい事案であったと思います。それをこのような形にまでまとめたことは大変有り難いことだと思っていました。
しかし直前になって、有識者会議でも議論に上っていなかった、秋篠宮の待遇を当然のように、こっそりと検討課題に入れ込んでいるのはなぜですか。皇太子殿下の次としてまず議論されるべきは、皇太子殿下のお子さまではないのですか。
いま秋篠宮を皇太子扱い(皇太弟)にしてしまうとは、今後絶対に皇太子のお子さまが天皇になれないということです。それは争いの元ではないですか。
可能性としては、皇太子殿下がご存命のうちは、この先男子がご誕生になる可能性は0ではありません。
また、国民の8割が女性天皇女系天皇の誕生を望み、政府が一億総活躍社会をうたい、女性の社会進出を、と言われている時代に、女子だというだけで国民統合の象徴になれないというのはあまりにおかしく、若い世代の男子皇族が悠仁さまお一人であることを思うと、早晩、男女問わぬ直系(長子)制という話が出ることでしょう。でもその時、秋篠宮が皇太弟になっていると、皇太子の御子である敬宮さまは、天皇になれないのです。
皇太子のただ一人のお子さまがいまちゃんと居るのに、その方を女子だというだけで、21世紀のこの現在に、その存在を無視し、議論の対象としないでよいのでしょうか。敬宮さまのご存在を無視して、秋篠宮を皇太子扱いしてしまうことで、未来を縛ることをどうお考えですか。
なぜ皇太子の一人子の敬宮さまがいらっしゃるのに、そのご存在について議論せず、いきなり秋篠宮の待遇を変えなくてはならないのか、全く納得いきません。
普段はこういうことはしませんが、あまりのことに驚いてメールしました。国民の声をもっと聴いて、未来を見通した判断を下してください。よろしくお願いします。

■今国会中に決まる?! 秋篠宮さま「皇嗣殿下」(=愛子さま排除)に反対の声をあげよう!

$
0
0
政府が今上陛下の生前退位後の秋篠宮殿下の呼称(称号)を、「秋篠宮皇嗣殿下」とする案を検討しているというニュースが4月11日午前2時過ぎ、配信された(共同通信)。ニュース記事は「皇嗣」を「皇位継承順1位を意味する」と説明しているが間違っている。皇位継承順位は暫定的なものにすぎないが(状況に応じて、2位、3位と変わりえる)、「皇嗣」とは「皇太子」を意味し、次の天皇になることが確定した身位を指す。記事は「次の天皇としての地位を内外に明確にするのが狙い」とし、「退位の法整備で特例規定を置くかどうかを含め最終調整している」と結ぶ。将来の日本の国のかたちを決める重大事項が、国民の声を無視して、否、国民に考えたり声を挙げたりする間を与えず、決められようとしている。

秋篠宮「皇嗣」殿下に 政府、継承順1位を明確化
https://this.kiji.is/224212680040284162

いま抗議の声を挙げなければ、秋篠宮殿下が次の皇太子となり、次々代に秋篠宮家に皇位が移り、愛子さまが皇太子となる道は永遠に閉ざされてしまいます。沈黙していれば、政府案=秋篠宮家の皇位継承に賛成したことになってしまいます。民草の声を挙げるべき時です。

■抗議の声の届け先(by がたみん様、どうしても様、シャンパン様)

【各府省への政策に関する意見・要望】
https://www.e-gov.go.jp/policy/servlet/Propose?…
ここから各省庁に同時にメールを送れます。
今回の抗議内容に関係する「内閣官房」「内閣法制局」「宮内庁」「法務省」「外務省」などの頭の□にチェックを入れれば、チェックした所全てに同時に送れます。同文を複数個所に送っても、1か所ずつ選んで異なる抗議文を送っても良いと思います。

【宮内庁】(住所、電話番号)
〒100-8111 東京都千代田区千代田1-1[所在地]
電話:03-3213-1111(代表)

【朝日新聞】
お客様窓口のご案内[受付] 平日9~21時 ※土曜は18時まで。日・祝休
東京本社 お客様オフィス【ご意見・お問い合わせ】0570-05-7616
お問い合わせフォーム
https://digital.asahi.com/info/inquiry/asadigi/shimbun.php
>東京本社
〒104-8011 東京都中央区築地5-3-2 TEL 03-3545-0131(代)
http://www.asahi.com/corporate/guide/outline/11050710

【読売新聞】
>東京本社読者センター(読売新聞社、記事、掲載広告などに関するお問い合わせ・ご意見) 
お問い合わせ03-3246-2323 全日 午前9時~午後10時ご意見03-3246-5858
お問合わせフォーム https://contact.yomiuri.co.jp/form/

社会面へのご意見、情報の提供
>東京本社 メールshakai@yomiuri.com ファクス03-3217-8363
〒100-8055(住所不要)読売新聞東京本社社会部宛
>大阪本社
メールosaka2@yomiuri.com ファクス06-6361-0733
〒530-8551(住所不要)読売新聞大阪本社社会部宛
>西部本社
メールs-syaka@yomiuri.com ファクス092-715-5509
〒810-8581(住所不要)読売新聞西部本社社会部宛

【日経新聞】
>東京本社 100-8066 東京都千代田区大手町1-3-7
03-3270-0251(代)
>日本経済新聞 カスタマーセンター
0120-21-4946(受付時間 7:00~21:00)
>お問い合わせ
https://support.nikkei.com/helpdesk?category_id=568&site_domain=nikkeifaq

【産経新聞】
>読者サービス 東京(記事に対するご意見・ご要望)
MAIL:u-service@sankei.co.jpTEL :0570-046460FAX :03-3270-9071
>読者サービス 大阪(記事に対するご意見・ご要望)
MAIL:o-dokusha@sankei.co.jpTEL :06-6633-9066 FAX :06-6633-9691
【受付時間】
平日09:00~18:00 土曜09:00~17:00 日祝日休み
※メールでのお問い合わせの際は、住所・氏名・電話番号を明記してください。
>東京本社
〒100-8077 東京都千代田区大手町1丁目7番2号 TEL:03-3231-7111(大代表)
>大阪本社 〒556-8660 大阪市浪速区湊町2丁目1番57号 TEL:06-6633-1221(大代表)
>支局へのお問い合わせ
https://sankei.jp/inquiry.html#Bureau
>産経ニュースWEB-SITE」に関するお問い合わせ、ご意見、ご感想
u-service@sankei.co.jp

【有識者会議の座長、座長代理】
・有識者会議座長の今井敬氏(新日鐵住金名誉会長、経団連名誉会長)
経団連のHPには名誉会長として名前がありましたが新日鐵住金には無し。
経団連HPのメールのお問い合わせが連絡先になりそうです。
>経団連HP http://www.keidanren.or.jp/
>住所 〒100-8188 東京都千代田区大手町1-3-2 (経団連会館)一般社団法人 日本経済団体連合会

・有識者会議座長代理の御厨貴氏(東京大学先端科学技術センターの名誉教授)
同センターHPの「研究者一覧」中に、同氏のメールアドレスがありました。
>東京大学先端科学技術センター
http://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/index_ja.html
>御厨貴氏 E-mail: mikuriya@mk.rcast.u-tokyo.ac.jp
公開されているとはいえ個人のメールアドレスですので、失礼のないように取扱いにご注意ください。

【有力ジャーナリスト】
・田原総一朗氏
テレビ番組の朝生で、女性天皇、女系天皇を認めないのはおかしくないかと発言。
http://www.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/100463/083100080/?P=1
>問い合わせ先 tahara-info★ascom-inc.jp (★を@に変えてください。)

以下は、先行トピックに投稿されたペリドット様のコメントです。

■内閣法制局にメールしました (ペリドット)2017-04-11 10:54:12

今回の天皇陛下の生前退位に伴って、政府と国会が秋篠宮殿下を皇太子待遇にする特別措置法を成立させようとしていますが、内閣法制局としてはどのようにお考えですか。特別措置法という形で、現在の憲法にも皇室典範にも抵触する法を成立させることが、できるのでしょうか。それは法体系を壊してしまう愚挙ではないのですか。

現在、憲法では天皇の地位は「承継」つまり直系で引き継がれるものとし、皇室典範でも皇位継承の順位を直系主義で定め、皇嗣は皇太子、皇太孫のみに限り、養子も禁じています。想定されているのは、崩御された天皇に子が居られなかったときのみに限り、天皇の弟への継承がなし得る形です。ゆえに、皇嗣(次の天皇となることが確定した方)は、天皇の子または孫という直系のみに限られています。天皇の生前は、その子の誕生の可能性があり得るからです。妻(皇后)が高齢であっても、天皇が存命である限り、再婚などによる子の誕生の可能性があり得ます。

