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Channel: 「皇室問題INDEX」設立準備室
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■自由に語ろう! 生前退位の「お言葉」と、その「報道のされ方」の疑問点・問題点について

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8月8日午後3時から、「お言葉」を述べる天皇陛下の姿が一斉にTVに流れ、その前後には異例の大型特集が組まれた。10分程度の「お言葉」の後、安倍首相のコメント、与野党の反応、市井の人びとの感想などが報じられた。政治家たちは一様に「重く受け止めたい」と低姿勢を示し、一般人の枠では「おいたわしい」「国民のことを思ってくださっている」「涙が出た」などと、好意的な人ばかりが登場した。TV局の進行担当者、コメンテーターも例外なく神妙な面持ちで、「お気持ちを重く受け止めなければ」という姿勢で一貫していた。「お言葉」の内容について疑問を感じた人々もいたはずであるが、それを口にする人は誰ひとりとして登場しない。この報道の在り方に違和感を覚えた人は少なくないだろう。

■安倍首相も、野党各党代表も「重く受け止めたい」とコメント


▲安倍首相「しっかり考えていく」、二階幹事長「真剣な検討をしなければ」。


▲岡田代表「国会において静かな形で議論を」、山口代表「深く敬意を表し、心から感謝」、志位委員長「政治の責任として真剣な検討必要」。

■さまざまな”見方”を報じた海外メディア

いっぽう、海外メディアはさまざまな切り口で報じている。以下は「日テレNEWS24」からの要約引用である。

 中国中央テレビ:天皇陛下について「戦争を経験し平和を愛する天皇だ」と指摘した上で、これまでの公務などでの言動から、「安倍政権によってアジアに広がった不安を解消しようとしている」などとする専門家の見方についても触れている。

 ロイター通信:日本国民の多くが生前退位の考えに共感しているものの、安倍首相を支持する保守層が反対していると報じている。


▲ロイター通信は、国民の多くは共感しているが、安倍首相支持の保守層は反対していると伝えた。

 イギリスのBBC:「公務を次世代に引き継ぎたいと強く示唆した」と報じ、日本の法律には生前退位についての規定がないため、法改正が必要になる、と解説。

 フランスの日刊紙「ル・モンド」:安倍首相が消極的。保守層が女性皇族への皇位継承論が再び浮上するのを恐れているなどとし、生前退位の実現が容易ではない背景を紹介。

 アメリカの新聞「ニューヨークタイムズ」電子版:「生前退位は、女性が天皇となることについての論争を再燃させることになるだろう。安倍政権は女性が職場などで活躍する社会を掲げているが、この考え方を皇室にも当てはめる準備ができていると考える人はほとんどいない」と論じる。

 アメリカの新聞「ワシントンポスト」電子版:現在の法律では天皇陛下が生前に退位されることは認められていないことを紹介した上で、世論調査では77%から90%の人が生前退位に向け日本政府が新たな制度を作るべきだと答えているとしている。

 引用元の記事:陛下「お気持ち」表明 海外の受けとめは…(日テレNEWS24、2016年8月8日18:54)


■「お言葉」と「その報道のされ方」についての疑問点を自由に語ろう

ここでは、天皇の「お言葉」と、その報道のされ方について感じた疑問や違和感を、自由に語っていただきたいと思います。以下は、別トピックに投稿されたコメントの転載です(一部要約)。あなたも自由なコメントをお寄せください。

生前退位の法制定(改正)を暗に要求する会見だと感じました (anima mea)2016-08-08 17:39:29

本日午後3時から行われた陛下の会見文は、早速、宮内庁のHPに挙げられていました。(↓)

・象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば(平成28年8月8日)

会見をテレビで拝見しましたが、正直なところモヤモヤが晴れたとは言えない気持ちです。もちろん、陛下のおっしゃりたいことは理解できます。しかしどうしても疑問が残った箇所がありました。それは「公務削減ができない」という部分と、「摂政や代理は認められない」という部分です。

>天皇の高齢化に伴う対処の仕方が,国事行為や,その象徴としての行為を限りなく縮小していくことには,無理があろうと思われます。

陛下は上記のようにおっしゃっています。確かに国事行為については憲法に明確に規定されているので、縮小は難しいというのはわかります。しかし「象徴としての行為」は、縮小しようと思えばできるのではないでしょうか? 特に何かを観賞したり見学したりする公務は減らしても支障はないように感じます。平成の公務は、今の両陛下が数を増やしてしまったというように聞いています。そうであるなら数を減らして、昭和時代の水準に戻すことも検討すべきではないでしょうか。今後は皇族の人数も減りますし、公務削減の方向で考えるのが筋だという気がします。

なぜ陛下が「公務削減は無理がある」というお考えなのか、上記会見からはいまいちわかりません。公務を削減できない根本の理由を明らかにされていないように感じるのです(皇室利○が絡みすぎて、今更後には引けない状況に追い込まれているとしか思えないのですが…)。また陛下は、

>天皇が未成年であったり,重病などによりその機能を果たし得なくなった場合には,天皇の行為を代行する摂政を置くことも考えられます。しかし,この場合も,天皇が十分にその立場に求められる務めを果たせぬまま,生涯の終わりに至るまで天皇であり続けることに変わりはありません。

ともおっしゃっていますが、このコメントからも「どうしてそこまで頑なに摂政を拒否するのか?」という根本の理由が見えてきません。たとえ病気などが原因で国事行為や公務ができず、摂政や臨時代行を立てることになってしまったとしても「天皇」は「天皇」です。公務ができる、できないで天皇の地位が決まるものではありません。

もし陛下が「国事行為や公務の数や遂行可能性」で天皇の地位が決まるとお考えなら、私はそれは違うと申し上げたいです。いったい何のための摂政の規定なのか? そして国事行為臨時代行に関する法律も、いったい何のために存在しているのか?

