【追記:2016年8月4日】
天皇陛下の生前退位のご意向報道には、「秋篠宮を皇太弟に(=秋篠宮家による皇統のっとり)」という企みが仕組まれている可能性が高いと考える。その根拠を述べる。東宮ご一家への熾烈なバッシングは悠仁親王誕生前後から始まった。そのバッシングの内容をみると、皇太子ご夫妻を離婚に追い込み、皇太子殿下を廃嫡し、秋篠宮を皇太子にするという目的をもって行われていたことが明らかだ。バッシングの棍棒を振り上げていたのは秋篠宮家に関わりがある人たちであり、宮内庁の一部がその後押しをしていた形跡がある。
しかし、秋篠宮サイドもさすがに廃太子は無理と悟ったようで、代わりに出してきた案が、皇太子殿下の即位は認めるが、その後はできるだけ早く退位させ、悠仁親王への皇位継承を実現するというものだった。この企みは週刊新潮にすっぱ抜かれ(2013年6月)、宮内庁も官邸も全否定したが、なぜか強い抗議や訴訟にはいたらず、新潮サイドは訂正も謝罪もしないまま現在に至っている。今回、生前退位スクープと一緒に喧伝された「皇太弟」が典範改正によって実現すれば、新潮が世に知らしめた「水面下の企み」がそのまま実現できる法的根拠が整えられることになる。新潮のスクープは事実で、それを実現するための方便として「生前退位」が使われている可能性が高いと考えるゆえんだ。以下、廃太子バッシングがどのように行われてきたかを中心に、皇位継承に関する陰謀疑惑を見ていこう。
東宮バッシングのスレが乱立、24時間365日「廃太子」を叫び続ける
秋篠宮サイドが最初に狙っていたのは、間違いなく「廃太子」だったはずである。そもそも「廃太子」など、一般の日本人が目にすることも耳にすることもなかった物騒な言葉をネットで頻繁に見かけるようになったのは、悠仁親王の誕生前後からだ。今から10年ほど前の2ちゃんねる「既婚女性板」には、アンチ東宮と言われる人たちが東宮ご一家をバッシングするために立てたスレッドが乱立し、朝から夜半まで「廃太子」を叫び続けていたのである。雅子さまにはありとあらゆる難癖をつけて「自殺しろ」「離婚しろ」と執拗に迫り、愛子さまについては「自閉症・痴呆」「話せない・歩けない・走れない」といったデマを流し続けていた。そのいっぽう、秋篠宮家については、紀子妃をメインに歯が浮くような絶賛の書き込みを続けていた。このアンチ東宮と言われる人たちには、いくつか目立つ特徴があり、紀子妃実父(川嶋辰彦氏)と繋がりがある集団に属する人たちなのではないかと推測されていた。その特徴や推測の詳細は別の機会に譲る。彼・彼女らがネットで展開した凄まじい言葉の暴力は、やがて雑誌メディアや白昼のTV番組にも移っていった。
美智子皇后が漏らした「やはり皇太子に継がせたい」という言葉
▲週刊新潮2006年9月28日号
悠仁親王が誕生して間もない2006年9月21日、週刊新潮に、<「やはり皇太子に皇統を継がせたい」と漏らされた「美智子皇后」のご心痛>という記事が載り、読者は首を傾げた。「やはり皇太子に継がせたい」とは? いくら秋篠宮家に親王が誕生したとはいえ、皇位継承1位は皇太子殿下であることに変わりはないはずなのに、まるでそうではないような口吻である。記事本文には、こう書かれていた。
(引用開始)親王誕生直後、天皇陛下がごく親しい人物に内々にこんな話をされている。「美智子も親王の誕生を大変喜んでおりますが、美智子はやはり皇太子の系譜に皇統を継がせたいと申しているんですよ。私も歴史の流れをみるにそう思いますが……。美智子は親王誕生の)色々なテレビを見ておりまして、雅子さんのオランダ静養の様子が映ると、“どうして産めないのかしら”“病気はどうなのかしら……”と、心配しております」「本当に家庭というものは色々とあって大変です」とのこと。(引用ここまで)
なるほど、「皇太子に皇統を継がせたい」とは、「皇太子(の系譜)に皇統を継がせたい」という意味で、タイトルは(の系譜)を省略しただけということなのだろう。そうであれば納得がいく。しかし、親王誕生前後から始まった激しい「廃太子バッシング」「東宮ご一家バッシング」を目撃している者には、誤解を招きかねない文章だ。まるで、親王誕生によって皇太子殿下が皇位継承を譲ることが内々に共有されており、美智子皇后がそれを嘆いているかのような。この記事タイトルは、そうした誤解を招くことを意図しているようにも感じられる。のちに週刊新潮がスクープした「水面下の企み(皇太子殿下が即位後早々に退位し悠仁親王が皇位を継ぐ)」の、前バージョンとなる(親王が誕生すれば皇太子殿下は皇位継承を秋篠宮家に譲る)という密約が、内々で交わされていたかのような。この記事は次のように続き、読者の誤解をさらに強めることになる。
(引用開始)皇室ジャーナリスト松崎敏弥氏「美智子皇后は、紀子妃のご懐妊が発表された今年2月、親しい方に、“陛下の苦しい胸中を察して、秋篠宮夫妻が決断してくれた結果よ”と、ご心中を吐露されています。しかし、秋篠宮家の決断の下敷きとなったのは皇太子のご覚悟でした。1年ほど前、両陛下と御所でお会いになった皇太子は、雅子妃のご病状を報告され、“今、第二子の誕生は難しいと思います。それゆえ、秋篠宮に第三子が誕生することについても気にしてもらうことはありません”と述べられたそうです。つまり、皇太子は、皇統が秋篠宮家に移っても構わないと、ご覚悟を伝えられた。これを耳にした皇后は非常に驚かれたと聞いています」(引用ここまで)