有識者会議では、皇位継承順位第一位と皇太子(皇嗣)は同じ意味だという、まったくの嘘が述べられていましたが、法的には前者と後者は厳格に区別されているはずです。だからこそ、秩父宮殿下は昭和の初め(明仁親王殿下誕生以前)は、皇位継承順位第一位であっても、皇嗣にはなられませんでした。

にも関わらず、新天皇の弟宮にすぎない方を、皇太子待遇という詐術、すなわち国内向け呼称は秋篠宮のままに英訳名はクラウンプリンス、内廷皇族として扱い、その他の待遇は皇太子と同じくする、とは法を無視した暴挙であり、国民と海外を欺く不誠実なやり方ではないですか。

国事行為の代行については、皇太子以外もなし得るはずです。実際、いまの徳仁親王殿下は、皇太子になる前に国事行為の代行をされています(昭和天皇がご病気、皇太子は海外訪問のため、徳仁親王が代行された)。

このような、法体系を無視して、法治国家であることを蔑ろにするような特措法については、内閣法制局としてきちんと警鐘を鳴らして頂きたいと思います。特に今回は、英訳名をクラウンプリンスとし、つまり海外には皇太子として紹介することになるわけですから、国家として、大変問題のある措置ではないでしょうか。

・内閣法制局へのメール送信先
https://www.e-gov.go.jp/policy/servlet/Propose

【資料:最終報告書】秋篠宮さまの待遇--「皇嗣」「皇嗣職」「皇族費を3倍に」関連

$
0
0
天皇陛下の退位に関する政府の有識者会議は4月21日、最終報告書を公開した。
その最終章に、秋篠宮さまの待遇に関する事項がまとめられている。
年末まで開かれていた有識者会議ではまったく検討課題とはなっていなかった
ものが、今年3月に衆参両院正副議長がまとめた「国会見解案」の「別紙」
に突然登場し、そのまま有識者会議の最終報告書に盛り込まれた。

生前退位の真の目的は、ここ(秋篠宮さまを皇太弟=次代の皇太子とする)にあると、
当ブログは昨年7月のNHKリーク以来、警鐘を鳴らし続けてきた。
それが間違いない見立てであったことが証明されつつあるようだ。
天皇が公営放送を使って国民を騙す大芝居を打った、という悪夢は、
現実になってしまうのだろうか。

■「生前退位」報道に仕組まれた、秋篠宮皇太弟(宮家による皇統のっとり)の陰謀
http://blog.goo.ne.jp/index2013/e/cd958396105d4c28a7d4c97ff2cd916d

国民の熱い支持を得ている天皇を恐れて安倍政権も従わざるを得なかったと
いう指摘もなされているが、安倍政権は男系男子継承死守の日本会議の傀儡
なのだから、秋篠宮さまへ皇統を移すことに、さほどの葛藤があったとは思
われない。あったとすれば、2013年に週刊新潮がスクープした宮内庁サイド
の企みのうち、「皇太子さまの即位後早々に退位させ」という部分だろう。

・週刊新潮「『悠仁親王』即位への道」記事の信憑性について
http://blog.goo.ne.jp/index2013/e/6e141dbbebce07a0ef7abde0486543e8
・週刊新潮「『悠仁親王』即位への道」記事の信憑性について(2)
http://blog.goo.ne.jp/index2013/e/fc383b8368a150b06fa53dbb9f38beaa

もちろん、新しく即位した天皇陛下を早々に退位させるなど、国家として
あってはならない愚挙であり、国力を削ぐこと甚しいものがある。それに
ついてはさすがの安倍政権も首肯できなかったはずだ。そのために、恒久
法とすることは最後まで抵抗したのかもしれない。両陛下の希望である恒
久法と女性宮家(いずれも秋篠宮家の皇室乗っ取りを盤石なものとする)
を主張し続けた民進党よりもマシだった、と言わざるを得ないのだろうか。
あまりに情けない。

この最終報告書の該当部分には矛盾点が多々みられるので、どこがおかし
いかを皆で指摘しあうため、図版化して挙げておくこととします。
最終報告書の全文は官邸サイトからダウンロードできます。

■最終報告(平成29年4月21日公表)
最終報告(PDF/500KB)
参考資料(PDF/1272KB)
概要(PDF/194KB)


▲「最終報告書」の目次。「皇子ではない皇位継承順位第一位の皇族」とは秋篠宮さまを指す。
座長代理の御厨氏は、日経新聞のインタビューで、次のように述べている。
>「最初に首相官邸が僕らに言ったのは女性宮家の創設とか女系・女性天皇の問題はまった
く守備範囲に入っていないということだった。我々の課題は基本的に退位、関連して公務の
削減の問題、それだけを考えてくださいと言われた」(日経新聞2017/4/23)
つまり、有識者会議では女性天皇の話を禁じていたのだ。そうしておきながら、水面下で
秋篠宮さまの称号を「皇嗣」とし、「皇嗣職」を置いて「皇族費を3倍に」すること等を
審議し、国会案に盛り込み、最終報告書に記載させた。実質的な皇太子としてしまった。
これを「騙し討ち」といわずして何と言う。その厚顔ぶりに呆れるほかはない。


▲「歴史」には、昭和天皇の弟である秩父宮雍仁親王殿下が皇位継承順位第一位であった
ものの、「天皇の子」ではないことから、「皇太子」とはならなかったことが記されている。
「皇太子の称号」では、皇嗣を<皇位継承順位第一位の皇族>と説明しているが、皇室典範
の曲解ではないか?
「皇嗣」とは、皇位継承順位ではなく、次の天皇となられることが確定した方を指す言葉で
はないか? とすると、「皇嗣たる天皇の弟宮」という言い方も、秋篠宮さまを指す言葉と
しては不適切なものとなる。


▲地の文で、<皇室典範は、皇位継承順位第一位の皇族を「皇嗣」と呼んでいる>
とあるが、前述のように典範の曲解ではないか?
また、皇位継承順位1位として活動が増えるとしているが、先に挙げた秩父宮雍仁
さまの例ではそのようなことがあったのか? せっかく例として出しているのだか
ら、前例を調べ踏襲してほしいものだ。


▲「皇嗣」が「皇位継承順位1位」を指すのではなく、次の天皇であることが
確定している方を指すものであるとすれば、この「称号」解説文はすべて
無効となる。政府は、国内外に違法な身分をアピールすることとなる。


▲「皇嗣職」については、「ご活動の拡大」の内容を精査しなければ認め難い。
「経費」については、天皇の代わりを務める摂政ではないのだから、
摂政と同じ「3倍」は参考にならない。参考とすべきではないはずだ。

「その他」(皇籍離脱を認めない等)についても、「立場の重要性」が明確
ではない以上、拙速に決めるべきではないだろう。
巷間、秋篠宮さまは、皇后さまの実子ではないという、都市伝説とは言い切
れない、信憑性が無いとは言い切れない話が、語り継がれている。それが事
実とすれば、秋篠宮さまは典範が皇族とは認めない庶子ということとなり、
皇籍離脱は避けられないはずだ。秋篠宮さまの皇籍離脱を認めないことを法
律化するのであれば、その前に、この疑惑を払拭するべきではないだろうか。
DNA鑑定ですぐに判明する。英国は王室メンバーにかけられた疑惑を晴らす
ために実施したという。倣うべき英断と思われる。

【資料:世論調査】女性天皇賛成86%、旧皇族復帰反対72%(共同通信社2017年5月)

$
0
0
【共同通信世論調査】「女性天皇賛成」86%、「女系天皇賛成」62%

新聞各紙の朝刊は2017年5月2日、共同通信社が実施した天皇陛下の生前退位をめぐる世論調査の結果を掲載した。有識者会議の議論においては対象外とされた「女性・女系天皇」や「女性宮家」についても調査対象としており、「女性天皇」賛成は86%にのぼった。内訳をみると、「女性天皇」「女系天皇」ともに賛成する人は59%、「女性天皇」には賛成だが「女系天皇」には反対とする人は27%だった。「女系天皇」賛成は62%、反対は36%。「女性宮家創設」賛成は62%、反対は35%だった。
女性・女系天皇や女性宮家の法整備に向けた議論については、「退位を優先してその後」61%、「退位と併せて」28%で、計89%が議論すべきとしている。対象とすべきでないは8%にとどまった。