陛下は会見の終わりの方で「天皇は国政に関する権能を有しません。」と言及されています。しかし私の印象では、陛下は現行法の規定を遠回しに否定し、遠回しに「天皇が生前退位できる法を作ってほしい」と要求を出され、消極的に政治的発言をしているように思えてなりません。私自身は、

・象徴としての公務で必要性の薄いものを減らしていく。
・現行法の規定(摂政、国事行為臨時代行)で皇太子殿下に天皇の役割を果たしていただく。
・陛下は天皇の地位のままでご静養していただく。

という方法で十分ではないか、という考えに変化はありません。なお、陛下は会見の最後をこう締めくくっています。

>これからも皇室がどのような時にも国民と共にあり,相たずさえてこの国の未来を築いていけるよう,そして象徴天皇の務めが常に途切れることなく,安定的に続いていくことをひとえに念じ,ここに私の気持ちをお話しいたしました。

皇室の安定的継承を考えるとすると、やはり女性天皇の検討は避けられないと思いました。陛下がどういうお気持ちでこう述べられたかはわかりませんが、どこかの民放に出ていたコメンテーターが「女性天皇を含めての検討」と言及していたことが記憶に残りました。

日本国民の多くは、陛下のお考えに同情して生前退位賛成派が大多数となっているようです。私も今上陛下に限り適用される法律であれば賛成できなくはないですが、後世の天皇を拘束するような法改正であるなら反対です。

わがまますぎる (にゃーこ)2016-08-08 21:21:10

今日のお言葉、個人的には不愉快な思いでした。自分は伝統の継承者だと主張しておきながら、大喪の礼や殯宮を全面否定するようにもとれる発言や、そもそもの継承についての異議申し立てをするところ、あまりにも都合がいいというか、勝手だと思います。

誠心誠意とか、一生懸命とか、政治家が選挙において自己主張するような形容が多いことにも、うんざりします。どこまでも「自分、自分」な人であることが、はっきりと見てとれます。自分が高齢化社会の先駆けとしての範を示すような態度も、勘違い甚だしいのではないでしょうか。どこまでも庶民気取りです。

世間では、ご高齢によって負担が大きいのだから退位されたいのは当然という反応が多いようですが、それなら、もっとストレートにお話されればいいのです。皇室典範ではいけないことになっているが、負担が大きいので実質は皇太子殿下に譲りたい、と。おそらく誰も反対はしないでしょう。

生前退位ということへのあまりにも強いこだわりは、高齢による負担というだけではない理由があるとしか考えられません。たとえば、誰もしていないことをしたい、ということ。また昭和天皇のやり方とは違うことをしたい、ということ。

ささいなことかもしれませんが、気になった言葉があります。二度の外科手術…に続いた部分です。「私のあとを歩む皇族にとり良いことであるかにつき」--これ、どうして皇太子殿下ではなくて「皇族」なのでしょうか。ここまでの流れは、明らかに天皇を引き継ぐことについての話ですから、あとを歩むというのは、天皇になる人のことを指していると解釈できるはずです。つまり皇太子殿下です。この、私の解釈が間違っているのか、あるいは、大げさに考え過ぎなのか。偏った見方なのかもしれませんが、とても気になります。

そもそも、皇太子殿下について、ひとことも触れないのがおかしなことです。すでに何度も代理をおつとめになられていますし、いまも国事行為を代行されています。あまりにも個人的な感情をここまで述べているのに、まったく触れないのはどうなのでしょう。

自分がもっとも伝統を破壊しようとしているという自覚もおありではないようですし、自画自賛がはげしい、ある種の醜態のように感じます。そして先代を否定しておきながら、自分のやり方は否定しないように圧力をかけているように見えます。

公務を減らすという忠告をお聞き入れなさらないそうですが、削るのは当然ながら優先順位の低いもの。ふらふらとお出かけすることができなくなり、おもしろくもない国事行為しかできなくなるから、イヤだとお考えなのではないでしょうか。そして摂政を拒まれるのも同じで、完全に表から切り離されることがイヤなのではないかと思っています。

面倒で責任のある国事行為はしたくないけれど、楽しいお出かけなど目立つことはしたい。たとえば東京オリンピックにも臨席したい。そのために生前退位したい。ここしばらくの一連の流れを、そんな、きわめて個人的なわがままのように感じていましたが、今日の会見でやはり…と思いました。自分が口にしたら誰も逆らえないとわかっていて行われていることですから、究極のパワハラでもあると思います。

ここの記事(↓)にまとめていただいた流れは、確かにあります。
■検証:「生前退位」歓迎報道に仕組まれた、秋篠宮皇太弟(宮家による皇統のっとり)の陰謀

それと陛下のわがままは両立することで、いろいろな立場の様々な思惑が入り乱れているのではないでしょうか。おそらく政府は、秋篠宮殿下の行状や悠仁親王についての情報を持っていますし、彼らが、どれだけ危ない勢力につけ込まれやすいかと危機感を持っていると思います。絶対の権力者と同じ天皇陛下のわがままなふるまいを、どうやって制御するのか、検討していることと願っています。

(コメント転載ここまで)

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