やはり、皇位継承にかかわる内々の密約はあったのだと思わせる内容だ。「皇太子は、皇統が秋篠宮家に移っても構わないと、ご覚悟を伝えられた」とあるが、皇太子さまが率先してそのようなことをおっしゃったのではないだろう。雅子さまが第2子(男子であることが絶対条件)を生む努力をしないのであれば、弟嫁に第3子(男子であることが絶対条件)を生ませるがそれでいいか。その場合、皇統は秋篠宮家に行くことになるが、その覚悟はあるのかと迫る言葉に、東宮ご夫妻は追い詰められていたはずだ。必ず男子を生むということが何を意味するのかは別トピックに譲るとしてここでは深追いを避けるが、雅子さまの心身はそうした男子懐妊の強要に耐えられるものではないことを皇太子さまはよくよく理解されていて、先のような言葉になったのだろう。こうした内々の密約(秋篠宮家への皇統の移譲)を盾に、秋篠宮家の暴走はエスカレートしていったと思われる。無駄にお金をかけた華美な服飾、頻回に行われる大規模な海外旅行、実体のない紀子妃の博士号取得、お子さんたちの著名校への不正入学、半蔵門の使用、悠仁親王の前例をみない報道規制などなど、権力を握った成り上がりが夢中でそれを味わうかのようなふるまいが、親王誕生後もう10年も続いているのである。
紀子妃と懇意の『週刊朝日』が表紙に大きく刷り込んだ「廃太子」の文字
▲『週刊朝日』2009年7月17日号
紀子妃と特別な関係にある皇室記者がいることで知られる朝日新聞社発行『週刊朝日』は、2009年7月17日号の表紙に、こんな大見出しを載せている。天皇の級友が進言! 皇太子さまの選択肢は「別居治療」「離婚」「廃太子」--愛情いっぱいに幼い愛子さまを育てておられた皇太子ご夫妻、深い理解と愛をもって支えあっておられたご夫妻に、なんと無礼な、なんと非人間的な仕打ちだろう。
秋篠宮家と懇意の”デヴィ夫人”が「廃太子」署名を呼びかけ
北朝鮮や秋篠宮家と懇意であることが判明している”デヴィ夫人”が、皇太子さまを「廃嫡」し、「皇太子位を秋篠宮文仁殿下へ移譲」する署名運動なるものを始めるとブログで宣言したのは、2011年11月のことである。
▲デヴィ夫人が始めた「皇太子位を秋篠宮様に移譲することを求める請願書」への署名の呼びかけ
▲デヴィ夫人は秋篠宮家と懇意とする書き込み(2ちゃんねる「既婚女性」2012年4月)
▲『デヴィ・スカルノ回想記』(2010年10月草思社刊)より引用。日本・インドネシア交流50周年記念パーティ(2008年)での撮影。
紀子妃実父と繋がる宗教学者が「皇太子殿下、ご退位なさいませ」と呼びかけ
『新潮45』2013年3月号には、皇室のことなど専門外であるはずの宗教学者・山折哲雄氏が書いた「皇太子殿下、ご退位なさいませ」という記事が掲載された。いったいなぜ山折氏がそんな記事を書くことになったのか謎だったが、山折氏はとある財団で紀子氏実父とつながりがあることがわかった。川嶋氏からなんらかの影響、示唆を受けて執筆することとなった可能性は否定できないと思われる。
▲『新潮45』2013年3月号
▲山折氏と紀子妃実父(川嶋辰彦氏)の繋がり
廃太子を諦め、「即位後の早期退位」に方向転換
秋篠宮サイドがどれだけメディアを使って騒ぎ立てても、立太子の礼を経て皇太子になられた方を廃太子にするなどということは不可能だ。皇室典範にそのような規定はないうえ、皇太子さまは立派に皇太子としての務めを果たしておられ、ヨーロッパ王室とも深い信頼関係で結ばれている。内外に認められ敬愛されている皇太子殿下を廃嫡にするなどということが起これば、日本国の信頼は大きく揺らぐことになる。そんなことを政府も国民も許すはずがない。
しかし、さすがに廃太子は無理と諦めても、秋篠宮家へ皇統を移すことだけは諦めるわけにはいかない事情があるのだろう。「いったん即位させ、その後に早期退位させればいい」と戦略は変更された。2013年の新潮スクープと、今年7月のNHKスクープは、その戦略の変更を示している。2つのスクープ内容は矛盾するところが無く、外見は大きく違って見えても、同じ結果(秋篠宮家への皇統移譲)を導き出すことが可能なものとなっている。
<新潮スクープ:2013年6月>
新潮がすっぱ抜いたのは、皇太子さま登極後に早々に退位させ、その後、秋篠宮を飛ばして悠仁親王に即位させるという筋書きが皇室内で企図されているということだった。宮内庁の風岡長官が2013年2月、安倍首相に「徳仁天皇の生前退位と、それを受けて悠仁親王を即位させるために、秋篠宮が即位辞退する」ことを可能とする皇室典範改正を提案したとする記事が、同年6月に『週刊新潮』に掲載された。「すべて天皇、皇后両陛下の思し召しで、天皇・皇太子・秋篠宮の三者による頂上会談でも話し合われ、納得されている」と宮内庁幹部が解説したとされている。このすっぱ抜きを官邸も宮内庁も全否定し、記事修正を求めたが、新潮は「機密性の高い水面下」で「極秘プラン」が実際に進められていることは事実であるとし、今に至るも修正には応じず謝罪もしていない。
<NHKスクープ:2016年7月>
NHKが天皇陛下の「生前退位」をスクープしたのは7月13日午後7時のニュースで、当日夜に宮内庁はこれを全否定したが、それを無視するかのように多くのメディアが「生前退位」をトップニュースとして扱った。翌14日からのTV番組や新聞、雑誌の多くは、生前退位となれば皇太子が空位となるので、皇統を維持するためには秋篠宮を皇太弟とし、悠仁親王への皇位継承を確実にする必要があると書き立てた。生前退位と皇太弟をセットにして皇室典範改正がなされれば、新潮が2013年にスクープした「水面下の極秘プラン」が現実のものとなりえる。というより、「水面下の極秘プラン」を実現するために考え出されたのが、「生前退位」スクープだったと言えるのではないか。
皇室典範が現行のままであれば、皇太子さまの即位と同時に秋篠宮家は傍系の宮家となり、内廷皇族は新しい両陛下と愛子内親王のみとなる。「皇太子さまの次は愛子さま」、それが新しい時代の希望にもなると考えている多くの国民は、愛子さま皇太子を実現するための典範改正を希望するだろう。そうならないように、今上天皇ご在位のうちに秋篠宮家への皇統移譲を確実なものとしなければならない、と考えているはずだ。ネットに巣くう東宮バッシング勢力は、天皇の政治介入が憲法違反であることを知ってか知らずか、「(廃太子の)ご聖断を」と、この10年間倦まずたゆまず言い続けてきた。無知蒙昧な人々の世迷いごとと嘲笑されてきたが、生前退位が皇太弟とセットで実現されれば、ありえないはずの「ご聖断」が現実のものとなる。秋篠宮家への皇統移譲というご聖断である。