    ▼「女性天皇に賛成」86%          ▼「女系天皇に賛成」62%




 共同通信世論調査の方法:調査は郵送方式で3月8日~4月14日に18歳以上の男女3千人を対象に実施。調査期間中の3月17日に、「一代限りの特例法」制定を政府に求める「国会見解案」公表。調査期間後の4月21日に有識者会議の「最終報告書」が公表された。
・共同通信社の世論調査詳細[PDF]
http://www.nishinippon.co.jp/import/politics/20170502/20170502.pdf

【朝日新聞世論調査】「女性天皇賛成」75%、「女系天皇賛成」72%

共同通信の調査結果が公表された5月2日、朝日新聞による世論調査も公表された。「女性天皇賛成」75%、「女系天皇賛成」72%で、「天皇は男性に限ったほうがよい」21%、「男系を維持する方がよい」24%をいずれも大きく上回った。「女性宮家の創設」は、「賛成」49%、「反対」40%と拮抗した。

    ▼「女性天皇に賛成」75%          ▼「女系天皇に賛成」72%


 朝日新聞調査では、支持政党別でも調査結果が示されている。「女性天皇」賛成は、自民支持層72%、民進党支持層77%、無党派層78%。「女系天皇」賛成は、自民党支持層65%。、民進党支持層75%。無党派層76%。民進党が主張する女性宮家創設については、支持政党にかかわらず、「賛成」「反対」は割れているという。
・朝日新聞社の世論調査記事(2017年5月2日)
http://www.asahi.com/articles/DA3S12919403.html

【旧皇族復帰】両調査とも「反対」が「賛成」の3倍を超える多数

 共同通信調査では、「旧皇族の復帰に賛成」22%、「反対」72%で、反対が賛成の3倍以上となった。朝日新聞調査でも「賛成」20%、「反対」67%で、同じく反対が賛成の3倍を上回る結果となった。

<過去の関連記事>
・日経世論調査:「天皇の生前退位を認めるべき」77%、「女帝について検討するべき」80% 
http://blog.goo.ne.jp/index2013/e/bf059f1943920bdcaf23c1503d9cb1e6
・皇位継承に関する世論調査--女性天皇賛成は77%(2009年、NHK)
http://blog.goo.ne.jp/index2013/e/3310711a64309e85b56576c2054f5bd2

【天皇退位特例法案要綱全文】--あまりに姑息な「秋篠宮さまの待遇」

$
0
0
政府が5月10日に与野党に示した「天皇の退位等に関する皇室典範特例法案の要綱」全文が、
ようやくWebに出ました。
他の新聞は全文閲覧に会員登録などが必要ですが、京都新聞は無条件で出してくれたので、
これを転載します。もともと政府が出した法案なので、著作権には抵触しないと思います。
この法案のもっとも姑息なところは秋篠宮さまの待遇に関する部分で、
関連個所は赤字または青字にしています。

天皇陛下の退位を実現する特例法案要綱の全文は次の通り。

天皇の退位等に関する皇室典範特例法案要綱

第一 趣旨
 この法律は、天皇陛下が、昭和64年1月7日の御即位以来28年を超える長期にわたり、国事行為のほか、全国各地への御訪問、被災地のお見舞いをはじめとする象徴としての公的な御活動に精励してこられた中、83歳と御高齢になられ、今後これらの御活動を天皇として自ら続けられることが困難となることを深く案じておられること、これに対し、国民は、御高齢に至るまでこれらの御活動に精励されている天皇陛下を深く敬愛し、この天皇陛下のお気持ちを理解し、これに共感していること、さらに、皇嗣である皇太子殿下は、57歳となられ、これまで国事行為の臨時代行等の御公務に長期にわたり精勤されておられることという現下の状況に鑑み、皇室典範(昭和22年法律第三号)第四条の規定の特例として、天皇陛下の退位及び皇嗣の即位を実現するとともに、天皇陛下の退位後の地位その他の退位に伴い必要となる事項を定めるものとすること。

第二 天皇の退位及び皇嗣の即位
 天皇は、この法律の施行の日限り、退位し、皇嗣が、直ちに即位するものとすること。

第三 上皇
 一 第二により退位した天皇は、上皇とするものとすること。
 二 上皇の敬称は、陛下とするものとすること。
 三 上皇の身分に関する事項の登録、喪儀及び陵墓については、天皇の例によるものとすること。
 四 上皇に関しては、二及び三の事項を除き、皇室典範に定める事項(皇位継承資格及び皇室会
議の議員資格に関する事項を除く。)については、皇族の例によるものとすること。

第四 上皇后
 一 上皇の后は、上皇后とするものとすること。
 二 上皇后に関しては、皇室典範に定める事項については、皇太后の例によるものとすること。

第五 皇位継承後の皇嗣
 第二による皇位の継承に伴い皇嗣となった皇族に関しては、皇室典範に定める事項については、
皇太子の例によるものとすること。

第六 附則
 一 施行期日
 1 この法律は、公布の日から起算して3年を超えない範囲内において政令で定める日から施行するものとすること。ただし、第一並びに第六の一の2、二、八及び九は公布の日から、第六の十及び十一はこの法律の施行の日の翌日から施行するものとすること。
 2 1の政令を定めるに当たっては、内閣総理大臣は、あらかじめ、皇室会議の意見を聴かなければならないものとすること。

 二 この法律の失効
 この法律は、この法律の施行の日以前に皇室典範第四条の規定による皇位の継承があったときは、その効力を失うものとすること。

 三 皇室典範の一部改正
 皇室典範の附則に、次の規定を新設するものとすること。
 この法律の特例として天皇の退位について定める天皇の退位等に関する皇室典範特例法(平成29年法律第  号)は、この法律と一体を成すものである。

 四 上皇に関する他の法令の適用
 1 上皇に関しては、次に掲げる事項については、天皇の例によるものとすること。

 (一)刑法(明治40年法律第四十五号)の名誉に対する罪に係る告訴及び検察審査会法(昭和23年法律第百四十七号)の規定による検察審査員の職務
 (二)(一)の事項のほか、皇室経済法(昭和22年法律第四号)その他の政令で定める法令に定める事項

 2 上皇に関しては、1の事項のほか、警察法(昭和29年法律第百六十二号)その他の政令で定める法令に定める事項については、皇族の例によるものとすること。

 3 上皇の御所は、国会議事堂、内閣総理大臣官邸その他の国の重要な施設等、外国公館等及び原子力事業所の周辺地域の上空における小型無人機等の飛行の禁止に関する法律(平成28年法律第九号)の規定の適用については、同法第二条第一項第一号ホに掲げる施設とみなすものとすること。

 五 上皇后に関する他の法令の適用
 上皇后に関しては、次に掲げる事項については、皇太后の例によるものとすること。

 (一)刑法の名誉に対する罪に係る告訴及び検察審査会法の規定による検察審査員の職務
 (二)(一)の事項のほか、皇室経済法その他の政令で定める法令に定める事項

 六 皇位継承後の皇嗣に関する皇室経済法等の適用
 1 第二による皇位の継承に伴い皇嗣となった皇族に対しては、皇族費のうち年額によるものとして、定額の3倍に相当する額の金額を毎年支出するものとすること。
 2 四の3の規定は、第二による皇位の継承に伴い皇嗣となった皇族の御在所について準用するものとすること。

 七 贈与税の非課税等
 第二により皇位の継承があった場合において皇室経済法第七条の規定により皇位とともに皇嗣が受けた物については、贈与税を課さないものとすること。

 八 意見公募手続等の適用除外
 次に掲げる政令を定める行為については、行政手続法(平成5年法律第八十八号)第六章の規定は、適用しないものとすること。
 (一)第二による皇位の継承に伴う元号法(昭和54年法律第四十三号)第一項の規定に基づく政令
 (二)四の1の(二)、四の2、五の(二)及び九に基づく政令

 九 政令への委任
 この法律に定めるもののほか、この法律の施行に関し必要な事項は、政令で定めるものとすること。

 十 国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第百七十八号)の一部改正
 国民の祝日である天皇誕生日を「12月23日」から「2月23日」に改めるものとすること。

 十一 宮内庁法(昭和22年法律第七十号)の一部改正
 宮内庁法の附則に、次の規定を新設するものとすること。

 1 宮内庁は、第二条各号に掲げる事務のほか、上皇に関する事務をつかさどるものとすること。
 2 1の所掌事務を遂行するため、宮内庁に、上皇職並びに上皇侍従長及び上皇侍従次長を置くものとすること。
 3 上皇侍従長及び上皇侍従次長については、国家公務員法(昭和22年法律第百二十号)第二
条に規定する特別職とし、給与等所要の規定の整備をするものとすること。
 4 第二による皇位の継承に伴い皇嗣となった皇族に関する事務を遂行するため、宮内庁に、皇嗣職及び皇嗣職大夫を置くものとすること。
 5 皇嗣職が置かれている間は、東宮職を置かないものとするものとすること。
 6 皇嗣職大夫については、国家公務員法第二条に規定する特別職とし、給与等所要の規定の整備をするものとすること。

(京都新聞からの転載は以上です)

・天皇退位特例法案の要綱全文(京都新聞)
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20170510000113

皇嗣殿下などという変な呼称は消えたようですが、あとは骨子案通りですね。
皇族費の3倍相当額を毎年支出する、皇嗣職及び皇嗣職大夫を置く、皇嗣職が置かれている間は東宮職を置かないなど。
要注意は「皇室典範に定める事項については皇太子の例によるものとする」でしょうか。
検証し、反対すべき箇所は多いかと思います。

この姑息すぎる法案は、12日中に公明党・自民党で承認され、19日に閣議決定される見通しです。
その後国会で審議されるわけですが、野党が言うべきことを言ってくれるかどうか案じられます。
「ここがおかしい」「ここに反対」という意見を、野党の責任者宛てに送りたいです。
安倍政権は数の論理でゴリ押しするでしょうが、言うべきことを言わなくては民主主義が死にます。
いかに抵抗したかが問われます。

【NHKの皇室報道検証】紀子妃懐妊リーク、生前退位リーク、秋篠宮家偏重報道の怪

$
0
0
■NHKの皇室報道--3つの特大スクープ

2006年2月、NHKの紀子妃懐妊リークは、小泉首相(当時)はじめ多くの国会議員を驚愕させた。
国民も驚き呆れるほかなかった。詳細を知れば知るほど、公営放送としてあるまじき報道だったが、
それを指摘するジャーナリズムが日本には存在せず、看過されてしまった。

味をしめたかのように、NHKの皇室報道はエスカレートしていく。
夜7時のニュースで、佳子さまを称賛する話題を長尺で流すなど、
意味不明の秋篠宮家礼賛が目に付くようになったのだ。

今思えば、秋篠宮家との太いパイプ作り(パイプ維持)に必要な措置だったのだろう。
そうした偏向報道が幸いしたのか、2016年夏、前代未聞の生前退位スクープが実現する。
憲法違反の疑い濃厚な内容で、これもまた公営放送にあるまじき報道と言わざるを得ない。
しかし、この報道は批判されるどころか称賛され、新聞協会賞を受賞するという不可解が起きた。

翌2017年5月の眞子さま婚約スクープもNHKだった。
婚約スクープ後、NHKは眞子さま礼賛報道を繰り返し長尺で流している。

紀子妃懐妊スクープは、いわゆる女帝法案潰しにつながり、
生前退位スクープは、秋篠宮の皇太子待遇(皇嗣)を実現させた。
眞子さま婚約スクープは、「女性宮家の実現を急げ」というアピールだという(by 高森明勅氏)。
つまり、NHKスクープは秋篠宮家の利益誘導に使われる結果となっている。

<まとめ>
2006年2月7日:紀子妃の「妊娠6週」スクープ → 愛子さまのための「女帝法案」潰しを実現
2016年7月13日:天皇陛下の生前退位スクープ → 秋篠宮の皇太子待遇(皇嗣)と予算3倍を実現
2017年5月16日:眞子さま婚約スクープ → 秋篠宮家内親王のために女性宮家をさっさと実現せよというメッセージ

この3つのスクープはいずれも、社会部の橋口和人・宮内庁キャップが手掛けたものだという。
橋口氏がどのような背景をもつ人物で、どのようにして秋篠宮家と繋がりをもつに至ったかは、
寡聞にして知らない。

■NHKの皇室報道を監視する必要

NHKの偏向報道については多くの指摘がある。おもに政権べったりの報道を批判するもので、
皇室報道の偏向を問題としているものはほとんど見かけない。
しかし、皇室ウオッチャーは監視の必要を指摘し続けている。以下の投稿もその一つだ。

★飼主は誰だ? by 犬HK(2017/11/20)

前向きな活動をされているところに、後ろ向きな提案で申し訳ありませんが、
NHKの偏向報道を検証するとか抗議するとかも、できませんでしょうか。
これが公共放送かというほど最近のNHKの偏向放送はひどいです。

皇太子御夫妻と総理が出席しての式典では、総理の映像を用いて総理のお言葉しか
報道しませんでした。まるで、その式典に皇太子ご夫妻はおられないがごとくの扱
いです(民放各社は、皇太子ご夫妻が出席されている式典に、総理も出席していた
とナレーションするか、べつに総理のことは伝えてませんでした)

NHK主催の日本賞授賞式は、自社の式典なので、式典そのものは報道したようですが、
これ以上は引けないという映し方で、皇太子様は豆粒ほどしか映っていませんでした。

昨日の育樹祭にいたっては、報道は一切ありませんでした。
これは、皇太子ご夫妻に失礼なだけでなく、式典の格や重み、
そのために準備を重ねてこられた方々への大変失礼なことだと思います。

それが、天皇皇后両陛下はともかく、秋篠宮家の報道となるとどうでしょう。
いくら婚約が内定したからといえ、誕生日だというと、
総選挙翌日にもかかわらず朝から晩までニュースの度に報道し、
次女さんが留学というと、留学前の公務やら、留学前の御挨拶やらと
しつこいくらいに(しかも夜7時のニュースまでも)トップニュース扱いで報道し、
秋篠宮ご夫妻がタイへの弔問というと、これまた朝から晩まで、
いかにも皇室外交を担っているといわんばかりに報道し続けました。
実際には海外王族との交流の場面の一つもなく、席次も丁重なもてなしを
受けたとはいいがたく、結局は情けなさを露呈したにすぎませんでしたが。

退位のスクープは、天皇陛下の意向を汲んだ秋篠宮夫妻が、子飼いのNHKにスクープ
させたというのは、多くの報道で言われているところで、
それに加担した宮内庁の役人は首さえ飛んでます。

しかし、それにも懲りず、また退位法案が閣議決定する直前に、
まるで法案に女性宮家案を盛り込めとばかりに、秋篠宮家経由としか思えない
婚約スクープが、NHKから出ました。

こうした一連のなかで、NHKは皇太子御一家を無視した報道を続けているのです。
危険だと思われませんか。

NHKは、退位の一報を伝えると同時に、所とかいう人物を用いて、
「皇太子御夫妻は、両陛下の人気にも、弟夫婦の人気にも負け、ついには
秋篠宮待望論が巻き起こる」と、
わけの分からない希望をとうとうと述べさせた局です。
これほどの偏向報道を続けていることは看過できない問題だと思います。

もとよりNHKは、さまざまな分野で偏向報道が問題視されてますし、
何か手を打つことはできないでしょうか。

■NHKの皇室報道を監視・抗議する方法(提案)

NHKの皇室報道の偏重に抗議の声をあげるためには、客観的データが必要であり、
データの収集・蓄積には、この公営放送の危険性に気づいた皇室ウオッチャーの皆さんのご協力が必要です。

★第一段階
・NHKの皇室報道を監視し、このトピックのコメント欄に報告する。
・全部が望ましいが、それは難しいので、19:00のニュース集中し、欠かさないようにする。
・もちろん、それ以外の時間帯でも、見る機会があればしっかり監視して報告する。
・報告のスタイルは、まずは各自でやってみて、徐々に整えていく。

★第二段階
・監視データがストックされるまで一定の期間を置く。
・ストックされたデータを検証し、問題点を洗い出す。
・抗議書を作成し、しかるべきところに送る。公表する。
・「しかるべきところ」は、NHK本体はもとより、BPO、国境なき記者団など、皆で探しましょう。

このような形で、いかがでしょうか。
より良い監視のために、ご意見よろしくお願いします。

<関連トピック>
2006年に女帝法案を潰した「紀子妃懐妊リーク」と「着床前性別選択」について(2016-11-07)
「生前退位」報道に仕組まれた、秋篠宮皇太弟(宮家による皇統のっとり)の陰謀(2016-07-26)
・天皇陛下の生前退位について、真逆のニュースが錯綜(2016-07-13)

【呼びかけ】 民意を無視した秋篠宮の「立皇嗣」に反対の声をあげよう!