皇太弟とセットの「生前退位」典範改正は、民意を欺く「憲法違反」である
秋篠宮を皇太弟とすることを天皇が希望すれば、誰の目にも明らかな憲法違反だが、「生前退位し、皇太子さまに譲る」という意思表示であれば、憲法違反という印象は限りなく小さくできる。「もうご高齢なのだから」「皇太子さまにできるだけ早く即位していただきたい」という国民の優しさや次代への希望が、「天皇の憲法違反」から目を遠ざけてしまう。生前退位のオマケに「皇太弟」がセットで付いてくることや、それが何を意味するかについては、できるだけ国民に気付かせないようにコトが運ばれようとしている。
日経新聞の世論調査では、生前退位に77パーセントが賛成するのと同時に、「女帝(女性皇太子)の検討を」という声が8割にものぼる。当然ながら、皇太弟以前に、愛子さまを皇太子とする典範改正が議論されるべきなのだが、7月14日以降のメディア(新聞・雑誌、TV番組)でそれに言及したものはほとんどなかった。御用学者が「秋篠宮」「皇太弟」を連呼するばかりだった。
注目されるのは、新潮スクープ時に書かれた「すべては天皇、皇后両陛下の思し召しで、天皇・皇太子・秋篠宮の三者による頂上会談でも話し合われ、納得されている」という説明とほぼ同じ説明が、この生前退位についてもなされていることだ。「頂上会議」で話し合われていた「極秘プラン」は、その後検討が重ねられ、より国民が納得しやすいもの、政府を欺けるものに変化を遂げた。こっそりと「皇太弟」をセットにすることで、政府が激怒し国民も呆れ果てた「雅子さまがダメなので~悠仁親王即位へ」という意味不明のプランから、国民が大賛成し政府も困惑しつつ検討せざるを得ない「生前退位」プランへ進化したわけである。
秋篠宮サイドと宮内庁の一部にとって、秋篠宮家へ皇統を移し悠仁親王の即位を実現することは、何がなんでもやり遂げねばならない至上命題であるようだ。そのために、東宮ご一家を支持し、女性皇太子・女帝を支持する”厄介な”国民世論をどう誘導し、どう無意味化するかだけを考えてきたと思われる。民意を汲むのではなく、民意の操作誘導である。ここに至って天皇は、「国民統合の象徴」とは言い難いものに変質してしまったと言わざるを得ない。
(参照記事)
・天皇陛下の生前退位について、真逆のニュースが錯綜
http://blog.goo.ne.jp/index2013/e/b5a68b9678006be2d1619177ab836cdf
・検証:週刊新潮「『悠仁親王』即位への道」記事の信ぴょう性について
http://blog.goo.ne.jp/index2013/e/6e141dbbebce07a0ef7abde0486543e8
・検証:週刊新潮「『悠仁親王』即位への道」記事の信ぴょう性について(2)
http://blog.goo.ne.jp/index2013/e/fc383b8368a150b06fa53dbb9f38beaa
【初出記事:2016年7月26日】
天皇陛下の生前退位トピックに投稿されたコメントから、秋篠宮を皇太弟に(=秋篠宮家による皇室のっとり)という企みに関連して書かれたものを抜粋、転載させていただきます。このままでは、秋篠宮天皇、悠仁皇太子、さらに眞子佳子内親王2人ともが女性宮家当主になるという、日本の皇室にとって最悪のシナリオが現実になってしまいそうです。この企みは、宮内庁がマスメディアを操作し、国民を「生前退位」賛成に誘導することにより、国民自らが選択するように仕向けられているようです。悪夢が現実となってしまったら、どんな恐ろしい日本になってしまうことか。この問題について、さらに掘り下げた議論や、秋篠宮家に皇統が移る是非についてなど、自由に書いていただければと思います。
以下、投稿コメントの転載です。
キナ臭い (怒りの八朔) 2016-07-14 09:11:32
産経新聞によると、定年制=生前退位を勧めたのは秋篠宮さまということ。こうなってくると、これはかなりキナ臭いというか謀略のような気がします。なぜなら、今上陛下はすでにご高齢なので、数年先を前提とした皇室典範改正議論は実質的にはあまり意味がありません。しかし、秋篠宮家にとっては意味は違ってきます。生前退位の前例を作っておけば、自分(秋篠宮)の在位期間を少しでも長くするために、兄に退位を迫ることができます。また、皇室典範改正議論がすすめば、皇太弟という条項を加えさせることも、眞子・佳子様のための女性宮家の創設をゴリ押しすることもできます。皇位継承を人為的に操作できないようにするために、生前退位が封じられているのだと思うのですが、今の流れだと秋篠宮家が丸もうけするための生前退位にしか見えません。しかも、それを画策しているのが秋篠宮さま本人だとは。きたないなー。
>「生前退位」ご意向 慰霊に区切り、影響か 議論には時間も 秋篠宮さま「定年制必要」(産経新聞 7月13日23時57分配信)http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160713-00000571-san-soci
(本文引用)秋篠宮さまは23年11月、誕生日を前にした記者会見で「(天皇の)定年制というのは、やはり必要になってくると思います」と述べられている。こうした秋篠宮さまのお考えも、陛下には伝わっているとみられ、政府関係者は「秋篠宮さまのお考えが、生前退位のご意向に影響を与えた可能性も否定できない」と指摘する。(引用ここまで)
皇太弟なんて冗談じゃない (ベアトリス) 2016-07-14 22:27:25
続報でかき消されたようですが、朝日の記事です。
>天皇陛下、生前退位の意向 皇后さま皇太子さまに伝える