$
0
0
12月20日、秋篠宮が皇位継承順1位の「皇嗣」であることを国内外に示すため、
「立太子の礼」ならぬ「立皇嗣の礼」を行うことを政府が検討しているというニュースが流れた。
即位関連儀式が落ち着いた後の2020年度に、国事行為として実施する見通しだという。
このニュースを報じたのは、共同通信(とその配信先の地方紙)とロイターなど限定的で、
大手新聞やテレビでの報道は確認されていません。

平成皇室得意の様子見アドバルーンで、反対が少なければ進めてしまおうという魂胆であることが透けて見えます。
しかし、秋篠宮の立皇嗣は違法性が高く(下に挙げたanima mea氏の投稿コメント参照)、
こんな得手勝手が通るようでは、日本はもはや法治国家とはいえません。
今上陛下の言葉を借りれば、民主主義を愛し皇室を愛する国民であれば、”全身全霊で”
反対しなければならない案件であることは間違いありません。

■抗議の方法について

取り急ぎ、次の3つを挙げます。ほかにも良い方法があればコメント欄で教えてください。

・インターネットの電子署名サイトで署名する
Thijs Naoko さんがTwitterで呼びかけ、立ち上げた電子署名(Change.org)です。
メールアドレスと氏名、郵便番号を登録すると署名できます。
「秋篠宮の立皇嗣に反対です。」

・抗議のメールを送る
e-Gov(イーガブ/電子政府)のメールフォームから複数の省庁を選んで一斉に送れます。
各府省への政策に関する意見・要望

意見を送るとき、Naokoさんの電子署名と、私たちが4月に立ち上げた電子署名を最後に添えることをお勧めします!
<秋篠宮さまの皇嗣に反対する2つの電子署名>
秋篠宮の立皇嗣に反対です。http://chn.ge/2CQZVX8
秋篠宮さまを皇嗣とする「退位特例法」案の見直しを求めます!https://goo.gl/xYRft4

・抗議の手紙を送る
<首相官邸>〒100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1 内閣官房内閣広報室

■「秋篠宮立皇嗣」の違法性を指摘する怒りのコメント

別トピックに投稿された関連コメントを3件、転載します。

★「秋篠宮立皇嗣の礼」の問題点を考えてみる (anima mea)2017-12-20 21:19:34

今日、ツイッターなどネットで非常に怒りを買うニュースが出ました。

・「立皇嗣の礼」国事行為で 秋篠宮さまの立場明示:2017/12/20 02:00
https://this.kiji.is/315896781303563361
政府が、天皇陛下の退位後、秋篠宮さまを皇位継承順1位の「皇嗣」であると国内外に示す
儀式を皇居・宮殿で行う方向で検討していることが19日、政府関係者への取材で分かった。
秋篠宮さまは皇太子にならないため、名称を「立皇嗣の礼」とする案が浮上。皇太子の場合は
「立太子の礼」と呼ばれている。政府内では、即位関連の儀式が落ち着いた後の2020年度を
推す声が多い。
立太子の礼は、現行憲法下で行われた過去2回、事前の閣議決定を経て、国事行為として実施
されており、立皇嗣の礼も国事行為となる見通し。宮内庁関係者によると、先例がない名称
とみられる。(記事転載ここまで)

この問題点は、いくつかの項目に分けて考えなければいけないような気がします。
一つは、憲法適合性の問題。天皇の国事行為について、憲法第7条にて下記の条文がもうけられています。

第七条
天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、左の国事に関する行為を行ふ。
一 憲法改正、法律、政令及び条約を公布すること。
二 国会を召集すること。
三 衆議院を解散すること。
四 国会議員の総選挙の施行を公示すること。
五 国務大臣及び法律の定めるその他の官吏の任免並びに全権委任状及び大使及び公使の信任状を認証すること。
六 大赦、特赦、減刑、刑の執行の免除及び復権を認証すること。
七 栄典を授与すること。
八 批准書及び法律の定めるその他の外交文書を認証すること。
九 外国の大使及び公使を接受すること。
十 儀式を行ふこと。

今回物議を醸している「立皇嗣の礼」は、上記第十号の「儀式」に当たるのか否かという議論は
外すことができないと思います(同様の問題は実は今上陛下の「退位の礼」にも該当します)。
天皇は政治的権限を持たず、政治的責任を負うこともないため、国事行為や公的行為については
極めて限定的に解釈するのが本来であって、逆に拡大解釈・類推解釈することは許されないと思うのです。

今回、憲法学者などを交えた議論をろくに行うことがないまま、「退位の例も立皇嗣の礼も国事行為
に当たる」とさっさと決め付けて断行しようという動きは極めて危険としか言いようがありません。
特に立皇嗣の礼については上記ニュース記事も触れているように「先例がない名称」のものです。

「先例がないもの」であるにも関わらず、それを安易に「立太子の礼」と同じようなものと考えて(拡大・類推解釈)
国事行為としてよい、という結論に持っていくことはあまりにも乱暴すぎ、
違憲の余地が出ると考えたくなるのは当然ではありませんか。

また、立皇嗣の例は秋篠宮の立場を国内外に明示することが目的といいますが、
これはある意味「敬宮様の立太子の芽を摘む」という極めて政治的意味合いの強い儀式になる可能性があります。

そういう政治的意図が多分に含まれた立皇嗣の礼とやらを「憲法の国事行為とします!」と言い切ることは
非常に危ないと考えます(既に皇位継承者であると確定した皇太子の立場を国内外に知らしめるということ
とはかなり意味合いが異なる性質のものです)。

天皇の政治的権能と責任を制限した現行憲法の趣旨に真っ向から反しませんか?
特に今上陛下が「敬宮様の女帝即位」を望んでいらっしゃらないという説が根強いため、そういう点でも
「秋篠宮の立皇嗣で内外に立場をアピール」ということに極めて強い政治的意図を感じてしまうのです。

次に、「予算の面」からも立皇嗣の礼には賛成できかねます。
そもそも今上陛下は「国民の負担を考えて即位の礼にかかる費用を削減する方向でいきたい」
とおっしゃいました(これはニュースにもなっています)。
しかし一方で、先例のない立皇嗣の礼というものをわざわざ新たに創設し、無駄な費用をかけることには
反対していないのです(退位の礼も同様)。
このように、元から行われることが当然予想されている即位の礼の予算を減らしてまで、
新設の(しかも先例にない)奇妙な儀式に別途費用をかけさせるというのは論理一貫性がなさすぎです。

これ以外にも、女性天皇実現を支持する日本国民8~9割の総意を無視して
秋篠宮の立皇嗣を無理やり行おうとすることは、
単純に「国民の総意と合致しない・国民の同意が得られない」ものです。

このように、秋篠宮立皇嗣の礼の問題は、合憲か違憲か、予算が捻出できるのか、
そして国民の総意に基づくものなのか、という観点からもっと論じられなければならない問題です。

しかしほかの方々が気付いた点によると、上記ニュースは共同通信(とそれを元に記事を作成している地方紙)
とロイターなどでは報じられているが、肝心の大手新聞社(読売や朝日など)やテレビでは報じられていない
ようなのです。
このニュースが一体どういうルートで報じられたのか(リークされたのか)は不明ですが、ろくな議論もない
まま確定事項にされてはたまりません。

立皇嗣の礼は、もし行うとしたら2020年頃という意見が強いようですが、敬宮様は2019年に18歳になられ、
この時はもう立太子可能な状態になっているのです。それを完全に「見ないフリ」をして秋篠宮立皇嗣の礼
を強行することは国民が許しません!!