(朝日新聞 2016年7月13日21時13分)http://www.asahi.com/sp/articles/ASJ7F6DX3J7FUTIL03D.html
(本文引用)実現に向けては、次の皇位継承者を示す皇太子がどうなるかも検討課題となる。現行の皇室典範では、皇太子について「皇嗣(こうし)たる皇子を皇太子という。皇太子のないときは、皇嗣たる皇孫を皇太孫という」と定めている。しかしいまの皇太子ご夫妻に男子がいないため、皇太子さまが次の天皇に即位しても、現行規定では次の皇太子がいないということになる。天皇陛下の退位を定めるために皇室典範を改正する際は、あわせて秋篠宮さまを皇太弟とすることも検討されることになりそうだ。(引用ここまで)
これちょっとあんまりではないですか!? 秋篠宮に皇位が移ること前提の記事ですよ。思わず気絶しそうでした。さては今上、皇位は秋篠宮にとでも言ったのか!?と驚きましたが、前後の文脈を読む限りどうやら記者の作文のようです。皇太子さまが即位した場合、次代の皇太子は誰かという問題は当然浮上してきます。現状女帝の即位が典範によって定められていない以上、敬宮さまの立太子も典範改正が必要でしょうけど、だからといって当たり前のように秋篠宮を皇太弟にと断ずるのはおかしい。女帝も皇太弟も、今の典範に規定されていないという点では同じだと思います。
朝日の書き方だと、まるで女性皇族への皇位継承はないものであり、秋篠宮皇太弟即位が規定路線とでもいうような印象です。大体、皇位継承は内廷皇族に関する事柄であり、宮家にすぎない秋篠宮家がこういった話に参加しているのも変だと思います。とにかく今回のニュースには秋篠宮の影がチラチラしておかしい! つい先日アル中報道が出た秋篠宮が皇太弟なんて、認められない国民もたくさんいるでしょう。私なんかは、今上退位のニュースを聞いて、単純に徳仁天皇、雅子皇后、愛子皇太子を想像して大喜びだったのですが、秋篠宮の名前が出てきて愛子さまへの皇位継承が絶望的になるのではと考えて、恐ろしくなりました。アル中の皇太弟や、着床前診断で製造した男の子なんて絶対に認められません。
不信感 (梅雨空) 2016-07-15 13:09:37
7月13日、NHKラジオを夜10時頃につけました。「今日は、皇室から大きなニュースがとびこみましたね』そのような言葉で始まり、生前譲位を報じていました。車の中で、聞き取りにくかったので、家に帰って、ネットで早速検索したら、今度は、宮内庁が全面否定というので、二重に驚きました。7月14日、同じ時間にラジオをつけたら、昨日よりさらに明るい調子で、生前譲位を報じていました。ほとんど決まったことと言わんばかりの内容でした。葉山の静養から帰る天皇皇后に対して、葉山の住民のコメントもラジオから流れました。「陛下は、分刻みのお忙しい生活を送っていらっしゃる。いつも私たち国民の為に、お忙しい生活を送ってこられたのだから、これからはゆっくりしていただきたい」
--私は、そうは思えません。徘徊と揶揄されるような移動の仕方、突然、そのスタイルが変わるはずもないと思っております。受精卵選別による男子作成を発注した人物が、すんなり静かな生活など送らないと思うのです。あれだけ優遇されてきた秋篠宮家が、すんなり引っ込むはずもありません。なんとしても早く秋篠宮へ、そして、悠仁さんへ、マコカコさんの女性宮家の創設という思いを捨てるはずがありません。
7月15日の日経新聞に、<「生前退位」皇室のありかたを問い直す 識者座談会>という記事が掲載されました。原武史と保坂正義の対談です。この二人というのは、東宮ご夫妻に対して、トンデモ発言の人として、私は記憶しています。新聞は社会の公器のはず。偏りのない人に発言してほしいものです。特に、引っかかった場所を、引用します。
(引用開始)
原:今、自分が退位すると、皇太子も秋篠宮に譲位するなど選択の幅を広げられる。
原:摂政を置くのは皇室典範の範囲でできる。だが、天皇が公務ができないくらい重大な事態だと国民に説明する必要がある。現段階では摂政を置く理由が見つからない。(引用ここまで)
皇太子さまから、秋篠宮に譲位されるのでしょうか。愛子様ではないのでしょうか。摂政を置くほうが、ずっと、国民には分かりやすいと思いのですが。
生前退位ニュースの影にちらつく秋篠宮の影 (anima mea) 2016-07-15 22:11:51
皆様が引用してくださった文章に目を通すと、やはり、今回の生前退位ニュースには秋篠宮家が一枚噛んでいる、という印象がどうしても残りますね。まず、ベアトリス様が引用した朝日(秋篠家と懇意ですね)の記事の一文。
>あわせて秋篠宮さまを皇太弟とすることも検討されることになりそうだ
次に、梅雨空様が引用した対談記事の文章。
>皇太子も秋篠宮に譲位するなど選択の幅を広げられる
これらの文章から、「秋篠宮よ、何をそんなにがっついているのだ?そんなに天皇の地位を早期に自分に譲ってもらいたいのか?」という疑問をぶつけたくもなります。こんなわずかな短い文章だけで、今回の騒動の背景が透けて見えてしまうのは秋篠家サイドにとってはまずいのではないですか? このニュースをNHKにリークしたのは秋篠家サイドの人間で、一種のクーデターと思われても致し方ないと思います。
秋篠宮夫妻によるクーデターかも? (レッサーパンダ) 2016-07-16 21:52:12
秋篠宮は「天皇に定年があってもいいのでは。」と会見で発言していた。今回の報道は、天皇は加齢により全ての公務ができなくなったので生前退位したいというものであり、それは秋篠宮発言の「天皇の定年」に通じるものである。それと同時に、秋篠宮を皇太弟にという話が出た。ここで思い出されることがある。
今の天皇の公務は、昭和時代から美智子さまと一緒に行動するスタイルである。平成スタイルとでも言おうか。そして皇太子の公務は、雅子さまが闘病中ということもあるが、皇太子お一人というスタイルが多いのだが、これは昭和天皇の公務スタイルである。昭和スタイルと言える。そういう皇太子の公務の昭和スタイルを、マスコミはもちろん、宮内庁(宮内庁は 天 皇 を 第 一 に支える組織)ですらも、皇太子さま、雅子さまを批判した。と同時に敬宮さまも批判した。
ここにきて、天皇の生前退位という話と同時に、秋篠宮を皇太弟にという話が出たのだが、もしそれが実現したならば、新しく天皇となった徳仁天皇は、平成スタイルではないとして批判されると、じゅうぶんに考えられる。その時、皇太弟になっている秋篠宮も、今までそうしているのだから、兄の徳仁天皇を批判しないとは考えられない。
つまり、秋篠宮は、天皇を生前退位させて、皇太弟という身位になれば、兄・徳仁天皇を平成スタイルとは違うという理由で退位させて、皇太弟である秋篠宮が天皇になることができる。だから、天皇が生前退位というリークが、秋篠宮家に近い筋から出たのではなかろうか。紀子さまは秋篠宮家への予算や職員が少なくて不満に感じているとか。今回は、秋篠宮夫婦によるクーデターのような気がしてならない。
NHKはしかるべき筋から聞いた (秘奥義礼女に似て非なる杜若) 2016-07-17 10:26:04
NHKはガセネタではあんなリーク記事は書かないと思います。皇室に近い所からの情報でしょう。この情報から皇太弟が何回も言われました。皇太弟は皇室典範を見直さなければなりません。皇室典範を見直すなら、東宮の第一子の内親王の皇太子も同時に言われないと片手落ちと思いました。つまり、東宮様が天皇になったら自然に秋篠宮が皇太弟として流れが行きそうで恐れをなしました。今のマスゴミは敬宮さまの存在を無視して皇太弟→劣悪(いや欠陥)遺伝子の親王を示しています。皇太弟をあげるのなら内親王の皇太子も同列に並べて語るべきではないでしょうか? 情報操作って恐ろしい。今の日本で、関心のない皇室なら赤子の手を捻るぐらい簡単でしょう。だってアベ政権が支持されているのを見れば。
不思議ですね (ヘリコプター子猫) 2016-07-17 10:44:51
初めての書き込みですが、こちらのように東宮派のサイトは、この生前退位の報道を「秋篠宮のクーデター」といい、秋篠宮派のサイトは「小和田家によるクーデター」と書く。どちらも語調の強いサイトは陰に美智子さまありとまで言う。今上天皇派のサイトは 比較的穏健派が多い。にわかにいろいろとみていますが、同じ出来事でこうも見方が違うかと不思議です。
ヘリコプター子猫さんへ (三毛猫) 2016-07-17 14:10:41
陰謀論ではなく、今までの事実を冷静に客観的に見てゆきたい。東宮徳仁と秋篠宮文仁は同母兄妹。しかし東宮と秋篠宮では身位が全く違う。東宮は天皇家、秋篠宮は宮家。秋篠宮は過去の記者会見において、東宮徳仁を批判している。そしてそれは一度だけではない。
秋篠宮は宮家であって天皇家の人間ではない。秋篠宮が皇太弟になり東宮となれば、秋篠宮は今以上に予算や職員を得ることができるだけでなく、天皇家と同じ扱いになるから、移動中に赤信号で止まることはないし、飛行機も上等なクラスになる等、厚く待遇されるようになる。東宮徳仁が天皇になっても、身位が東宮から天皇になるだけで特に大きく変化しない。
これらを考えるだけでも、東宮徳仁が天皇になることよりも、秋篠宮が皇太弟になるほうが秋篠宮にとって好都合で嬉しいことになる。小和田家によるクーデターではなく、秋篠宮がリークしてクーデターを起こしたという考えのほうが納得できる。
皇太子、皇太女、皇太弟 (大和なでしこ) 2016-07-19 07:24:41
皇太子と皇太女は同じ意味であるけど、皇太弟は別のレベルのことばである。子には男も女もある。だから本来皇太女は皇太子のなかに含まれるものだ。弟は子と全く違う概念である。子は一親等だが弟は二親等である。
ベルギーはボードゥアン1世には御子がいなかったので、弟のアルベール氏が推定相続人であったけれども、王太子(弟)ではなかったし、「ブラバント公」にはなれず、「リエージュ公」のまま、兄王の死去後即位した。なお、アルベール2世の即位と同時に息子のフィリップ氏が「ブラバント公」になった。また、ベルギーは1991年より長子相続となっているので、フィリップ王の即位後は、第一子であるエリザベートが「ブラバント女公」となった。
何が言いたいかと言えば、「生前退位」に伴って皇室典範を変えるにあたって「皇太弟」を作って、「女性宮家」を作りながら、「皇太女」を認めないなんて、今時世界中どこを探してもやらない、理屈に合わない馬鹿馬鹿しい変更(改悪)に過ぎないってこと。変えるんなら皇太女で、それに伴い女性宮家。それが認められないのなら、皇室典範なんて変えないで今のままでいけばいいと思う。生前退位じゃなくって、皇太子徳仁親王殿下に摂政宮をお勤め頂くということ。
小林よしのり氏の楽観に思うこと(INDEX) 2016-07-20 01:56:38
今日、小林よしのり氏のメルマガが届き、あまりに楽観的な見方に驚きました。ちょっと長くなってしまいますが、その一部を抜粋させていただきます。
(引用開始)●第180回「天皇陛下、生前退位のご意向」
皇室典範が改正されて生前退位が可能となり、現在の皇太子殿下が即位すれば、次の皇太子がいないという事態に直面することになる。秋篠宮殿下を「皇太弟」にするというのはまず無理だ。皇太子殿下と秋篠宮殿下は5歳しか離れていない。例えば皇太子殿下が即位した後、85歳で譲位したら、85歳の天皇から80歳の皇太弟への皇位継承になってしまう。もちろん秋篠宮天皇の元号は著しく短くなるし、悠仁さまが祭祀継承の準備をする期間も当然短くなる。そして何よりも、悠仁さまが結婚されて男子が産まれなければ、皇室は消滅してしまうのだ! そんなことを、天皇陛下が望まれているわけがない。