★法治国家の崩壊、皇室の崩壊 (the end皇室)2017-12-20 23:23:28

立皇嗣の礼とかいう聞いたこともない式を、国事行為としてするそうだ。
なにが立憲民主主義だ、なにが法治国家だ、こんな国も、皇室もお終いだ。
秋篠宮は、皇太子の教育を受けてないという理由で、皇太子の名称を辞退したと報道されたが、
結局皇太子の身位に見合う責任を負うということもないまま、皇嗣職の倍増と予算の三倍だけが決定した。

実際本人は誕生日の会見で、できるだけ皇太子の仕事を引き継ぎたいが、自分がこれまでしてきた仕事との
兼ね合いも、とか訳の分からぬことを言っていた。自分の趣味の範囲をでないコウムなど誰も引き継ぐ必要
はそもそもないということすら分かってない、つまり身位に見合う義務を負うつもりは毛頭ない、そもそも
負うだけの能力もない、そんな御仁に男の子がいるというだけで、法治国家を根幹から揺るがす式を、
国事行為で行うという、この国はもうお終いだ。

ベルギーの前国王は傍系継承だったが(兄の国王にお子様がいらっしゃらなかったため)、たしか皇太子に
も皇嗣にもならないまま国王に即位されたはずだ。昭和天皇は長く男児に恵まれなかったが、
その間皇太子は不在のままで、決して秩父宮殿下を皇嗣だの皇太子だのと呼ばれなかった。
その理由が何であるか、天皇陛下や国王は崩御されるまで皇位継承第一位となる方を誕生させる可能性があるからだ。

これを書けば、不謹慎だと怒る人もいるとは思うが、仮に立皇嗣とかいう式と前後し、皇后陛下が崩御され、
天皇陛下が再婚し男児が誕生したとしたら、どうするのだろうか?
仲睦まじい皇太子ご夫妻に、そのような例をあげるのは失礼だが、法律やそれに基づく儀式を考える時には、
あらゆる想定をすべきで、だからこそ、このような状態の場合には、皇位継承第一位を内外に宣明するよう
なことはしないのが、法治国家の常識ではないだろうか。

昨年秋、有識者会議で退位や公務の在り方が問題視され、政府と両陛下&秋篠宮一家の意見が対立し、
両陛下がお怒りと報道された直後にも、皇嗣殿下という案が突如持ち上がったが、
今回も両陛下が恨み骨髄だかの状態と報道された後に、立皇嗣の礼の報道だ。
官邸が基本、男系男子派だということは知っているが、それを大前提としても自分には、
両陛下と秋篠宮一家の怒りを宥めるために、次々と飴がばらまかれているように思えてならない。

いずれにせよ、立皇嗣のナンチャラなどが執り行われた暁には、この国の立憲民主主義も法治国家もお終いだ。
皇室も、それと同時のお終いだ。

★秋篠宮の立皇嗣に反対なので署名してきたよ! (冥王星)2017-12-21 22:43:37

電子署名を立ち上げたThijs Naoko さんのツイート
Thijs Naoko さんのTwitterアカウント
電子署名サイトはここ!「秋篠宮の立皇嗣に反対です。」

Thijs Naoko さんのTwitterでの呼びかけ
秋篠宮様の立皇嗣が、法律の根拠もなく急速に進められています。
このことに反対する電子署名のページを立ち上げました。
署名が10名集まるごとに、官邸と宮内庁にメールでこちらのリンクを送る予定です。
賛同をいただける方は、どうぞよろしくお願いします。
http://chn.ge/2CQZVX8 via @change_jp

【資料】天皇の退位をめぐり衆参両院の正副議長が提示した「国会見解案」全文

$
0
0
天皇の退位をめぐり、衆参両院の正副議長が3月15日に提示した「国会見解案」全文が、3月16日朝刊に掲載されました。この全文で注目すべきは、「皇嗣」にかかわる部分です。「皇嗣」とは「皇位を継承するよう定められた者。皇太子」という意味ですから、国民はとうぜん、次期天皇の一人娘である愛子さまを指していると考えます。しかし、この見解案はこの国民の思いを裏切り、今上天皇の退位後に皇位継承順が1位となる秋篠宮を「皇嗣」とすることを検討するとしています。皇統にかかわる重大事であるにもかかわらず、わかりにくい記述となってるため、見落とす人も多そうです。

たとえば、「四 特例法の概要」の「(三)退位後の天皇のご身位、敬称、待遇等および皇嗣に係る事項に関する特例規定」に、法整備に係る検討項目として「皇嗣の呼称など」が出てきます。「皇嗣の呼称など」という言葉から、これが秋篠宮を皇太弟と呼べるようにするための法整備などと理解する国民はどれだけいるでしょうか? 皇嗣たるべき愛子さまをどうお呼びするか(皇太子か皇太女か等)を検討するのかな、などと考える人が多いのではないでしょうか。

また、「別紙 天皇の退位に関連して検討を要する主な法律の規定」の9番目に「今上天皇の退位後の文仁親王(秋篠宮)殿下に関連する規定」があり、「①呼称…第8条〔皇太子・皇太孫〕②皇族の身分の離脱制限の要否…第11条〔皇族の身分の離脱〕」と出てきます。「8条」「11条」とは現在の皇室典範条文を指しており、以下の通り。

第8条 皇嗣たる皇子を皇太子という。皇太子のないときは、皇嗣たる皇孫を皇太孫という。

第11条 年齢15年以上の内親王、王及び女王は、その意思に基き、皇室会議の議により、皇族の身分を離れる。
○2 親王(皇太子及び皇太孫を除く。)、内親王、王及び女王は、前項の場合の外、やむを得ない特別の事由があるときは、皇室会議の議により、皇族の身分を離れる。

つまり、秋篠宮を皇室典範に記載がない「皇太弟」とするために、第8条をどう変えるか。また、皇太弟という新しい身分について、第11条にどう盛り込むか、法整備を検討するという話です。11条については、皇太弟は「皇族の身分を離れる」ことができないように規定するつもりなのでしょう。根強い噂がある「秋篠宮は皇后の実子ではない(偽皇族)」ということが今後DNA検査などで判明しても、皇室を追われることがないようにという配慮なのでしょうか。

しかし、本当にわかりにくい記述です。政府は、生前退位について国民に広く論議を喚起する必要があるなどと言いながら、国民にできるだけ分かりにくくして検討を進め、いつの間にか愛子皇太子ではなく、文仁皇太弟になっているように画策しているとしか思われません。東宮家には愛子さまという立派な御子がいらっしゃるのに、皇室典範第一条(下記)により、存在しないことにされてしまうわけで、この典範こそ変えるべきなのです。

第一条  皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する。

男系男子しか皇位を継げないというのは明治以降の浅い歴史でしかなく、女子でも皇位を継承できるように典範を改正するのが筋であり、国民世論もそれを望んでいることは周知の事実。しかし、この国会見解案では、そうした事実を一顧だにせず、秋篠宮を次代の皇嗣=皇太弟にすることを検討課題としているわけです。

この国会見解案により、退位をめぐる法整備が「次々代に秋篠宮家に皇統を移す」方向へ舵を切ろうとしていることが明らかになりました。国民が反対の声をあげないと、今国会中(6月18日まで)に決められてしまうという緊急事態です。反対の声を強くあげていくために、どうするべきか。ご意見をお聞かせください。

天皇陛下の退位を巡り、衆参両院の正副議長が十五日に提示した国会見解案全文は次の通り。
次代の「皇嗣」に関する記述、および秋篠宮に関する記述ついては赤字で示しています(index注)。

退位巡る国会見解案全文(東京新聞2017/03/16)

 「天皇の退位等についての立法府の対応」に関する衆参正副議長による議論の取りまとめ

一 はじめに――立法府の主体的な取り組みの必要性
 「天皇の退位等」に関する問題を議論するに当たって、各政党・各会派は、象徴天皇制を定める日本国憲法を基本として、国民代表機関たる立法府の主体的な取り組みが必要であるとの認識で一致し、我々4者に対し、「立法府の総意」をとりまとめるべく、ご下命をいただいた。

二 今上天皇の「おことば」および退位・皇位継承の安定性に関する共通認識
 その上で、各政党・各会派におかれては、ともに真摯に議論を重ねていただき、その結果として、次の諸点については、共通認識となったところである。

 ①昨年8月8日の今上天皇の「おことば」を重く受け止めていること。
 ②今上天皇が、現行憲法にふさわしい象徴天皇の在り方として、積極的に国民の声に耳を傾け、思いに寄り添うことが必要であると考えて行ってこられた象徴としての行為は、国民の幅広い共感を受けていること。
 このことを踏まえ、かつ、今上天皇がご高齢になられ、これまでのようにご活動を行うことに困難を感じておられる状況において、上記の「おことば」以降、退位を認めることについて広く国民の理解が得られており、立法府としても、今上天皇が退位することができるように立法措置を講ずること。
 ③上記②の象徴天皇の在り方を今後とも堅持していく上で、安定的な皇位継承が必要であり、政府においては、そのための方策について速やかに検討を加えるべきであること。