天皇陛下が、皇位の安定的な継承を望んでおられることに疑いの余地はない。そしてそれを叶える方法は、女性天皇・女性宮家を公認し、愛子さまが皇太子になり、佳子さま、眞子さまが宮家の当主になれるようにすること。それ以外にないのだ。生前退位は、愛子皇太子の誕生までひとつながりである。こんな手があろうとは思いもしなかった。自ら典範を改正せよとは言えないお立場で、憲法に触れないギリギリの線で、女性天皇の道まで開ける手立てを打たれたわけだ。おそるべき天皇陛下である!(引用ここまで)
秋篠宮「皇太弟」は無理で、安定的皇位継承には愛子さまが皇太子になるほかはなという小林氏の主張にはもちろん大賛成です。しかし、今回の生前退位のリークが、愛子さま皇太子、愛子さま天皇の道を開くためのものだとは、私にはとても思えない。小林氏がここまで楽観的になれるのは、両陛下と秋篠宮を信じているからでしょうが、疑い深い私には、とても無理です。もし、両陛下がほんとうに皇統の安定的継続ということを望んでおられるなら、小泉政権下で進んでいた女帝を可能にする皇室典範改正に反対するはずはなかった。お立場上、表だって反対したわけではありませんが、反対であるという意思が示されていたことは確かです(小泉総理が引き下がったのは、安倍晋三幹事長を通じて陛下の意思を察したためと言われている)。
このメルマガの中で、疑い深い私のセンサーに触れた箇所があります。政府、朝日、産経新聞の動きについて、小林氏は次のように書いています。
(引用開始) 7月14日、菅官房長官は記者会見で「政府では、皇族の減少にどのように対応していくかを中心に検討を行っている」と述べ、杉田和博内閣官房副長官のもと、内閣官房の皇室典範改正準備室で従来課題となっていた「女性宮家」創設を含む皇室制度について検討していることを明らかにした。
朝日新聞によれば、首相に近い政権関係者が「女性宮家の問題は官邸で水面下で議論してきた」と言ったそうだ。不思議なことに、以前だったらこんなことがあれば猛反対を唱えて激烈に非難したはずの産経新聞が、これに全く沈黙している。小堀桂一郎が生前退位もダメだという不敬そのものの記事を書いていたが、社説としては書いていない。
安倍政権の腰巾着で、朝日新聞よりもずっと「首相に近い政権関係者」に取材できて、官邸の「水面下の動き」も教えてもらえるはずの産経新聞が、このことについて「ならば男系だけは守れ」と書かないのだ。ということは、もう産経新聞も男系絶対固執は不可能で、女性宮家創設は既定路線だということが分かってしまったということか?(引用ここまで)
女性宮家および生前退位について産経新聞が反対しないということは、その案が産経新聞にとって賛成できるものだからでは? 過去にも宮内庁は政府(民主党・野田政権)に女性宮家案を要望していますが、あくまで「悠仁さままでは決まっている」ことを前提にしたもので、愛子様を皇太子にする案ではありませんでした。あのときも、小林氏とその盟友である高森明勅氏はこの女性宮家案に大賛成だったわけですが、なぜ賛成できるのか私には不可解でした。
秋篠宮家は、姉二人にそれぞれ女性宮家を創設させ、そのサポートのもとに悠仁親王を天皇にするという青写真を、決して諦めていないはず。以前の検証テーマ(下記)でも取り上げていますが、この時はまず皇太子さま即位後に早々に退位させ、悠仁親王に譲位させる、という案でした。そのために、退位(皇太子さま)と即位辞退(秋篠宮)ができるように、皇室典範を改正するという内容でした。今回の生前退位では、まず皇太子さまに即位していただき、頃合いを見計らって(これまでにも増して盛大なバッシングが行われる可能性)、皇太弟の秋篠宮に譲位する。ここで紀子妃は晴れて皇后に、ご長男は皇太子になれるわけです。それを狙ってのことではないと、誰が言い切れるでしょうか。どんな大胆なこと・あり得ないことでも、やってのけてきた人たちですよ。紀子妃の迷セリフ「私は皇后になる人です」は、この企みを表しているのだと思います。
以下2件、宮内庁がまじめに検討し、両陛下も賛成していたという、恐るべき典範改正案について、検証したものです。
■検証:週刊新潮「『悠仁親王』即位への道」記事の信ぴょう性について
http://blog.goo.ne.jp/index2013/e/6e141dbbebce07a0ef7abde0486543e8
■検証:週刊新潮「『悠仁親王』即位への道」記事の信ぴょう性について(2)
http://blog.goo.ne.jp/index2013/e/fc383b8368a150b06fa53dbb9f38beaa
産経新聞 (あぶらちゃん) 2016-07-20 09:41:01
小林よしのり氏のメルマガ、自分があらかじめ出している結論からの逆算に見えます。
>安倍政権の腰巾着で、朝日新聞よりもずっと「首相に近い政権関係者」に取材できて、官邸の「水面下の動き」も教えてもらえるはずの産経新聞が、このことについて「ならば男系だけは守れ」と書かないのだ。
では、この記事(産経新聞7月15日付)はどう解釈すればいいのでしょう。
・菅義偉官房長官、皇族の減少「早急に対応」 生前退位の検討は否定
http://www.sankei.com/life/news/160715/lif1607150039-n1.html
(引用開始)安倍晋三首相は今年2月の衆院予算委員会で、皇位継承について「男系継承が古来例外なく維持されてきたことの重みなどを踏まえつつ、安定的な皇位継承の維持について引き続き検討していきたい」と指摘。皇室典範の改正は、男系男子による継承を維持した上で、皇族の減少への対応を検討していくべきだとの考えを示している。(引用ここまで)
女帝が即位された事実があるので、首相は「男系継承」と言っているのに対し、産経はわざわざ「男系男子による継承を維持」と“男子”を付け加えています。また両者とも「男系による継承」と言っています。小林氏はこの記事は見ていないのでしょうか?
一般の人たちの声 (夏祭り氏子会議) 2016-07-22 13:20:38
夏祭りの会合で、多くの人(50人くらい)と生前退位について話をしたので、一般世論として書かせて頂きます。生前退位に賛成の人は、9割を超えていました。「お年だから、ごゆっくりされ長生きしてほしい」という善良で優しい意見がまず賛成の理由として挙げられていましたが、それを上回って多かったのは、「次が、皇太子ご夫妻だと名言している生前退位だから」というものでした。一時期、「廃太子、秋篠宮に天皇を」と書きたてられていたのを覚えていた多くの人は、次が皇太子様だと明確にする生前退位だから、賛成だということです。たしかに生前退位を伝えるニュースは、必ず「皇太子様に譲る」という文言が入っていました。
そこで、わたくし言ってみました。「皇太子様が即位されると、秋篠宮様を皇太弟とし東宮と同格にするらしいよ」と。すると、一斉にかえってきた言葉が、それは違う!!!という言葉でした。愛子様が皇太子になられれば良い、という意見が圧倒的に多かったですが、どうしても男系継承を維持しなければならないのなら愛子様に旧皇族の子孫と婚姻していただき愛子様に即位して頂きたい、という意見もありました。
とにかく、あのタイミングで男の子を捻りだした道徳にも倫理にも反する人達が皇位に就くのだけは見たくない、というのが圧倒的な声でした。「老若男女、秋篠宮御夫妻を好きだという人に出会ったことがない」と書いた作家さんがいましたが、世間一般で私も、あの家を好きだという人に出会ったことがありません。それどころか、あんなことまでして皇位を簒奪する人が天皇皇后になる皇室ならいらないという人ばかりです。
所功氏が言ったという次の言葉ですが、
>御退位後現在の天皇皇后両陛下だけに敬愛が集まってしまって、国民が即位された新しい天皇皇后両陛下にはまったく敬愛を感じないというようなことが考えられるのでは。
>また、お兄様に尊敬の念をこめた行動を示されている秋篠宮殿下に対し、皇太弟となられる以上に、秋篠宮殿下こそが次期天皇陛下にふさわしいという国民感情が抑えきれなくなり、混乱が起きるのではという懸念があります。
所氏は、どんな世界に住んでいるのか知りませんが、昭和天皇の喪中にニタニタ兄を差し置き婚約会見をし、そのうえ倫理違反懐妊をしたことを忘れている人は少なく、それゆえに軽蔑して嫌っている人は多いです。実際のところは、それを知っているから、皇太子御一家バッシングをさせてきたのでしょうし、所氏がこういうからには、これからその方向で報道するのだと思います。とにかく今の皇室報道はヤラセとマッチポンプで成り立っているようですから。でも、それくらいのことは、皇室にさほど関心がない人でも勘づいています。こんな汚いものばかり見せられるなら皇室なんかいらない、という声が多かったです。
それから、出席者の中に知り合いに牧師さんがいる、という人がいました。その牧師さんいわく、「さすが美智子様。江戸時代までの、皇室が権力に関わらない時代の譲位はさほど国民意識に影響を与えなかったが、今は違う。天皇が法律改正に口出しできるという政治的関与の前例を作ることと、自分達の都合で即位や退位を動かせるという前例をつくることは、結果的に天皇と皇室の神聖を根こそぎ奪うことになるだろう。さすがキリスト教を分かっておられる美智子様だ。これで、兄弟間で皇位継承争いでもしてくれれば、なかんずく兄を汚いバッシングで追い落とし弟が皇位につくなどというスキャンダルをみせてくれれば、皇室の権威も地に落ちる。さすが美智子様だ」??
週刊誌で「天皇は秋篠宮と悠仁様への皇位継承を確実にしたいから、それを見たいから退位する」と書かれているのに、なぜ男系男子派の安倍官邸が渋っているのかと疑問に感じていましたが、法改正に口を出したり自分達の都合で皇位継承を決定したり、そのためにネガティブキャンペーンを張ったりすれば、たしかに皇室の権威も神聖もなくなりますもんね。そして、それを狙っている他の宗教があるのですもんね。男系男子派にとっては、男系男子も重要でしょうが、それも皇室あってのものであり、そもそも皇室の権威や神聖が無くなってしまえば、意味がない。だから男系男子派の人の多くが、生前退位に反対なんだと腑に落ちました。
夏祭りの相談会の人達の話に戻りますが、皇位簒奪を見せつけられてまで皇室が必要か?と思う人が多いことを、政府はというか男系男子派の人は心に留めるべきだと思います。今回、政府筋のものとして紹介されていたコメントで感銘を受けたものがあります。「公務や務めは、量より質で、いて下さるだけで有り難いというもの。」--政府筋がどの筋かは判りませんが、いたってマトモな感覚で、だからこそ生前退位に反対なのだと思いました。このマトモな感覚を、他にも適用させて欲しいです。
男の子がいる家だけが繁栄すればいいという時代ではありませんし、父(家長)を亡くした娘が追い出されるように見えることも心情的に良くありません。病気の妻がいることで、子供が女の子だということで、皇太子様のお立場が抹殺されることがないよう、心から願っています。
それから、INDEX管理人様が懸念されている「楽観主義的すぎる小林氏」と、ゴー宣道場の高森氏は、女性天皇論を曖昧にする瓶のフタのような存在だと思っています。特に高森氏は、皇太子御一家の武蔵野陵御参拝や伊勢神宮御参拝は記事にしないのに、佳子様の伊勢神宮参拝や眞子さま佳子さまの名をあげての女性宮家には賛成されてます。だから、お二人とも肝心な時には、女性天皇を含んだ皇位継承議論を提起されないんだと思ってます。生前退位のための皇室典範改正が議論されているときに、それを議論しないで何時するのですか? 瓶のフタのように思います。
所氏の欺瞞を見抜いたと思われる田中卓先生 (anima mea) 2016-07-23 22:14:01
陛下の生前退位ご意向ニュースから10日ほどたちましたが、巷では秋篠宮シンパが出張って必死に「今すぐ皇太弟を!秋篠宮天皇夫妻の方が国民の支持を得られる!」と寝ぼけたことをほざいているようですね。偏った見解ばかりが一方的に垂れ流されることで、かえって国民の多くが秋篠宮家の怪しさに気付いてしまっていると、いつになったら気付くのでしょう。