三 皇室典範の改正の必要性とその概要
 (一)さらに、各政党・各会派においては、以上の共通認識を前提に、今回の天皇の退位およびこれに伴う皇位の継承に係る法整備に当たっては、憲法上の疑義が生ずることがないようにすべきであるとの観点から、皇室典範の改正が必要であるという点で一致したところである。

 (二)その具体的な書き方については、「天皇の退位については皇室典範の本則に規定すべきである」との強い主張もあったが、我々4者としては、そのような主張の趣旨をも十分に踏まえながら、①国民の意思を代表する国会が退位等の問題について明確に責任を持って、その都度、判断するべきこと、②これにより、象徴天皇制が国民の総意に基づくものとして一層国民の理解と共感を得ることにつながること等といった観点から、皇室典範の付則に特例法と皇室典範の関係を示す規定を置いた上で、これに基づく退位の具体的措置等については、皇室典範の特例法であることを示す題名の法律(以下単に「特例法」という)で規定するのがよいと考えた次第である。
 具体的には、皇室典範の付則に、次のような趣旨の規定を置き、この下で特例法を定めるものとすることが考えられるのではないか。
 この法律の特例として天皇の退位について定める天皇の退位等に関する皇室典範特例法は、この法律と一体をなすものである。
 この規定により、①憲法第2条違反との疑義が払拭されること、②退位は例外的措置であること、③将来の天皇の退位の際の先例となり得ることが、明らかになるものと考えられる。

四 特例法の概要
 特例法においては、以下のような趣旨の規定を置くことが適当ではないか。

(一)今上天皇の退位に至る事情等に関する規定に盛り込むべき事項
 ①今上天皇の象徴天皇としてのご活動と国民からの敬愛
 昨年8月8日の「おことば」は、国民の間で広く深い敬愛をもって受け止められていること。また、今上天皇は、在位28年余の間、象徴としての行為を大切にしてこられ、これに対する国民の幅広い共感を受けていること。
 ②今上天皇・皇太子の現況等
 今上天皇が高齢であること。皇太子は、今上天皇が即位された年齢をこえ、長年、国事行為の臨時代行等を務めてこられたこと。
 ③今上天皇の「おことば」とその発表以降の退位に関する国民の理解と共感
 今上天皇の退位については、従来のようにお務めを果たすことに困難を感じておられる状況において、昨年8月8日の「おことば」が発表されて以降、そのお気持ちが広く国民に理解され、共感が形成されていること。立法府においても、その必要性が共通認識となっていること。

(二)今上天皇の退位とこれに伴う皇位継承に関する規定
 ※今上天皇の退位の時期の決定手続きにおける皇室会議の関与のあり方については、国会における法案審議等を踏まえ、各政党・各会派間において協議を行い、付帯決議に盛り込むこと等を含めて結論を得るよう努力するものとする。

(三)退位後の天皇のご身位、敬称、待遇等および皇嗣に係る事項に関する特例規定
 退位後の今上天皇の補佐体制その他の退位に伴う諸事項(宮内庁法、皇室経済法等)の法整備を含む。
 ※「退位した天皇の呼称など」「皇嗣の呼称など」および「その他」に関する項目については、上記の法整備に係る検討項目の中に含まれている。
 以上のような法形式をとることにより、国権の最高機関たる国会が、特例法の制定を通じて、その都度、諸事情を勘案し、退位の是非に関する国民の受け止め方を踏まえて判断することが可能となり、恣意的な退位や強制的な退位を避けることができることとなる一方、これが先例となって、将来の天皇の退位の際の考慮事情としても機能し得るものと考える。

五 安定的な皇位継承を確保するための方策についての検討および国会報告について
 安定的な皇位継承を確保するための女性宮家の創設等については、政府において、今般の「皇室典範の付則の改正」および「特例法」の施行後速やかに検討すべきとの点において各政党・各会派の共通認識に至っていたが、その検討結果の国会報告の時期については、「明示することは困難である」とする主張と「1年をめどとすべきである」とする主張があり、国会における法案審議等を踏まえ、各政党・各会派間において協議を行い、付帯決議に盛り込むこと等を含めて合意を得るよう努力していただきたい。

六 おわりに――政府に対する要請
 各政党・各会派においては、いずれも「退位に係る立法措置は今国会で成立させるべき」との思いを共有している。
 したがって、政府においては、以上に述べた「立法府の総意」を厳粛に受け止め、直ちに法律案の立案に着手し、誠実に立案作業を行うとともに、法律案の骨子を事前に各政党・各会派に説明しつつ、法律案の要綱が出来上がった段階において、当該要綱を「全体会議」に提示していただき、そこで確認を経た後、速やかに国会に提出することを強く求めるものである。

別紙 天皇の退位に関連して検討を要する主な法律の規定
1 皇室典範の関連規定
 一 退位後の天皇を皇族の範囲に含めることの要否…第5条〔皇族の範囲〕、第11条〔皇族の身分の離脱〕
 二 退位後の天皇を皇位継承者・摂政就任者に含めることの要否
 ・第2条〔皇位継承の順位〕、第17条〔摂政就任の資格及び順位〕
 三 退位後の天皇の呼称…第5条〔皇族の範囲〕
 四 退位後の天皇の敬称…第23条〔敬称〕
 五 天皇の退位に係る儀式の要否…第24条〔即位の礼〕
 六 退位後の天皇が崩じたときの礼…第25条〔大喪の礼〕
 七 退位後の天皇が崩じたときの陵墓…第27条〔陵墓〕
 八 退位後の天皇の皇室会議の議員の就任制限の要否…第28条〔皇室会議の議員〕
 九 今上天皇の退位後の文仁親王(秋篠宮)殿下に関連する規定
  ①呼称…第8条〔皇太子・皇太孫〕
  ②皇族の身分の離脱制限の要否…第11条〔皇族の身分の離脱〕

2 皇室典範以外の法律の関連規定
 一 退位後の天皇の皇室費の定め(文仁親王殿下についても同様)…皇室経済法第4条〔内廷費〕、第5条〔宮廷費〕、第6条〔皇族費〕、皇室経済法施行法第7条〔内廷費の定額〕、第8条〔皇族費の定額〕
 二 退位後の天皇の国会の個別的議決不要の財産授受に関する一定価額の定め(文仁親王殿下についても同様)…皇室経済法施行法第2条
 三 退位後の天皇を補佐する宮内庁の組織及び人員等(文仁親王殿下についても同様)…宮内庁法第3条〔部の設置〕、第4条〔侍従職〕、第6条〔東宮職の事務〕、国家公務員法第2条(一般職及び特別職)、特別職の職員の給与に関する法律第1条(目的及び適用範囲)、別表第一、行政機関の職員の定員に関する法律第1条(定員の総数の最高限度)、警察法第29条(皇宮警察本部)、第69条(皇宮護衛官の階級、職務等)
 四 国民の祝日に関する法律第2条に定める天皇誕生日の改正
 五 三種の神器等に係る贈与税の非課税等…相続税法第12条(相続税の非課税財産)、第21条の3(贈与税の非課税財産)、関税定率法第14条第1号(無条件免税)
 六 退位後の天皇に対する刑法の名誉毀損罪・侮辱罪の告訴権者…刑法第232条(親告罪)
 七 退位後の天皇の住居に関する小型無人機等の飛行禁止区域の改正の要否…国会議事堂、内閣総理大臣官邸その他の国の重要な施設等、外国公館等及び原子力事業所の周辺地域の上空における小型無人機等の飛行の禁止に関する法律第2条(定義)
 八 退位後の天皇の検察審査員の就任制限の要否…検察審査会法第6条
 ※元号法に基づく政令による元号の改め

(以上)

【退位めぐる有識者会議】 秋篠宮を「皇太弟」「皇太子」にという意見で一致する茶番

$
0
0
 天皇の退位をめぐる「国会見解案」をまとめるため、いったん中止していた有識者会議が再開され、3月22日に有識者ヒアリング(第2次)が開かれました。この日は愛子さまの中等科卒業の日で、晴れやかな東宮ご一家のお姿と、「秋篠宮を皇太弟に」というヒアリング結果のニュースが重なる、妙な偶然がありました。

 ヒアリングに招かれ、以下の質問への回答を求められた3人の有識者全員が、秋篠宮を「皇太弟」「皇太子」にとする意見で一致したのです。国民世論との乖離に絶句するしかありません。

▲ヒアリングで3人の有識者に回答を求めた質問


▲本郷恵子(東京大学史料編纂所教授)の回答


▲君塚直隆(関東学院大学教授)の回答


▲新田 均(皇學館大学現代日本社会学部長)の回答

「議事次第」には、ヒアリング対象者は「天皇の退位後のお立場等については、第1次ヒアリングの結果も踏まえ、様々な観点からの意見が聴取できるよう皇室史等に精通した者から選定」したとあるが、「様々な観点からの意見」にはまったくなっていない。どの有識者も、なぜ秋篠宮が皇太子(皇嗣たる皇子)とされることに疑問を呈しないのか? 直系の愛子さまがいらっしゃることを無視するのか? また、新天皇の即位と同時に皇太子が存在しなくとも何の不都合もないことを指摘しないのか? 