先日、所功氏と対談した小林よしのり氏のブログ記事を参考に挙げさせていただきましたが、その対談が掲載された週刊ポストが発売になったようです。時間があれば中身を確認したいと思っていますが、その対談記事を読んだ田中卓先生が、小林氏に接触を図ったようなのです。以下、小林氏のブログ最新記事(2016年7月23日、ttps://www.gosen-dojo.com/?page_id=906)から文章を抜粋させていただきます。
(引用開始)田中卓先生から電話があった。週刊ポストの所功氏とわしとの対談を読んで、連絡してくれたのだ。田中卓先生と言えば、神武天皇の実在を徹底的な史料検証で証明したおそるべき古代史の大家である。(中略)田中先生は所氏の「女系がダメだとは言わないが、どちらかと言えば、男系優先」という本音を見破っていて、そこが現れた部分が気に入らなかったようだ。「もうそんな事態ではない」という考えは、実はわしとまったく一致する。男系絶対固執の観念は、日本の伝統でも何でもなく、支那の「男尊女卑」の観念である。「男尊女卑」の観念だけが残って、「皇統」が断絶するのでは、話にならない。92歳になって「これからは世界的に女性の時代なのだ」と明言することができる田中卓先生の感性には本当に驚く。わしも90歳過ぎても、懐古趣味に陥らない、時代の潮流を見誤らない感性を維持できるかどうか?頑張らなければならない。(引用ここまで)
田中卓先生は変わらず「敬宮様を皇太子殿下に」という素晴らしい見解をお持ちなのですね。そして田中先生は、所氏の欺瞞を見抜いています。小林氏も何となく「わしと所氏は考えが合わない」と感じている部分もありそうです。この点は詳しく対談記事を読んでみないといけませんが…。所氏のように態度をコロコロ変節させるように見えてしまう、信用できない人を重用するより、田中先生のような方こそもっと有識者として表に出て色々語っていただきたいものです。
週ポストの先読み記事 (ゆきのした) 2016-07-24 02:59:58
ちなみに週ポスの先読み記事がこちらにあります。↓
・生前退位 ここまで陛下を追い詰めていたと国民気づく
http://news.infoseek.co.jp/article/postseven_432384/
人間関係は合わせ鏡 (浮渦) 2016-07-24 08:24:59
読むだけでしたが、堪らずに少しだけ書き込みます。
>ちなみに紀子さまが、実態にあった予算を、や、優秀な職員をつけてほしいのになぜしてくれないのでしょうか、ということを前から言われていたそうです。
秋篠家に優秀な職員を配しなかったわけではない。彼らが使いこなせなかっただけなのです。彼らを直に拝することのできる方からの話です。東宮家の職員は、心からお仕えしようとしている。仕事だからでなく、東宮ご一家に心服し、そこで働くことを誇りに思っているからです。運動会の時など、SPが我が子のように敬宮さまの活躍を喜ばれるそうです。雅子妃は自分が病気の時でも、献上品があれば職員にお裾分けされる心配りを忘れないそうです。秋篠家がどのように職員を使うか、週刊誌にリークされた通りだそうです。優秀な職員ほど「なぜこんな人に仕えなきゃいけないのか」と思うでしょう。
お金だって、絶えず新調している酷いセンスのドレス。子供たちを裏口から入学させるための費用。マスコミを懐柔するための費用。そんなことに使われては堪りません。雅子妃の痛ましいほど着回しされているドレスの話題は、ここでも出ました。優秀な嫁を貰うことはすごい含み資産。敬宮さまの教育にあたって、雅子妃の存在は何人もの超優秀な家庭教師がいる様なもの。その成果が今の敬宮さま。決して金を膨大につぎ込んでいるわけではないのです。比べて、秋篠家のお子たちの目を覆うばかりの育ち方。もし週刊誌が事実を書けば、凄いことになるでしょう。
所氏と安倍晋三氏は変節というよりも (老) 2016-07-24 12:54:35
所功氏については変節漢というよりは、良くも悪くも天皇・宮内庁の御用学者なんです。天皇・宮内庁は絶対に無謬なんだと一生懸命に理屈をこねくり回しているように感じます。生前退位をめぐる発言からもそれが分かります。だから、秋篠宮妃が懐妊されるまでは、古川貞二郎氏(小泉総理による有識者会議の事務方責任者)の『私の履歴書』によると、宮内庁が10年間にわたって女性・女系天皇実現に向けて研究を重ねた結論の実現に向けて、所功氏も努力されていました。
ところが、湯浅利夫宮内庁長官が、「秋篠宮家に第三子を」と発言されて、実際に秋篠宮妃が懐妊されると(陛下のお許しがでたとの報道もありました)、天皇・宮内庁の真意が女性・女系天皇実現にはないと考えたのだと思います。だから、所功氏が悠仁親王までは皇統は確定していると発言されるのも仕方のないことだと思います。ただ、所功氏の主張する悠仁親王を支えるために、内親王限定の女性宮家を創設して、その子孫にも将来的には継承権(女系容認)をとの考え方は、単に、皇統を東宮家から秋篠宮家に移るだけですが。
今では男系維持派と見られている安倍晋三氏も、八木秀次氏によると、小泉総理による典範改正の動きが強まるなかで、官房長官(典範改正案の国会答弁の責任者)だった安倍氏に男系維持の重要性を訴えたところ、「一応、総理に伝えておくけど、もう総理が決断されたことだから」と、答えたそうです(朝日新聞に載っていました)。秋篠宮妃の懐妊までは、安倍氏も小泉総理による典範改正を支えるつもりだったのです。あの段階で法案提出を断念されたのも仕方のなかったことです。
小林よしのり氏は、この点をどう考えているのか。小泉総理による女性・女系天皇実現を阻んだのは、男系派でもなく、安倍晋三氏でもなく、湯浅利夫宮内庁長官の発言であり(どうして宮内庁自身の研究の成果を否定したのか)、秋篠宮妃の御懐妊(陛下のお許しによる?)であったことを。