 --国民の8割が「女性天皇」を望んでいることが完全に無視されており、完全無視しているということが一般大衆に「ピンとこない」形でしか伝えられていない。生前退位については「国民的議論が巻き起こるのが望ましい」と言っておきながら、このありさま。皇室と政府がグルになって国民を「ケムにまく」=「騙す」ことに決めたとしか思えない。「皇室と政府」と言ったが、「天皇と安倍総理」と言ったほうが的確だろう。週刊新潮はときどき深奥を突いた記事を出してくるが、この記事(2017年1月12日号)がコトの真相を伝えている。

>無理難題/陛下を恐れる「安倍官邸」の対策が「秋篠宮さまを皇太子待遇」

 「恒久法」にしてほしいという今上の要求を安倍総理が呑めず、「一代限りの特例法」という形にする代わり、天皇のもう1つの要求である「秋篠宮を皇太弟に」を呑まざるを得なかったということ。その交換条件で天皇と安倍総理が手打ちし(醜悪)、衆参両院の国会見解案も、再開された有識者ヒアリングでも、秋篠宮皇太弟で一致するよう誘導されたわけです。この3人の有識者はそのために選ばれた人たちであったと。

 こんな茶番を黙って見ているわけにはいきません!先にお伝えしていた通り、「女性天皇を支持する国民の会」を立ち上げ、新聞広告を打つための資金募集を始めたいと思います。新聞広告だけで終わるのではなく、粘り強く「女性天皇を支持する」声を上げ続けていくために、その新聞広告で「男女を問わない直系継承=愛子さま立太子こそが皇室が存続する唯一の道であり、それこそを国民は望んでいる」ことを訴えるとともに、「女性天皇を支持する国民の会」の会員をつのります。会員の声と、”ほんとうの有識者”の論考を編集した会報誌をつくり、みんなの意見をとりまとめて「大きな声」にしていく仕掛けを考えていきます。

 以下は、そのための第一歩となる新聞広告のクラウドファンディング実現のためのフローチャートです。

▲新聞広告クラウドファンディングのフローチャート

 菅野完さんが5年前に成功させたクラウドファンディングによる新聞広告のフローチャートを真似て作ったものですが、「電子本の制作」のところがオリジナルです。新聞広告が成功しても、出稿には至らなくても、どちらの場合も、電子本(女性天皇を支持する国民の会の会報誌)は作ることにするのです。最初は小さく始まっても、少しずつ大きくしていけばいいでしょう。
 また、チャートでは目標を「読売新聞15段」にしていますが、「毎日新聞」への変更を検討したいと思っています。料金が倍近く違うのと、生前退位に関する報道は毎日新聞がいちばんマシ(?)にみえるため。

 この企画は2月末に検討を開始し、3月中のスタートを考えていました。しかし、愛子さまのバッシング報道への抗議コメント編集に予想外の時間がかかってしまい。いまようやく仕上がったところで、あとは印刷と送付作業が残っていますが、月末までには送付(18か所予定)を済ませて手を離れる予定です。ということで、3月末から4月初めにかけて、上記運動を開始できると思います。どうか、もう少々お待ちください。そして、開始までの間、この構想に関するご意見をお聞かせいただけたらありがたいです。

【ご報告】愛子さまバッシング記事(勝手に病名診断、盗撮)への抗議書を各所に送りました。

$
0
0
愛子さまバッシングへの抗議に多くのコメントをお寄せいただき、ありがとうございました。
遅ればせながら、3月27日、お寄せいただいた抗議コメントをとりまとめ、関係各所に送付しました。
今週の週刊誌は愛子さま応援記事に変わっているようですが、今週褒めたからと言って、
つい先週、先々週に行った人権侵害の罪が消えるわけではありません。
謝罪も訂正もしていないのだから、また繰り返す可能性は大です。

彼らがいかに酷いことをしてきたかをきっちり記録し、その罪を問うていく必要があると思います。
今回は発行元に抗議するだけでなく、政党や内外メディアへも抗議内容を伝えていきます。
問題の根を掘り起こして白日のもとにさらし、根絶を目指したい。
ずいぶんと深い根で、掘り起こすのは並大抵ではなさそうですが。

■抗議書の送付先一覧
あのひどい記事を掲載した雑誌の版元には「抗議書」、
医師への諫めと指導を要請したい日本医師会と摂食障害協会には「要望書」、
実態を知って睨みをきかせてほしい政党、事情を伝えておきたい内外メディアには「お願い書」
という形で送付状を作成しています。

<抗議書>
・光文社 代表取締役社長
〒112-8011 東京都文京区音羽1-16-6
・主婦と生活社 代表取締役社長
〒104-8357 東京都中央区京橋3丁目5番7号
・小学館 代表取締役社長
〒101-8001 東京都千代田区一ツ橋2-3-1
・朝日新聞出版 代表取締役社長
〒104-8011 東京都中央区築地5-3-2

<要望書>
・日本医師会 会長
〒113-8621東京都文京区本駒込2-28-16
・日本摂食障害協会 理事長
〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町3-33

<お願い書>
・自由民主党 幹事長 
〒100-8910 東京都千代田区永田町1-11-23
・株式会社 ジャパン タイムズ 代表取締役会長
〒108-8071 東京都港区芝浦4-5-4

3月27日に送付したのは上記8か所ですが(実際には宛先に代表者の個人名を入れてます)、
明日以降、数日に分けて、民進党、公明党、日本共産党、自由党、社民党、ニューズウィーク日本版、
BBC(英国放送協会)、宮内庁、国内メディア数か所(新潮社含む)にも送付予定です。

送付状は宛先に合わせて変えていますが、どの宛先にも同じ「抗議コメント集」を同封しています。
ここに投稿いただいたコメントを編集したもので、全26頁。
以下はその目次です。後日、全文ダウンロードできるようにします。

■抗議コメント集:全体目次


■抗議コメント集:第1章の内容


■抗議コメント集:第2章の内容


■抗議コメント集:第3章、4章の内容


うまく画像が処理できず、文字の大きさが不揃いで読みにくいですね、スミマセン。
内容は、寄せられたコメントをグルーピングしてまとめたもので、個々人の実感に基づくものなので、
御用学者のヘラヘラした論考などより、ずっと説得力、迫力があります。

いま政府が勝手に進めようとしている「秋篠宮を皇太弟に」法案についても、
これと同じように、抗議のコメントを集めて、
生前退位(皇太弟の陰謀)に対する抗議コメント集としてまとめられないかと思っています。

今回の国会見解案や、有識者会議のヒアリング内容に驚き呆れて、
皆さまそれぞれ、いろいろなところへ抗議文を送ってくださっていると思いますが、
それを一か所にまとめて、皆で共有して読めるようにしませんか。

そうしてまとめたものを、改めて関係各所へ送るのはもちろん、
電子ブックにして、広く一般の人に読んでもらえるようにもできます。
なぜか無いものとされてしまっている民の声を集めて、
それこそ「緊急出版!」するべき本だと思うのです。

『生前退位、ここがおかしい!』
『秋篠宮が皇太弟? 冗談じゃない!』
『皇太子さまの次は、愛子さまに決まっている』
『ズルばかりしている宮家に皇統が移ったら皇室はおしまい』

そういう声を挙げるべき時だと思います。
もちろん、そうした感情的な反発だけでなく、なぜそう思うのかという冷静な論考も必要です。
ここ準備室に寄せられた文章には、ヘラヘラ御用学者などより、よほど上質な論考がいくつもありました。
歴史的にも、法律的にも、社会学的にも。
生の声と、冷静な論考。それがあれば、本にできます。

出版社が出さないなら、書こうという著者がいないのなら、
私たちの声を、本にしましょう。

明日28日中にでも、専用トピックを立てますので、
どうぞ、ご協力を、お願いします。


Viewing all 71 articles
Browse latest View live